爪弾いていたギターの弦が
もう付き合いきれませんよと
ぼくの頬をぱしり、たたく
すかすかの音色
ピッチの合わない2弦
落書きみたいなきみのサイン
ずっと天秤にかけていてくれた
選び取ってはもらえなかったけど
それだけで嬉しかったよ
遠くなる背中
伸びる影すら踏めない距離だ
きみは昔から歩くのが速かったものね
さようなら
振り返ったりしたらぶん殴るぞ
泣き顔の幼馴染より
「大丈夫だから。」
嘘。大丈夫なんかじゃない。
「心配しないで。」
嘘。心配して欲しい。
「一人で平気だよ。」
嘘。一人じゃ不安に決まってる。
「大嫌い。」
嘘。そんなわけない。
嘘で隠したホントの心。
もう自分でもどれがホントか分からない。
でも、これだけは信じてほしい。
「君が好き。」
いつも通りの通学路で。
でも今日は
隣に君がいて。
暑いなぁ って
ため息混じりに言ったら
暑いねぇ って
返してくれた。
空を見上げたら白い雲。
あぁ
この時間が
君といるこの瞬間が
いつまでも
いつまでも
続いてくれたらいいのに………
夏の空は
いつにも増して
澄んでいた。
姿の見えないだれかに会いたい日
からっぽの共感と馴れ合うような
透明を見つけて歩く旅に出よう
夏はまだ終わらない
ある小国の王子が、悪い魔女の魔法によって、蛙の姿に変えられてしまう。魔法を解く方法はただひとつ、若い娘にキスしてもらうこと。
湖のまわりをぴょこぴょこしていると、水着姿の若い娘の集団を発見。やあ、僕、悪い魔女に蛙の姿にされた王子なんだ。みんな僕と王様ゲームやらないかい? 王子様と王様ゲーム? ウケるー。いいよー。やったね。王様だーれだ? 5番が3番にキス。3番? 僕だー。
実に簡単に人間の姿に戻った王子。鼻歌歌いながら国に戻ると、クーデターにより軍事政権になっている。兵にとらえられ、はりつけにされた王子。蛙のままでいれば……。
あんまりさみしそうな顔をするもんだから、すっかりボクもさみしくなって、ごめんねなんて言ってみても、許さないもんと返ってきた。
きみと私はずっとずっと一緒だった
なのに
なのに
私だけ
私だけ穢れた
私だけ汚れた
そんな私を見たきみは
「おばけ」って言ったのよ
「近寄らないで」って言ったのよ
あんたも私と同じように
壊れてしまえばいい
降り下ろした手を
ブロンズ像を
もうだれも
止めには来てくれない
本物の「努力」それは
他人が初めて気づくものだ
自分で自分のことを
「努力」してるなんて言う奴は
ただの妥協の塊だ
でも
気づいてもらうために「努力」する奴は
この世で一番かっこ悪い
なぜなら
「努力」は自分の為のものだから
本当に自分の為に「努力」してる奴は
「努力」になんて気づかない