背が高くて眼鏡で天パ
楽しげに毒吐く薄い唇が
本気で弱っている時には
決して笑わないのを知っている
蔑み色に似た瞳は
本当は地の果てまでも
公平なだけだと知っている
背が高くて眼鏡で天パ
少し冷たい顔立ちが
笑うと甘くなるのが好きだった
神経質そうな尖った声が
和らぐ瞬間が好きだった
背が高くて眼鏡で天パ
冷血の指先と色のない肌
いつでも黒いシャツにスーツ
鞄のセンスは少し変
冗談のつもりの でっち上げのつもりの
勢いで頷いてしまった初恋が
じわりじわりと
真実味を帯びてしまって笑えない
夏の輝きとは違う
何かきらきらしたものをまとって
地球の真ん中の隅っこにある
僕らの町も冬色に染まる
壊れた回転いす、先の曲がった箒、
すべて飛ばしていくような旅の途中
次の行き先も告げないままに
ゆっくり、僕の中を通過していく
染み付いた茶色はとれなくても
もっと大事なものをこすり取って
よいお年を、なんて言ってられないんだったら
それでもいいや、と明日を待とう
それが冬だって知ってるから
私、もしかしたら君を好きになっちゃったのかもしれない
でも、ダメだよ、そんなの。
君はあの子の好きな人なんだから。
そんなのダメ、絶対に。
なのに気持ち溢れちゃいそうで、
隠すの大変だよ、本当の気持ち。
嫌だな、親友と同じ人好きになっちゃうなんて
そんなのドラマとか漫画とかでしか知らなかった。
こんな苦しいのやだ。早く終わればいいのに。
私は親友も好き。君も好き。
どっちも失いたくない
だから
我慢するね。正直なハート。
昨日と今日、今日と明日
1,2,3,4,5と日にちを数えて
クリスマスからこっち約5日
向こうに彼氏が出来たくらいで無くなるような
軽い恋では無かったようで
いっそ風船のように
手放すとふわふわ飛んでゆけば良かったのに
手放すと岩のように爪先に落ちてきて
そこから一歩も動けていない
今日と明日は違うはずなのに
頭の中で考えているのは同じこと
いつか、この足の痛みがなおって
踏み出す一歩がどこに向かっても
結局君の見える場所にたどり着くのだろう
なにかあったら前と同じように話を聞いて
励ますんだろうか、君を
僕が目の前で見たい笑顔は少し遠くになるけど
その分いろんな君が見れるかもしれない
いつかその笑顔がこっちにむくように
今は少し、君の幸せを心の真ん中くらいから
応援してみます
夕陽の見える丘で君とふたり。
夕陽が彩るコントラストは君の心と僕の心。
ココアとコーヒー。
夕焼けと星空。
ダッフルとピーコート。
過去と未来。
夕陽の見える丘で君とふたり。
僕らは太陽でも月でもなかったみたい。
(片想い委員会に参加してくれたみなさん、本当にありがとうございます。雨天同好会をみて羨ましいなぁ、かんなみんなを巻き込んでやれるようなことがしてみたいなぁ、なんて思ってたので本当に嬉しいです。忙しくってレスすることができてませんが…みんなの読んでます。すごく素敵で、個性が出てて、いいなぁって思います。来年も引き続き、てらさんを、片想い委員会を、よろしくお願いします。)
それではよいお年を。
なんて。
回らない
噛み合わない
合わせようとしない
やりたいこととできることは
いつだって正反対
それでも
星も時計もくるくる回る
世界はそんな
理不尽な歯車
朱く染まる夕焼けの中で、
僕は或る落とし物を拾った。
それを辿って手繰って、
僕は君に辿り着いた。
僕は君を手繰り寄せた。
今夜は月も見えないし
君を抱いて眠ろうか。
掌にあの落とし物をしまって
朝方、柔い光に包まれて眠る
まだ眠っている君を起こさぬように
そっと摑んだ掌を開く。
なんだ、昨日辿ってきたのは
昨日手繰っていたのは
なんてこと無いただの糸か。
え?って顔をしてこっちをみた
ほんとに不思議そうに、なんでっ?って
顔をしていたのに
ごめんね。大切にできなくなっちゃったの。だからお別れなの。ごめんねって、そんな顔をしていたはずなのに
手を離したのはわたしなのに
あなたのおもかげが部屋にあふれているから あなたからもらったプレゼントが捨てられないから
あなたをいまも想うから
あの頃よりよっぽど苦い
カフェオレの味