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sunny

雨は嫌い
でも、天気雨は好き
その存在が孕む矛盾が、すがすがしさが、明るさが、温かさが、冷たさが。
今日は濡れて帰ろうかな。
風邪なんかひかない。

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大人論3

 わざわざ言うまでもないが、こうした投稿サイトの投稿者には寿命がある。学業、現代的友だちづくり、現実的恋愛、就職等の社会制度に絡め取られ、妥協、迎合することを余儀なくされるからだ。プロのアーティストやクリエイターの道に進んだところで、それは趣味の死を意味するわけだから制度への帰属と同じことだ。逆説的だが、妥協とはリアルを充実させるための対価なのだ。

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即興詩

雨降りの朝は、ほら
カメラを持って出かけようよ。

雨のやまない夜は、ねぇ
グラスに浮いた氷の色を、ぼくに教えて。

おやすみの声、聞いた気がした夜のこと。。



(せっかくの梅雨なのに、なかなか書けなくて…)
(「晴れの国」岡山にもここ何日かは雨が降ったり止んだり。幸せだなぁ…)

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幻想仮面倭伝 古墳編 エピソード6

木の影に一人、優越感に浸る男が、
「もうすぐだ...もうすぐ...!」
そしてだんだん、それは人を寄せ付けぬ狂気の笑みへと変わっていた...

「こいつら一体、何体いるんだよ!」
タケルはもうじき、50を超えるトルーパーを倒していた
「ん?お前が、ボスか?」
今までとは違う鎧...もとい、ブラッドキウイアームズを纏ったトルーパー
そして...
「あなたも、鏡の祝福を得たか...」
どこかで聞き覚えのある声がした
「どこだ...どこにいる...」
「まずは、試練を乗り越えていただこう...」
再び、トルーパーが10体ばかしと、キウイアームズを纏ったトルーパーが襲いかかった...

王蛇はモンスターとの契約により、蛇の特性を得ていた
そして、その感覚が何かを捉えた...

SWING VENT
「はぁはぁ...これで全部か...?」
誰かが歩いてくる
「すばらしいセンスだ...あなたも、私の救済に加わる気は無いか?」
「誰だ...?そしてなんだよ、救済って...」
男は恍惚とした表情で続ける
「私は神へと至る...私ならば、彼のように愚かではない...彼は、ヘルヘイムを払い除け、人類の進化の道を閉ざした...だが私は...私ならば、人類を見捨てたりはしない...」
「まて、ヘルヘイムって何だ...?払い除けたって...」
「ヘルヘイム...それは、進化の祝福だ。彼は...あの鏡の中の男は、それをみすみす遠ざけた...彼の罪は重い!だが、彼に選ばれたのなら、まだいくらでも手はある...」
「進化?神?お前は...一体...」
「過去の私ならば、なし得なかっただろう...だが、ここにはいいものがある」
彼が取り出したのは、妖艶な輝きを放つ不思議な珠だった
「彼は私の理解者だ」
タケルが2人に分裂する...
「黒...龍...」
タケルがそう呟いた時には、珠と分身のタケルは融合を完了していた...

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基準

握手をしたが結局自分の身を守るしかできない

大きな何かしか振るえないこの浮世は

私達には広すぎたのかも知れないが

小さな何かを守るのには丁度なのかもしれない

だがそれが出来るのは度量があるか次第であり

必ずと言っていいものほどではない

ただ真っ直ぐ前だけ向いて振り返らず走りたい

きっと何かは見つかるから

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story

わかった。
デッドエンドが嫌いなんじゃない。
バッドエンドが嫌いなわけじゃい。
ただただ、エピローグのない物語が嫌いなんだ。
人生誰しもデッドエンドだしね。
でも、自分が死んだ後も自分に関係のある物語が、もう一幕あったら、
その人生はハッピーエンドだね。

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指を切ったけど
血が出なかった
それが無性に恐ろしい

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just a friend

片思いは楽しいという僕の話を
笑って否定する君は、
きっと幸せなんだろう
告白することが壊すことなんだと
わかっている僕には片思いこそ最良の結果で

だれか好きな人でもいるの?と
無邪気に聞いてくる君は
きっと知らないんだろう
つらいつらい恋の甘さを。

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来年もまた花見をしよう

悲しいくらいに桜が似合うきみは
不変こそ美しい、と言って譲らない
いつかは散る花に
何度も咲き誇る花に
いちいち思いを馳せてしまうぼくは
こころがいくつあっても足りないのだ
去ってゆくきみを
振り向かないきみを
ぼくはひどくきれいだと思った
からっぽの胸を吹き抜ける風は
春のぬくもりを孕んでいる
反感を買うから黙っておくけど
いつか死ぬきみだから美しいんだよ

