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こんなに繊細

ずっと隣に立っていた 今迄あなたがこんなに繊細だなんて思わなかった
始めてこんなに近くにいて 始めてあなたがわたしに微笑みかけたとき はっきりわかった
だから安心してしまう また深く深く落ちてしまう
そっと寄りかかりたい わたしがわたしをおさえられない
こんな感じをもっと相対的な人と感じるものだと思ってた
こんな合わせられない二枚のいびつな貝がらじゃなくて
そういうものだと思ってた 今はっきりわかったんだ
だから安心してしまう また深く深く落ちてしまう

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幸か不幸か現状維持

やりようによっては
もっと遠くへ行けるかもしれないのに
変わることを怖れて 悪くなることに怯えて
定石通りに阿吽の呼吸と
擦り切れた読み合いをし続ける
遠くが見えるかもしれないと
希望を抱くもうひとりを
騙し切って 押し切って
論破出来た様な気になって
相も変わらずに変わらない
凡庸な日常を呼吸する

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やり直し?

今の音楽と言う彼は僕の背中を押してくれる。たとえ、僕が崖に立っていたとしても。「大丈夫だよ。何とかなるよ。」その無責任な言葉を聞いた途端、彼は急上昇していき、僕は目の前が真っ暗になった。この世界にポケモンセンターは無いようだ…

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crush

耳にはイヤホンを
背中にはエレキベースを
目線の先には見えない恋人を
そんなあなたとすれ違った時
ぶどうの香りがした
何を想い、何を追っているのか

袖振り合うも多生の縁

今となってはどうなのだろうか
目の前の人より凡庸な文字だって
私も知っているから
でもあなたとすれ違った時
そのことが非常に切なかったのだ

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大切なもの

大切なもの
大事なもの
忘れたくないもの
忘れてはいけないもの

家族
友達
感情
気持ち
幸せ

全部、近くにありすぎるんだ。
もっと離れてよ。
ピントが合わないんだ。
だから、感じれないんだ。
だから、忘れるんだ。
だから、苦しいんだ。
だから、辛いんだ。

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夏になったらその木が桜だって忘れてしまうかのように
私の情熱の忘れてしまう日が来そうで
無性に怖くなることがある

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つよくない

本当に大好きなものを人に向かって叫べるほど
僕は強くない

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てつがく

謎以外の何を愛せようか
世界以外の何を知れようか
存在以外の何を表現できようか
私以外の何を表現できようか
言葉は何を語るのか
果して私は私なのか?

そんな哲学の根本疑問が
私の前に立ちはだかる

何時でもそう思ってた
子供んときから、あの ばぁちゃんちの
古びた部屋でも。中学ん時のあの冬の日も
高2で哲学を始めたときも。

ループループ又ループ。
時々諦めそうになる。
しかし、又ループしてしまうんだよ。
そんなこんなで又旅へ。
君は元気か。元気でいろよ。

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すぐそばにあるもの

彼女はまだ遠くに夢を探している少女 彼は話すのが好きな男 きっと職業病
彼はあるとききいた「どうしてこの日々がそんな楽しいと言えるんだ」彼女は微笑んだ
ぽつんと立つシルエット、古風な建物の雰囲気、真珠みたいな光、ドアを閉める音
それが一番好きなものなの
突然 宝物を描いた絵のシワが伸びていくから
わたしはいつも問いかけてる 何かを探してる その何かがわからない
そのせいで全てを見る必要があるの 地図の紙片があっちこっちに散らかってる
だから拾い集めなきゃ
あなたの話す声、間延びした仕草、あっちこっち歩き回って探しているみたいな時
それが一番好きなものなの
突然 宝物を描いた絵のシワが伸びていくから
その気分になるのは止められない

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 パープルヘイズ

キャスターのフロントみたいな煙を
燻らせて
感傷は、夜の空気を纏うのです
大人に成ったのは、
身体ばかりで
頭でっかちなのは、
宇宙人みたい
昨日のシードルの移り香が
シャワーを浴びた今も
指を絡ませてくる
夢の中で何かから逃げるような
そんな毎日
巧く日々を消化出来たら
そのときは、
そのときは、指輪をつくろう

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それだけ

いつも自然体で明るくて誰にでも好かれるような
そんな君はとてもまぶしい
自分なんかと一緒にいてくれる理由があるのだろうかと
優しさだけでそこに理由などないのだろうと
何度も心の中ぐるぐる考えた
授業中分からない問題を一緒に考えて答えにたどり着いたとき
君の嬉しそうな顔が見れた
もうそれだけでいいじゃないか
周りの目など気にするな
君は自分といることを選んでくれたんだ
もっと堂々としていろ