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海は私の人生
海の中の生き物、特に人喰いザメなんかは
日常にひそむ危険な物や人
波は毎日の試練
その波間に揺れている小舟は私

海は嫌い
だって怖いもの

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ちょっとした

僕はずっとあなたのことを一番に想っているつもりでした。
かつてのあなた、そしてあなたの回りの人間、
全員が幸せだと決めつけていました。

でもそれは僕が抱く僕の理想をあなたに押し付けているだけでした。
あなたは幸せなんだと勝手に勘違いして、
悩んでいるあなたのことを全く考えていませんでした。
あなたのことを考えているようで何も考えていませんでした。

今のあなたはかつてのあなたとは全くかけ離れている。
僕の理想のあなたとは全く異なる。

でもこれほどまでに溌剌としたあなたはウツクシイ。

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貴方みたいな人、好きよ

そういえば今週は三連休だね

素直じゃないな
言えばいいじゃない

一緒に遊びませんかって

私も素直じゃないみたい
言えばいいじゃない

一緒にデートしようかって

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LOST MEMORIES ⅢCⅧⅩⅡ

歌名を男子ふたりがかりで言いくるめ、予定通り2つに分かれて瑛瑠は送られていた。
「ぼくでもよかった?」
そう人好く聞いてくるのは望。笑ったその顔に、もちろんですと瑛瑠も微笑み返した。
この組み合わせになったのは、純粋に方向が一緒だということ。
「ぼくとしては役得だけどね。」
暗くなってしまった道には、灯りがともり始めていた。
悪戯っぽく言う望に、瑛瑠は笑って応える。
「それはこちらの台詞ですよ。みんなの大好きな委員長を独り占めできるんですから。」
祝瑛瑠に他意はない。悪気もない。
しかしそのせいで、望は顔に苦笑いの文字が浮かび上がるくらいお手本のような苦笑いを貼り付けるはめになる。
ぎこちない微笑みを向けた望は、
「……霧はよく耐えられるね。」
「なんのことですか?」
こっちの話だよと告げ、再び悪戯っぽく目を光らせた。
「ぼくのこと大好きなみんなの中に、瑛瑠さんはいるの?」

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祈りの型もいつの間にやら汎化する

愛を乞うて跪くとか愛もびっくりしちゃうよね
慈悲を下さいと泣くなんて驚いて目玉が飛び出でてドライアイになっちゃうな
君の信じる僕が欲しいのか、君が望む君が欲しいのか
可笑しいよね、いつだって君は君の一番の信者であるんだから神は君なんだ信じる君が神なんだ
冷たいと君は言う
僕の手はそりゃそうだよ、冷え性だからね

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いつだってあまのじゃくなぼくだから

拭わないで、涙
止まないで、雨
守らないで、約束
畳まないで、傘
忘れないで、決意
教えないで、優しさ…

なんだって否定することが、愛だなんてぼくはいつだって勘違い、どうだっていいなんて顔をしたきみにそんなこと、云いたくなかったのに。

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或る青年の幽霊噺

青年「霊能者さん霊能者さん、どうやら霊に取り憑かれたようなのです。祓ってください」
霊能者「ああ、貴方のすぐ後ろにくっついて来てるその男ですね。それに取り憑かれて何か実害はありましたか?」
青年「そうですね。特に実害は無いのですが、僕から10cm以上離れようとしないのです。それが寝るときも例外ではなくて、狭苦しくて少し不快です」
霊能者「それなら問題ないですね」
青年「ええ…」

青年「霊能者さん霊能者さん、また違う霊が憑いてきたのですが」
霊能者「またですか。この間のもまだいますね。で、今回のは…ああ、その幼子ですか。何か凄いもの持ってますが」
青年「ええ。この霊、何故か巨大な鉈なんて持ってるんですよ」
霊能者「その子に取り憑かれてから、何か実害はありましたか?」
青年「いえ、実害は無いのですが、物騒な刃物持って周りをうろうろされると、精神衛生上よろしくありません。前の奴もろとも祓ってください」
霊能者「実害無いなら別に必要無いでしょう」
青年「おいこら待てエセ霊能者」
霊能者「エセとは失礼な。ちゃんとその二人も見えてたでしょう?」
青年「とっとと祓えっつってんだよ」
霊能者「嫌です!」
青年「何故だ⁉金ならいくらでも出すぞ。予算内で」
霊能者「それでも嫌です!」
青年「だから何故⁉」
霊能者「だって面倒なんだもの!」
青年「いっそくたばれえェッ!!!」

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わたしのことば

誰かの心に
手が引っかかってほしく
誰かの目に
頭で疑ってほしく
せっせと紡いだことば

手に引っかかって
頭で疑ってもらえたことばは
あなたの目に水を溜めた

困ったように笑ったあなたは
「またあしたね」って
ぼくの手に引っかかった。

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銀色月灯詩

こぼれそうな月を見上げて
勝手に慌てたりしてみても
相も変わらず高みの見物
こんな夜はどうしようもなくひとり

ぼくは ひとりだ







君にすら会えずに