夕映えの空にひつじ雲。
空が光るようで 息を飲む。
あなたも見ていたかしら?
どこまでも続いてるはずなのに
綺麗なものも そうでないものも
一握りの人しか見れないのは
少し悲しい気がした。
でも 何か伝えようとしている。
伝えたいことが たくさんあるから
見れるものが違うのかな。
虹の架かる所 雨の降る所。
それぞれが言葉なの。
耳を澄ませて。
空の言葉を聞きたい。
今まで、自分がどんなに傷だらけになろうと
ガムシャラに進んでいた
あなたは、自分に帰る意味を与えてくれた
自分は、護るために帰らなければならない...
けして、途中で倒れてられない!
あなたも、自分の道を行くのでしょう
あなたは自分のヨリドコロに
自分はあなたのヨリドコロに
そして、きっと一緒に帰りましょう
いつかのように...
私たちは星だ
社会という名の宇宙の中の
キラキラ輝く星だ
それぞれは小さい光で
分かりにくいかもしれないが
どれも綺麗に輝いている
そして、それぞれが繋がれば1つの大きな星座になる
人も同じだろう
誰と協力すれば何だって出来る
1つでは小さな輝きでも
集まればキラキラ輝く1等星になる
誰だって輝くことは出来てるんだよ
自分では気付かないけど
自分という星を見つけてくれてる人がいるはずだよ
擦り切れた胸の糸のさき
続く未来を信じてる
痛まない明日はないから
嘘は涙で溶かして
暗い夜に息づく星に願う
晴れていた。暑かった。学校は、さぼることにした。自転車をこぎながら、こんなんじゃ大人になってまともな収入は望めないな。と考えたがなあに、身長にしても収入にしてもずば抜けて高い人が平均値を上げているのである。金のあるふりしてけっこうみんな貧乏なのだ。気にしない気にしない。
住宅地を抜け、山道に入ると道ばたに地蔵があった。自転車から降り、もっと地蔵が増えれば、自分がしたことされたことは大したことではないと思いたいための暴力や性的逸脱の反復行動はなくなるのに。などと、考えながら手を合わせた。するとどうだろう。何も起こらなかった。当たり前だ。
引き返すことにした。暑かった。どこまでも、晴れていた。
虫除けスプレーの匂い、むせ返るような
蒸し暑い部屋、何度も何度も
息を殺して見るような夢
迷い込んだ蝶を飼い殺しするような
得体も知れぬ息苦しさに
定石な全ては敵わない
目蓋の裏を見つめている、奥も底もない
乞い続けていた、誰とも問わず
目を覆って見るような夢
曖昧に生き埋めにされるような
涙も乾く息苦しさに
嵌められていく抜け出せない
「俺さぁ、こないだ手術してサイボーグになったんだよ」
「マジで?」
「マジで」
「なんでまたサイボーグになろうとしたの?」
「サイボーグってな」
「うん」
「死なねえんだよ」
「あー、だよな。いいなサイボーグ」
「だろ」
「うん」
「たださぁ。俺いつも夜食食べるじゃん」
「いや、お前の習慣知らねーけど」
「腹減らないんだよ」
「そりゃそうだろ。サイボーグなんだから」
「性欲もないんだ」
「サイボーグだからな。命をつなげなくても自分が死なないから性欲も必要ない」
「そうなんだよ」
「……ファミレス行く?」
「だから腹減んねーんだって」
「ああ、そうだったな」
「お前わざと言ったべ」
「わざとじゃねえよ」
「……死なないってさぁ」
「うん」
「つまんねーな」
小さな幸せを
忘れちゃいけない
幸せなことに慣れちゃいけない
人って不思議ね
どんどん欲張りになってく
忘れないで
そばに居られるだけで
幸せと呼べるのだから
あなたの部屋に忘れてきた私の傘が
雨が降るたびあなたの心にそっと私を思い出せばいいと願う