朔は思い詰めたような表情をし、尋ねる。
「いくらか質問してもいいだろうか。
――まず、何故貴殿が'大おばば'と呼ばれているので?」
口元に笑みを浮かべた藤は答える。
「端的で非常に良い。答えようか。
しかし、その前に。アタシのことは藤でいい。」
朔が何とも言えない顔をしているのを見て、何だと呟きながら、
「何なら藤姐さんとでも呼べ。堅苦しいのは好まん。」
朔は困ったように微笑する。
「はい、藤姐。…続けてください。」
藤はにっこり笑った。
朝がきた
“君が好き”
それだけの言葉なのに…
その5文字がどうしても言えなくて
1日はすぐ終わりに近づいて
「ばいばい」って君が言う
「うん、また明日ね」って僕
また明日ね、か
きっと明日の朝は「おはよう」になってしまう。
「君が好き」
あーもう、そんな変換機能いらないって
前を歩く君の影が掴めたらいいのに
ついでに君のハートも…。
なんちゃって。
僕が一歩進めたら今度こそ話せる?
夢の中で話せそうに…。
ひつじが一匹……ひつじが二匹……
どれくらい数えたんだっけ…。
時計の音が聞こえてきて
余計に寝付けないや…
知らないうちに眠っていた。
僕は今日も君の夢を見る。
放課後の教室、君を見つけた。
君に駆け寄って話しかける。
「ねぇねぇ」
暖かい教室に2人きり。
「すきだよ」
夢の中なら素直になれるのに…
(朝がくるよ)
時々、君と目が合う。
その度、僕は目を逸らしてしまう。
これの繰り返し。
「恋なのかなー……」
胸がズキズキして痛い
でも、君の笑顔を見るとほっこりするんだ
恋の魔法ってやつ?
もじもじしてる時間はないよ
って誰かが言ったんだ。
急がなきゃ、誰かに取られちゃう?
ぽっ、君が消えるとき、そんな音がした
君はいつまでも私の隣にいると思ってた
君はそんなに儚かったんだね
ぽっ。
友達とぶつかった。
私は私が正しいと思い込み、私の考えを言った。
友達の主張。
正しい。私とは全く違うがどう考えても正しい。ただ、考えてることは正しくてもやってることがおかしい。
また、私の攻撃。
言い返すように友達からの攻撃。
衝撃を受けた。
こんなにも価値観が違うなんて。自分だけが正しいんじゃないんだって。
世界はどう頑張ったて自分を中心に回ってる。
だけど、この世界は自分だけのものじゃない。
自分がすべて正しいなんて大間違い。
皆を受け入れて、自分を出して生きていかなきゃいけない。
君がいない日は
君を想う
君がいる日は
君の靴を下駄箱で
君の後ろ姿を校庭で
君を探してる
君が遠い日は
君のいる方角に
君の匂いを
君の目を探すんだ
君が好きで
君が好きで
君が好きで
仕方がないんだ
君がいない日々なんて
考えることもできないよ
今日卒業式があったのですが、式中は全く悲しくも寂しくもなかったんですよ。
その後卒業式が終わって家に帰って時計を見ると、まだ12時。
その時に初めて、あぁ、もうあの仲間とは会えないんだなぁと実感しました。
目の前にあるモノはいつしかマンネリ化してしまって
当たり前になってしまうけど、
そういうものほど失って初めて大切さがわかるんですよね。
あるアニメでこんなセリフがありました。
幸せに形があるとすれば、それはどんなものだろう。
それはスザクが言っていたようにガラスのようなものかもしれない。
だって、普段は気付かないから。
でも、確かにそれはあるんだ。
その証拠に、ちょっと見る角度を変えるだけで、ガラスは光を映し出す。
そこにあるのだと、どんなものよりも雄弁に存在を主張するから。
まさにこんな感覚でした。
いやぁ、なんだかんだいって最高の仲間だったなぁ。
寂しい! ちゃんと感謝しとけばよかった! 告白もできなかった!
今思うと後悔ばっかですね。 慣れとは怖いものです。
一歩を踏み出すときは、勇気がいる。
だから、後ろを振り返って、大切な人の顔を思い出す。
こんな状態じゃ会えないと、前を向く。
いつのまにか、新しい春が来てしまった。
大切な人が増え、わたしもずいぶんと大きくなって。
前を見て、歩んだ足跡をながめて、深呼吸をして。
もうここにはこれない。
また、一歩。大きめに出よう。
ここちよいかぜにふかれながら。
もう振り返らないと決心した。
涙をながしながら、さようなら。
二千百九十歩。
苦しいことの先に未来があると
君は言ったよね
その笑顔に何度助けられたか
君の一言に何度支えられたか
未来なんてわからないけど
立ち止まることも多いけど
少しでも進みたい
そう思った