高い高い、かべ
いつからそこにあるのか
どうしてそこにあるのか
僕の前のかべ
向こう側のせかいを知りたい、と
思うことがあったけど
このかべを
こわすちからも、とびこえるゆうきも
僕は持ちあわせていないから
今日も僕はかべの向こう側に
ただ思いをめぐらせる
ねぇ 愛して 愛して 愛してよ って
言えたならこの気持ちは楽になるの?
抱いて 抱いて 抱きしめて って
無防備に
伝えれたなら
悲しいだけの恋じゃなくなるの
それが幸せなの
さて、続きです。
『ピーターパンに見初められてしまったポエム賞』
「誑し込む、僕だけの夜」サクラボーズ
>>>表現が最高でした。口に出して読みたくなるような、音の心地よさも素晴らしいですね。 この作品を選んだのは、私がG線上のアリアが好きだっていうものすごい独断と偏見によるものなのですが、螺旋上のアリアという表現が私の好みドストライクでした(狙ったのかな?)。自販機と愛、歯車と恋という、無機物の代表に愛や恋をくっつける表現も好きですね。 笑ったら、痛かった。 so goodです。
同じくピーターさん、レス欄に追加のコメントあればよろしくです。
全体の話は、時間の都合上明日させていただきます。
受賞者のみなさん、おめでとうございます!
RN:ちょっぴり成長したピーターパンさんからは、全体の講評もいただきました。
>>>喜怒哀楽というテーマってすごく広いんだなと改めて思いました。人の感情やその境目自体曖昧で人それぞれなので、タグ通りに捉えられないのも、タグをつけた本人も喜怒哀楽のどれに当てはまっているのかわからない(クエスチョンマークがついていたり、ね)のも、もっともなことだと思いました。
『ピーターパンのお気に入り賞』
「喜・怒・哀・楽」シャア専用ボール
>>>名前こんなんだけれど、私の中の最優秀賞です。 そもそも今回、ショートポエム選手権のタグのついた詩にはレスをしなかったんですけど、唯一この詩だけにレスしたんです。してしまったというか。 選んだ理由として、まずはRNを見なくても誰の詩だかわかったということ。シェアさんだけの世界観がよく表れた詩だと思いました(本人は遊びとかちょっとふざけたとかおっしゃっていましたが笑)。たて読みや平仮名と漢字の使い分けのアクセントも効いていて、これぞシェアさんって感じでした。次に、私が思わず笑ってしまったということ。すごすぎて。笑 たぶん、分析していくと上記のような理由が挙げられるんでしょうけれど、読んですぐにすごいって思わせられたのは、やっぱりすごい詩だったからで。いわゆる、感性に語りかけるタイプの詩だったんでしょうねぇ……。 何回でも読みたいと思う、幅の広がりが最高の詩です。私のなかでは断トツでした。さすがとしか言えません。
(コメントがすごい量なので一度分けます(小声))
では、私の賞を僭越ながら。
『冷気と情動賞』
「初詣」ダレカ酸
>>>たった三つの会話文。多くの情報は語られませんが、それゆえ掻き立てられる想像力。それでいて表情が見えてくるようなシチュエーション。一目でぐっと惹き付けられました。そのあとの沈黙が浮かびます。
『Ordinary poetry賞』
「哀」 [すなふきん]
>>>冷と熱の対比から、あの日のやけどは本当は冷たかったんじゃないか、等と考えてしまう、一見相反するものの共通点に焦点を当てた逸作品です。特にこれと言った感情の現れる単語もないのに、なぜか溢れる哀愁が素晴らしい。
それではRN:fLactorさんの賞を発表します。
『neVertheless100』
「だいすきだよ。ごめんね。でもばいばいできないからやっぱり。だいすきだよ。」クラムボンへの讃美歌
>>>小説なんかではなかなか登場してくれませんが、こういうキャラクターは割と好みです(見てる分には)。嫉妬、歪曲、自嘲などいろいろごちゃ混ぜになって哀しい愛に集約される感じが好きで選びました。
『rePeat100』
「みじかい歌」サクラボーズ
>>>80文字までのテンポの良さのまま残り20文字を読んで、もう一回最後の20文字を読み返したくなる作品です。そして最後に行きつく言葉からもう一度最初に辿って......と何度も読み返したくなる中毒性に惹かれました。
良ければfLactorさん、レス欄に追加のコメントあればよろしくです。
Q,青年さん、最初と随分口調変わってません?
青年「そりゃあ最初は見ず知らずのヒトだ。それでタメ口なんざあり得ませんよ。しかしあのエセ霊能者相手なら敬語を使う必要性など無いと思うのですよ。そりゃああなりますわな」
霊能者「だから似非じゃないって…」
Q,霊能者さん、貴女も大分変わりましたよね?
霊能者「青年さんには何度もお会いしてすっかり親しくなったので、本性が出たんでしょう」
青年「本性も何も、お前最初っから面倒くさいとか言ってたじゃねえか」
Q,このお話、いつになれば終わりますかね?
青年、霊能者「「作者のナニガシに聞け」」
冬の夜風は寒くて
傷が痛むわ
こんな寒い夜には
あなたの温もりがどうしようもなく恋しくなります
不意に見上げた夜空 浮かぶ星
あなたもどこかで同じ空を見上げてると
そう思いながら ずっと待ち続けるわ
冬の夜風に吹かれる夜は
あなたの温もりがどうしようもなく恋しくなります
どうしても逢いたくなります
ケータイの着信音が部屋に響く。
私はパソコンから時計に目を移す。
電話に出ると向こうから明るい声が聞こえる
「おう!、元気にやってるか?こっちは大忙しだぜ」
「もう、いっつもそればっかり(笑)」
いつもの会話で至福の一時が始まる
くだものを食べる。
よくうれたみずみずしいのを。
雪みたいにつめたくひやして。
まるごといってもいいし、切ったのをだれかと分けあうのもいい。
味はどんなかしら。
あまいかしら、すっぱいかしら、それともそのあいだかしら。
口あたりはどうかしら。
シャクッっとしているかしら、とろんとしているかしら、ぷちぷちしているかしら。
もうそろそろひえたころ。
さあ、食べましょう。