「元気がありませんね、お嬢さま。」
そう言ってローズヒップティーを出してくれたのはチャールズ。抽出されたその液体は、鮮やかな赤色。瑛瑠の白いマグカップには良く映えた色だ。
言われて考えた瑛瑠は、そうか,自分は元気がないのかと悟る。
「私でよければ、お聞きしますよ。」
テーブルではいつも向かい合って座るため、珍しく隣に腰かけてきたチャールズに少し驚くも、素直に頷いてみる。
「でもね、自分でもどうしてこうなっているかわからないの。」
そう自嘲気味に、事のいきさつを話す。
今日の帰り、3人に断られ、ひとりで喫茶店に行ったこと。花と仲良くなったこと。帰りに英人を見つけたこと。女の子と一緒だったこと。
「見つけて、思わず隠れてしまったの。……なんとなく、見ちゃいけないような気がして。」
両手で包む白いカップからは、あたたかな湯気が昇る。
「私、傷ついているのかな。」
日曜日にはスープをつくる。
毎日のストレスと自己嫌悪をたっぷり。
それからその時その時のうつくしいものを少しだけ。
おおきな「好き」の気持ちも忘れずに、
ほんのちょっぴり切り分けて。
刻んでお鍋に入れたらぐつぐつ煮こむ。
できたらひとくち食べてみて、
残りは全部捨てちゃうの。
だって美味しくないんだもの。
顔をしかめるくらい不味いんだもの。
だけど、うつくしいものと「好き」を入れるようになって、
ずいぶん変わったと思うわ。
前は魔女のスープみたいに真っ黒で薄気味悪かったもの。
少しでも美味しくなったこと、
いいと思わなくっちゃね。
それは私の心。
たくさんの汚れたところと、
ほんの少しだけの、きれいなところ。
愛と狂気は紙一重
愛してるからこそ生まれてしまう
憎しみ、恨み、悲しみに
「愛を伝えたい」と口では言っても
「あの人が憎い」と思ってる
「大好き」と笑顔見せても
「どうして,,,!!」と手を握りしめ
時には自分を傷つけ、愛する人にまでも
狂気を向けてしまう
愛とは
儚く 苦しく
簡単には消えない心の鎖
ただ必死に自分を取り繕って作り上げてきた偽りの友情
どんなにつらくても笑顔を作ってなんでもないよって
笑顔で大好きだよって嘘を吐いて、抱き合う
親友だよって偽りの約束を交わす
そんな友情だからすぐに崩れる
こんな現実だから私は壊したくなる
おかしなジョーカー
嗤い者のジョーカー
醜いジョーカー
玉座の王様はご満悦
麗しいお妃様は知らんぷり
過保護のジャックは生意気野郎
堕落
堕落
堕落
裂けた真っ赤な大口開けて
ハートのエースは不釣り合い
だったら喰べてやりましょう
ハートのエースも
真っ赤な血流し
醜い傷口晒してしまえ
紳士淑女の皆様も
堕落
堕落
堕落
すべて喰べてしまえ
10点
僕がもらったのはそれだけ
なん点満点のなんの点数か
それすらわからないまま
今日も加点に尽力する
減点を怖がり
原点を忘れ
満点を目指しひたすらに
空気と顔色を読んでうかがう
現在の点数がいくつなのか
わからないのが難点だ
こんな日常に意見できないでいる
自分の情けなさに涙腺が熱を帯び
俯いた先のアスファルトに斑点
雨でも降ったかと思ったが
空は相変わらずの濃い青で
唇の端にしょっぱさを覚えた
懐かしい味だった
夏らしい味だった
ぺトリコールの香りがしたので
わたしは家路を走り出した
君の街では
どんなふうに街がきらきらしてますか
君の毎日も
きらきらしてますように
Q人は何故結婚するのでしょう?
A神の思し召しでしょう。
Q貴方にとっての神とはどのようなものですか?
Aアニミズム的な神様が近いですかね。あとは日本の神話の八百万の神とか近いかもしれない。あれ、この2つ殆ど一緒だな。けど今回の場合は、キリスト教の唯一神的な考えも少し近いかも。何というか、『神』という概念みたいなものなんですよね。
こんな趣旨の会話を、この間両親とした。もちろん常態で。何故こうなったんだ…?
いただきます!!
箸で摘んだりんごのおひたし
初めて食べるからちょっとどきどき。
さっき、りんごを買ってきて作ってみたはいいけど
ちょっと作りすぎたかな?
よし!
出来がよかったら君にお裾分けしよう。
そう思って口にいれた。
うん。美味しい。
ごちそうさま!