重ねれば重ねただけ
それは白々と私から離れて行くので
こちらの詩集をお読みになって
ちょっと長くてお手数をお掛け致しますけれど
どうぞ その御手で撚り合わせてやって下さいな。
流れる空気の重さの中に
君のいない事を気付かされ
巡ってく僕の世界から
君は少しずつ消えていくの
満月も笑う丑三つ刻
夢に僕は飛び起きて
崩した「恋」のかけらを
贖罪のように抱きしめて
ほどけること期待してたのに
ふたりを2人に戻せぬままで
臆病な壊れかけの世界の中
僕は君を失ったままで
風が吹くまで待ってよう
新しい僕になる決心がつくまで
それがいつかはわからないけど
僕はただかけらを拾うんだ
大袈裟な言葉を口にしてしまうのは
恋愛に慣れてないからで ごめんね
自分の言葉なのに思うようにならないの
夕陽が綺麗だね
好きなものも嫌いなものも
同じだけ僕にあったなら
世界はきっと平和でしょう
嫌いなものばかりのこの僕が
好きなもの増やそうと探しても
嫌いなものばかり増えていく
世界はきっとアルカリ性
酸っぱくなんかないんだ
口に広がる味は
苦しく僕を溶かす苦い味
ながーく、相手のことを想い続ける。
君が僕のことを隅に置いて他の人と結婚しても。
いっぱい、気持ちがすれ違う。
この先もずっと交わることのない道だと知っても。
忘れられない初恋、大切にしまった初恋。
理性の効かない恋心、動かさない恋心。
桜も雪も宇宙も海も
雨も夏も紅葉も虹も
悲しいだけが恋ではないが
大きな悲しみが大事な愛だ。
…なんて
波打ち際の流木を拾い集めるだけでは
きっと世界は狭いままなのでしょうけれど
ちっぽけな私の両腕には
このくらいの海岸が程良いので
私は いつまでも ぼんやり此処で
恵逢ひを待ち続けて 目を凝らすのです
僕は、君より後に生まれた
そして何日か過ぎて、君と同級生になった
あっと言うまに、君のお兄ちゃんになった
朝起きると僕は、君のおじいちゃんになっていた
誕生日と言う日は、切なく感じる瞬間でもある。
昭和を回顧する時代としての平成
お伽話との差異としての現実
戸惑いや不安を助長する社会機構
敬虔な信者なんだ皆 何を信じてるかは知らないが
笑みを浮かべたあの子は今日が誕生日
煌めくあの子の命は美しい こんな世界においても