結局、喫茶店にはひとりで行き、帰りに見かけたのだという説明をする。
「断られた理由がその女の子だと思ったら、少し落ち込んでしまって。私たちの方が、距離が近いと思っていたから。」
肩をすくめると、歌名は深い深いため息をつく。
「瑛瑠は可愛いなあ……ほんと、これでその彼女がお付き合いしてる相手とかだったら許せないな。」
あれだけOTかましておいて,なんてぶつぶつと話す。
お付き合いしている子でなければ、それはそれで複雑だと思うのは私だけだろうかと瑛瑠は苦笑する。
でもね,と神妙な顔をする歌名。
「そういうことする人じゃないと思うんだけどな。」
そういうこと、とは。
「英人くんイケメンだから、女の子に誘われることはあるかもしれないけど、正直私との約束を優先してもらえる自信あるもん。」
瑛瑠も、たぶんその自信があったのだ。だからこそ、一方通行を自覚しての落ち込み。
瑛瑠は、ふぅと息をつく。
「全部知らなくてもいいんです。
でも、ね?妬いちゃうでしょう?」
笑いかけると、素直な歌名は不満げにも頷く。
「さぁさぁ、プレゼントくれるんでしょ。行きましょう。」
歌名の手を引くも、行く手を阻まれる。
目の前に立ちはだかる御仁を、瑛瑠は軽く睨む。
「……どいてください。」
「なぜ今朝から僕を避けてる?」
生きろ生きろの世の中に
飽き飽きしてきた今日だから
おやすみの毒薬をちょうだい
死ね死ねみたいな世の中なら
きっと僕らは生きるはず
おはようの毒薬をちょうだい
いつだって僕らは
言われたことの反対のことをしてきたもの
恋も愛も
心がどうとか、
誰が世界の中心とか
そんなに変わりないよ。
綺麗事は無しにして
つまりは、
愛とは、
恋とは、
思い遣り、気遣い、好き、好かれたい
そんな感情の上に成り立つ
独占欲のようなもの。
この人が、
この物が、
この言葉が、
この旋律が、
etc…
…自分の物でありたい。
そう願うから、
一生懸命になれるんだ。
質問者:愛って何ぞ?
回答者:知るかよ。何だ突然。
質問者:真面目に答えてくれよ。
回答者:国語辞典でも広辞苑でも百科事典でも引いてりゃ良いじゃあねえか。
質問者:愛しく思う、異性を慕う、大切にする、心惹かれる、惜しむ、愛蘭(アイルランド)の略
回答者:アイルランドは笑う。
質問者:まだあるぞ。愛しく思う心、恋愛、大切にする心、キリスト教で神が人間を深く慈しむこと、仏教で煩悩
回答者:宗教絡み多いなw
「出る杭は打たれる」と諭すような、協調性を重視し、目立たず生きることを良しとするような、そんな主張をするような文章やポエムを書いてください。
愛を語るならまず
恋と愛の違いを
下心だ真心だなんてのは
もう聞きあきた
『恋』は自動詞
振り向いてほしい
気づいてほしい
好きでいてほしい
『愛』は他動詞
助けてあげたい
守ってあげたい
抱き締めてあげたい
誰かを愛するってことは
君の世界が
その『誰か』中心に
回り始めるってこと
結月視点
玲の仲間のテロリストから犯行声明が届いた。
これから殺されるとも知らずによくやるもんだなって思う。
ただ、命の恩人を目の前で殺されたら玲はどう思うだろうか。
そんなことは関係ないのか。
僕らはただの人殺しの道具だから、黙って言うこと聞いとけってことでしょう。
はあ、これで僕はいいのだろうか
【続く】
着飾って笑って
見てくれのいい笑顔を貼り付けたぼくは
そういうのを一切合切 脱ぎ去って
飛び立っていった真顔のあなたの表情に
見蕩れて 憧れて 恋い焦がれて
捨てがたく思っていた外面が
着脱可能なことを知った
冷たいと思った
でも
その冷たさが
たまらなく羨ましかった
君の姿が見えた
君の声が聞こえた
君の匂いがした
風に消えてゆこうとする君の
薄いスカートの裾
我武者羅につかまえようとした
手に残った虚しい感触
その刹那だけ
きっと君はここにいたの
僕の手のなかに
君はどこにもいない
風に溶けて
花弁のように舞い上がった
君の破片さえ
この手に入らない
そのもどかしさに
身を捩り
伽藍堂な瞳で宙をみつめるの
さあ
君の残像に息を吹いて
翔ばしてしまおう
そっと想いを口づけて
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愛の定義っていうのは
近くにいても遠くにいても
その心の距離に気持ちを募らせていくこと。
心の距離がどれくらいあるかっていうのはそれぞれだけど、どうしてもほんの少しだけでも距離はあって、それを完全に無くすっていうのは不可能だから。
私はそう思います。
ねぇ
好きだよ
君のこと。
少しいじわるな君も
愚痴っぽい君も
どんなところも君だから。
僕に愛が何かはわからない。
…だけど
心から好きなら
それはきっと
愛なんだ