棺のようなベッド
目を閉じて 只管に追い掛けた声
ラジオのボリュームを2つ上げて
私は世界を遮断する
棺のようなベッド
手を組んで 慎重に吸い込んだ息
布団の中でケータイを開けば
私の世界は其処にある
目を開いたまま沈んでいく
耳許でころがる音がする。
蒼くあおく、退(ひ)いてゆく ひかり に
手足を広げて溶けてしまいたい。
同じ虹なんてもう二度とかからないから
まばたき ひとつ
(ピアノコンサートで聴いたのは雨垂れと月の光、そのほか。)
(タイトルは深海領域より。)
貴方は言う。「ずっと前からスキでした」
私は言う。「友達としてスキだよ」
この違いって何?
スキ。一緒にいて楽しい。
スキ。笑顔を見れるだけで嬉しくなる。
スキ。ずっと隣にいたい。
同じだよね。
とくになんにもなーーい、毎日
つまんなくない?それ
満足出来ないのは 全力じゃないから
それは 失敗を 恐れている から
自分を 責めて 悩みまくるの
それは
自分の個性を 自分で 否定してるから
女の子が好きでもいいと思うよ、自分。
男の子に憧れたっていい。
やりたいことまだわからなくていいから
自分が今やりたいこと全力でやりなよ?
何もしないよりずっといい。
過去の失敗を忘れられないのは
二度と繰り返さないため、自分の工夫。
大丈夫、明日は新しい
雨は空の香りを運んでくる
太陽の燃える爽やかな空の
星の輝く綺麗な空の
思い出の詰まる大きな空の
今はいない人達の祈りで満ちた 素晴らしい空の
いつからだろう
笑わなくなったのは
何かのせいにするようになったのは
変わりたい
誰かと比べるのではなく
自分を誇れるように
僕はあの日君に言いたかった
さよならと言いたかった
ありがとうと言いたかった
でも言えなかった
どうしても どうしても
だから今も 夢に見るのです
あなたとの日々を
あなたとの約束を
国語の先生が教えてくれました。
「〇〇、おならする?」
「あ、まぁ、はい。」
「そーか、んじゃあずーっと我慢出来る?」
「いや、まぁ無理だと思います。」
「やろ!いい詩ってゆーのはな、出したくても出せない気持ちをガマンしてガマンしてガマンして...あーもー無理っ。プリッてオエッて出た詩がええ詩なんや。」
なんか納得じゃないですか?
君は やっぱり意地悪ね
いつもいつも いつも いつも
君はシカトばかりするくせに
今日だけは「ありがとう」だなんて
私に向かって言ってみせるの
きっと君は気まぐれなのね
「じゃあね」の一言が返ってきたから
一瞬 私の呼吸は止まってしまって……
たとえ天地がひっくり返ったとして
私が?
この恋心を 君に?
そんなこと 言えるわけないじゃない!
それでも わかっているのよ?
これじゃあ ずっと ずっと
片想いだ なんて
あぁ どうすればいいのかしら?
わからない 数学の公式
わからない 化学反応式
わからない 英文法
わからない 歴代総理大臣の名前
わからない 筆者の主張
わからない 私は何をしたいのか
わからない 私は何故ここにいるのか
わからない 私はこれから何処へ行くのか
わからない あなたが何を思っているのか
わからない あなたが……あなたは……誰?
「わかりたい?」
「んー、わかんない。」
憧れでいいの
自分が楽しむだけの
心拍数の上昇と親指の疼痛
誰も知らなくていいの
進展も後退もない
中途半端な幸福でいいの
好きか嫌いかでいったら好きだろ
嫌いじゃあないんだから好きだろ
その好きがLIKEかLOVEかは置いておいて
兎に角取り敢えずは「好きだ」って
思い込んじゃえばいいじゃん
決めつけちゃえばいいじゃん
誰かに対するよくわかんない感情なら
自分の都合のいいように解釈しちゃった方が
自分にとっては得じゃない?
教室で怒ってみたとして、君たちは僕に冷ややかな目をして黙る、それで休み時間になるといつもと違う優しさで大丈夫?って心配するんだ。
そういうのを求めてるわけじゃないって、さすがに分かるでしょ。18歳ってこんなにも馬鹿なの。ねぇ。
僕は僕の中でどんどん熱くなって、でもなんでもない顔を保って教室にいる。
鏡を見たら、こんなところにいる意味さえ分からなくなるけど他に居場所もないからここにいるしかない、みたいなそんなありきたりな状態で情けない、って顔に書いてあった。
確かに君とは
運命みたいな出会い方をしたんだけど
もっと普通に極々普通に在り来たりで有りがちな
なんでも無い様な出会い方をしていたとしても
やっぱり僕は君のこと
好きになっちゃってたと思うんだよね
小さい頃過ごした街。
5年ぶりに戻ってみると景色がガラリと変わっていた。
毎日遊んでいた公園はどこも草ぼうぼう。
人がいなくなり薄暗く活気がない。
毎日母と買物に行ったスーパーは空き地になっている。
地下鉄も最終駅が延びてよく使っていたバス停はなかった。
久しぶりに会った友達に言う。
「え…。すごく街並み変わったね。」
「え、そう?初めから、こんなんだったよ?」
たまたま会った友達に声をかける。
「久しぶり!」
「?」
「え、覚えてない?ーーだよ?」
「ああ!久しぶり!こっちに来てたんだね!」
私が知っているこの街の景色は、もう私の心の中にしかない。
私が仲よかった友達は、名前を伝えてからではないと会話が成り立たない。
久しぶりの地下鉄に乗って思いふけていると、ふと幼い自分が座席に座っているように見えた。
笑顔で足をバタつかせている。
思わず涙がこぼれる。
「ねえ、今楽しんでね。このあと沢山辛いことがあるから。」
それでもケロりと笑顔でいる幼い自分と目があったような気がする。
思わず頬をゆるめる。
「ありがとう。君がこんな風にいてくれるから、新しい場所でも楽しく過ごせているよ。」
私が過ごした足跡はないけれど
幼い自分がこんなに笑顔で今を過ごしているなら
変わった街も悪くはないかも。
暗い電車の窓ガラスには今の自分の笑顔が映っていた。
矛盾のなかでいきる。
理不尽のなかでいきる。
大人になると言うことはそういうことなのか?
机上の空論で進める仕事はどうなのだろう。