寒いねって言ったら
寒いねって言う君
ほんとは分かってるでしょ
私が言う寒いの言葉の意味
もどかしくてそのままそういったら
君はしょうがないなって抱きしめてくれた
いいね冬って
好きよ君のこと
見上げた空は
白く汚れない
青く澄んでいる
黒く染まり月が美しい
どの空も悪くない
静かに美しくいつでも誰の上にでもある
君は櫻色の花弁を散らすように瞼を閉じ
呟くように歌を歌う
限りなく黒に近く染まった深緑は
群青色の空とおかしな距離感を保つ
薄い薄い夕闇に絡め取られた淡い硝子は
乾いた涼やかな音をひとつたてて
僕は身震いをする
何処かで烏が鳴いている
首輪に繋がれた犬は僕に吠える
ベビーカーの赤ん坊は泣きわめく
僕も一緒に泣いてみたかった
どうにも涙が出なかった
そんなに泣いたら涙がもったいないよ
そう言って笑ったあなた
なにもかもあなたのせいなのに
僕はどうにも
涙が出ない
同じクラスのメガネくん
完全に大人しい優等生タイプの外見だ。
最近孤立してたんだけど、やんちゃボーイ君と楽しくやっているみたいだ。
新しい週。いつもの時間に私は自分の机にいると何やら歓声が教室の中を突然包んだ。
なんだよと思っていたら女の子の目が輝きを放っている。
軽く気持ち悪いなぁと思って目線の方向を見たらメガネくんがまさかのコンタクトデビュー。
そっからの日常は変わった。
メガネくんは優等生タイプからやんちゃ系になって遅刻も増えた。
でも前より結構笑うようになった。
文化祭シーズンにはそんなに仲良くないが、話しかけてくれた。
内心嬉しい。
もう私も引っ越してしまったからあの電車に居合わせることも無くなったが、
あの日の美しかった横顔はまだ忘れられてない。
別に好きとかそうゆうのじゃないけれど、綺麗な夕日ほどそう感じてしまうのだ。
たとえばやかんを火にかけて、湯が沸くのをじっと待っている。
ひと粒ノコーヒーマメヲ粉粉に挽き潰して、きみは神様にだってなれたんだろう。「きっと云える」意味のないことばだけを並べたその場限りのインスタント・ラブをぼくだけにおしえて
勝った
早い者勝ち
勝利の方程式!
.........へえ。
負けた
負け犬
それを言ったら負けだよ
.........へえ。
人生勝ち組
負け組
みんな自分の人生と戦って
人生をぶちのめして
人生にやり込められて
.........あれ?
一体何と戦ってるんだろう
本当に勝負しているのは誰だろう
まるで空を打つような
空砲を打つような
椅子と相撲をとるような
そんな人生に
勝って
負けて
審判は自分で
勝ち取られ
負かして
誰を?
本当に負けたのは
本当に勝ったのは
誰?
お喋りな太陽なんて大嫌い
笑って楽しませてくれる
日暮れにどうせ消えるくせに
何も言わないお月様はもっと嫌い
黙って私の横にいてくれる
夜明けと共に消えるくせに
一瞬の優しさに甘える私は
貴方たちの側にいる星だった