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「わたし」

あの子みたいに可愛くはない。
あの子みたいに勉強もできない。
あの子みたいに運動はできない。
あの子みたいに素直にはなれない。
あの子みたいに大人にはなれない。

だけど今日、私にもなれるものを見つけた。

私は今日から「わたし」になるんだ。

何処にでもいそうな普通の顔で、
学年順位は真ん中ぐらいで、
運動はあんまりできないけどやる気だけはあって、
何でも素直には話せないけど、
独りで格好良く生きるのはちょっと寂しくって、
だけど、
だけど、

前に向かって一生懸命頑張る「わたし」になるんだ。

可愛くて、
頭が良くて、
運動神経が良くて、
素直で、
どんなにかっこいいやつも、
決して「わたし」にはなれない。

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大人論2

 プレイボーイというのがいる。ーー話に脈絡がないように感じられるだろうが着地点は考えてあるので我慢してお付き合い願いたい。ーーわたしは以前、男は女を選んでいるつもりでいるが、実は女に選ばれているだけだと何かで書いた。選ばれることに躊躇のない男。つまりそう。これは自分の立場をよく心得ている男。妥協のできる男である。プレイボーイは理想など追ってはいない。きわめて現実的な種類の人間。大人なのである。

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無題

傷つきたくなくて
聞こえないふりをしてた

僕が助けてと声を上げたら
君は来てくれるのかな
僕の声はちゃんと届くかな

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無題

サーカスのプリンセス・ラビット
毛皮のスカート閃かせ
ぴょこぴょこ ぴょこぴょこ
飛び跳ねて踊るの

ちぐはぐな音楽とステップ
下手くそな見世物にお客様は手厳しい
飛び交う野次と石打ちの刑に
お姫様は ぴょこぴょこ跳ねるの

サーカスのプリンセス・ラビット
毛皮のドレスに ふわふわ日傘で
ピエロ相手に空中ブランコ
遠くの街まで轟いていた人気

酒浸りのミスター・エレファント
プリンセス・ラビットの お父さん
ダブついた腕は精度を欠いて
錆だらけのナイフが後脚を奪ってしまった

空中ブランコ 玉乗り ジャグリング
何でもできたミスター・パーフェクト
お姫様の相方は笑えなくなったなんて
巫山戯た理由で一足お先に人間界へ

サーカスのプリンセス・ラビット
今日も片脚 ぴょこぴょこ踊るの
優雅に目を閉じて王子を待つ贅沢なんか
掘建小屋のお姫様には夢のまた夢なの

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大人論

 四十過ぎても結婚しない男がいた。結婚してもいいなとは思っていた。よさげなのがいれば。そのよさげなのが問題だった。しとやかだが、堂々とした美人で、服の趣味がよく、男性経験はない。自分だけを愛してくれて、若くて、働き者で、立ち居振る舞いが美しく、箸づかいがきれいな女性。
 こんなお花畑な理想に対し男は、不細工で貧乏。怠け者で酒好き。多趣味だが仕事にできるほど達者ではない。結婚したかったら適当なので妥協するしかないレベルだった。だが男は妥協しない。男にとって妥協は大人になることを意味していたからだ。男はいつまでも子どもでいたかった。
 以上、1954年の刊行物、『四十男の結婚』からの抜粋である。わたしはこの文章を読んだとき、月並みな表現だが、はっとさせられた。理想に合致する異性と出会えることはないにしても、本気の恋愛をし、結婚するぐらいな妄想は十代ぐらい(二十代もか?)だったら当たり前だろう。だがそんな幸運に恵まれる人間がこの世にどれくらいいるのだろうか。わたしはきっぱりゼロだと言い切ってしまう。なぜならわたしは、常識的な四十代だから。

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ゆるやか

強みを帯びてくる陽射しに
まだ生ぬるくはない風
何もしないまま過ぎていく時間
少しのクラシックだけで十分だ。

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ポロン

小刻みに踊る雨粒のステップは、今日も軽快な音楽を奏でながら
傘に弾かれる水滴さえも振り付けにしてしまおう。
せーのでジャンプで水たまりに飛び込んで
とても大きな楽しさと、ほんの少しの後悔を丁寧にラッピングして、キミに届けよう。

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臆病者の恋

ずっと好きだった
だけど・・・・・・
想いを伝えると
関係が壊れそうで
恐いんだ・・・

キミは鈍感だから
気づいてないと思うけど
ボクは・・・・
キミを想ってる

届かないこのオモイ
もどかしい・・・


このキモチがばれたら
ボクは恥ずかしいから・・・・・
キミを避けちゃうかもしれない・・・

でもキミには今まで通り
接してホシイ・・・・・・

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棚上げすることによって生きられている大問題には目もくれられることはなく、外ヅラ綺麗な努力を褒めて、めでたいような孤独。ハッピーエンドが好きだから。ハッピーエンドが好きだから。行き詰まった時、そんな未来の孤独。解決策のない孤独。友達とメシ食って、無責任にふざけて笑って笑って、逃げ切れたらないいのにな。ガンでもなんでも。。。