貴方の針(言葉)は僕(私)の心に突き刺さったまま 未だに抜けない
いつか抜いてくださいね。痛いので
その時溢れ出した血はこのてっぺんに降らせてください
意味は無いけどお願いします
もしそれは無理ならばその針を心に強く奥深く貫いてください。
これなら貴方は出来るでしょ?簡単なことだろ悪い貴方ならば
多分だけど抜くより貫いた方がもっと痛い。
貴方の針はみんなの針より太くて長いのでよく他の人の心に突き刺さります。要注意してください。あまりいらない針を刺すと自分にも刺さることもあります。よく考えて下さい。
それと、よく僕(私)の心に刺さないでください。そこもお願いします
吹奏楽部の演奏の音が
どこからか聞こえてくる放課後
チャイムが響いたらひとたびの自由
外周回ってる運動部に手を振って
自販機で70円いつものボタンを押す
くだらないこと駄弁りながら
くだらないことでお腹抱えて笑い合う
息ができなくなる程に笑って笑って
行く気もない部活に行くなんて
中庭に積まれた緑のスポンジクッション
重い重いリュックなんて放り出してさ
やってきた先生巻き込んで話そうぜ
もう帰る?
まだ帰らない。
女子の集団尻目に遊んで
文化部同盟なんて組んで
中身なんてない時間
大事な大事な放課後今日も
冬の早い夕暮れに
とっくに冷えた缶転がして
また阿呆らしい話しながら駅に向かおう
僕には好きな色が有るし嫌いな色も有る。
僕には好きな歌が有るし嫌いな歌も有る。
僕には好きな国が有るし嫌いな国も有る。
僕には好きな人が居るし嫌いな人も居る。
僕には好きな時が有るし嫌いな時も有る。
僕には好きな季が有るし嫌いな季も有る。
僕には好きな事が有るし嫌いな事も有る。
僕には好き嫌いが多い。
それでも僕は君の全てが…
これ以上は言わないでおこうか。
普通の日常に飽き飽きしてんだ
あのこみたいになりたいとか
あいつのようになりたいとかもうどうでもいいんだって
ねぇ連れてって 「普通」に飽きてんだ
普通「じゃない」日へ連れてってよ?
優しくって綺麗な言葉並べて君みたいになりたくないんだ
僕は僕のだからやりたいようにやらせておくれよ
僕の人生君に捧げるなんて 馬鹿みたいなこと言わずに
普通の日常に飽き飽きしてんだ
どっか知らないとこに拐ってってよ
君だけのものなんて馬鹿げた考えはやめて さぁ
「もちろんです。私も望さんのこと大好きですよ。」
一応注釈を入れると、ちゃんと考えた上での即答である。
今築くべき関係をお互いにわかっているつもりの問答、そう瑛瑠は捉えた。多少は望のからかいも含まれているだろうが、流すことでちゃんと受け止めていると伝えている。そしてそれを彼もわかっているから。
「明日、歌名と霧に自慢しよ。」
なんて。
望は視線だけちらっとこちらへよこした。
「でも、瑛瑠さんに独り占めされるなら本望なのだけど。」
以前別れたT路路を、今日はふたりで進む。
瑛瑠はどう返したものかなと一瞬思案し、結果。
「あいにく、束縛する趣味は持ち合わせていないんです。」
軽く笑った瑛瑠と望の距離に変動はない。
もちろん、距離を詰めるような返しもできた。しかし、それをしてしまって何かが変わってしまうのは怖くて。
望は大丈夫だよと呟き、瑛瑠の頭にぽんと手を置く。
「その返しで合ってるよ。大丈夫、今の関係を壊しやしない。」
まるで誓い立てるようなそれに、不意に揺り動かされたのは、きっと風が吹いたから。
貴方の嫌いなところ
何でもいいよって言うところ
嘘をつくところ
我慢ばっかりするところ
貴方の嫌いなところは
貴方の好きなところです
でもどうか貴方の嫌いなところが
いつか貴方自身を殺してしまいませんように。
どうしても我慢できなかった
ただ流すだけで
清々しさと
恍惚感と
理由のない希望と
幻影が
僕の脳裏に走ってゆく
心地よい、と思うのに
すぐ終わってしまった
現実が見える
心が苦しい
もっと欲しい
依存してると自覚しながらも
次を、次を、望んでしまう
もっと、もっと
幻聴じゃない。
彼女の歌の話だ。
夕日にどっぷりと浸かり
ジオラマと錯覚する町
物語性において空虚であり
偶発性が覗かせる
その偶発性の小学生の笑い声を遠くに聞いて
偶発性の残り雪と
偶発性のアスファルトの罅を見ながら
私もこの街の偶発性の一部となって
偶発的に帰路についているのだろうか
夕日は影を落としてゆくのみである
僕は空が好きです。 空はきっと皆が見ていて、あなたも見ている。 同じものを見ることができる。たとえ同じ気持ちじゃなくても、同じものを見れたなら。
目が見えて、空があってよかったと思う。
うざいと思うほどに綺麗に見せる
月明かりに照らされたビルたちと川の上を走る私たち
ビル達が私のことを笑っているように見えるのです
帰りを待ってる人がいるのかな
わたしには
この場所を抜け出して
たまに帰ってくるのは
いいのかな
誰かわたしを覚えててはくれませんか