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踊り子

舞台にいるのはただ一人

スポットライトに照らされて

くるくる

くるくる

回りつづける

彼女の瞳が乞うことは

一体全体なんなのか

オーディエンスはわからない

幕が降りるその時まで


彼女は一人、踊りつづける

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毎日

メリーゴーランドみたいにまわりつづける。
なにも変わらない景色を眺めながら、
ただ過ぎ去っていくときを時計と見比べながら。

芝生の上には昨日降った雪でつくられた泥まみれの雪だるま。
明日にはもうとけているだろう。
なにも変わらないようでいて少しずつ変わっている景色。

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ショートポエム選手権授賞式~講評~

総応募数51。喜:6,怒:3,哀:26,楽:7,全:4,?:5
想定を遥かに越える詩の数々。皆さん本当にありがとうございました。それではこの選手権について話していきたいと思います。
僕がテーマを決めて募集をかけるときは、決まって「裏テーマ」というものを設定させていただいているのですが、今回の「裏テーマ」は、「日常」でした。喜怒哀楽という感情の基本単位、そこから日々の思い、気づき、情動を描いて欲しかった、という思いがありました。喜怒哀楽という感情は、もっと身近なものだと。この掲示板にいると、どこか崇高なもののようにさえ覚えてしまうものの、根本的な部分に気づいて欲しかったのです。どうだったでしょうか。
さて、選考の話です。今回特別審査員をお願いしたお二人は、僕が「おお...」とよく思わせるポエムをかかれる方々でした。このお二人なら、きっと良い詩を見つけ出してくれる。そう思いました。そのせいで僕の選考の際、お二人の作品を選ばないので必死でした(笑)改めてお二方、ありがとうございました。
今回の作品群。冒頭に書いた通り、圧倒的に「哀」が多かったですね。やはり哀歌というのは描きやすいのでしょうか。かくいう私も「哀」で描いた一人なのですが(笑)
長くなるとあれなので、短くまとめさせていただきました。

さあ、「第一回」と銘打ったからには第二回をやらねばなりませんね!審査員がしたい!こんなテーマでやりたい!そもそも主催を代われ!という方、是非お声かけください。

それではまた。
memento moriでした。

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LOST MEMORIES ⅢCⅨⅩⅥ

自分の記憶が一部抜け落ちていることは感じていたし、これまで話もしたけれど、いざ断言されてしまうと、受け入れ難い事実のように感じるのはなぜだろう。
「ジュリア。」
低い声でそう言ったのはチャールズ。これまでお説教はされてきたが、こんなチャールズを見るのは初めてだった。そんなチャールズに、英人も少し目を丸くする。
「私が、そう指示を出したんです。」
正直、瑛瑠はここでチャールズに突っ込みを入れたかったが、場の空気がそうさせない。
チャールズの声は冷えきっている。しかし、怖じ気づくジュリアでもなくて。
「あのときのジュリアにもっと力があれば、」
「みんな、あのときのベストを尽くしました。」
「誰も傷つけないですんだ。」
「お嬢さまは生きています。」
「でも、」
ジュリアの、でも,という言葉に重ねるようにしてチャールズは身を乗り出し、テーブルの端に用意されているフォークをジュリアへの突きつけた。
「ジュリアのせいにするな。」

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つらいときには

誰かの評価が無ければ
生きていけない僕達だから
辛い時には会えたらいいね
真夜中だって会えたらいいね

会えたときにはお互いに
評価するのはやめようよ
価値を決められ、札貼られるの
嫌なんでしょ

すり傷、隠さなくていいよ
夜風に当てても治らないけど
僕は傷だらけの君とも
いつか会ってみたい。君がよければ

誰かに価値を決められたとき
誰かに勝ちを決められたとき
そんな夜には会えたらいいね
愚痴ばっかりの夜にしないで

星をさがそう

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クッキー

先輩にこの間金平糖を渡した。
どうやら先輩は金平糖の意味を分かってくれたらしい。
「ごめんね」というメモと一緒にクッキーをくれた。
クッキーの意味、それは「友達でいよう」
叶わないってわかっていてやったのに、なぜか涙が止まらない。
どうしよう、、、。
「、、、、、、。」

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夜と朝

月が支配する夜が沈んだら
太陽が輝く朝が来る
誰かが苦しむ朝が終われば
誰かが救われる夜が
苦しむ夜の後は
救われる朝が来る

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卑我遺者

何も知らないくせに。僕は思った。
テレビでは専門家が我が物顔で
いじめについて語っている。

実際イジメにあったこともなさそうなツラした奴らがベラベラベラベラ。
「いじめなんて絶対ダメ!」
「今の時期は自殺率が高くなり…」
「いじめられたら相談しましょう!」

正直嫌だ。
スクールオブロック以外でいじめネタを出されると吐き気がする。だってみんな言うんだもん。いじめられたら相談したらいいって。
無理だよ。自分の立場になって考えてよ。

経験とか、慣れ!!とか。
ふざけるなよ。どれだけ自分捨てたと思ってんだ?
いじめられて立ち直ったらそれで終わりと思ってる奴は、正直一回どっかやり直して。

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不適切と差別と規制

どこかで聞いた話
「黒人の人が出てる本を作るのは
それは人種差別になるのではないか?」
「戦争描写の漫画は戦争を助長する」

つい目の前の教科書をぶん殴りたくなった
何が不適切な本だよ
何が戦争を助長するんだよ
残虐な描写か?
過激な描写を見ることで
それを真似して戦争をしだす、テロをしだす
そんな風に本気で思ってるのか?

無菌室に閉じ込めて
嫌なものには蓋をする
大事な子供達には怖いものは見せないように…
だけど実際の社会は菌だらけ
生きていけないじゃないか
お前は本当に子供を思って言ってるのか?

例えば虐待の描写を見て
怖いとかこんなことしちゃダメなんだなとか
作品を通してじゃなきゃ
学べないこともあるだろうよ
そんなことにも気づけないのはなんでだよ
子供を庇いたいがゆえか?
それなら大きなお世話だ
そんな庇い、必要ない
差別をなくしましょうって言うならさ
差別を見せることで学ばせる機会を与えようよ
なんで過激な表現が生まれるのか、その意味を
本当に理解したなら
差別をなくすために
過激な表現を見ないようにすればいいなんて
短絡的な考えはしないはずだと思うんだが?


さぁ、君の導く答えは??
それが本当の答えさ

「君が考える」その行動にこそ 大きな意味がある

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空回り思考の無限ループ

何回も何回も路頭に迷う。
同じ道を歩いているように感じるけれど、抜け出し方がわからないから、これはよく似ている道らしい。
出来すぎている。

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LOST MEMORIES ⅢCⅨⅩⅤ

ジュリアが少し拒む姿勢でいることは、瑛瑠にもわかった。
たぶん、それ自体が誤解の現れだろうと思いながら、瑛瑠は続ける。
「ジュリアさん、私のこと、救ってくださって、ありがとうございました。」
ひとつお辞儀をして頭をあげると、そこには呆けた表情のジュリアがいる。
「どういうこと?」
「ですから、誤解しているんです。」
横やりをいれてきたのはチャールズ。
ジュリアは真っ直ぐに瑛瑠を見つめてきた。
「キミは、ジュリアのこと怒ってるんじゃないの?」
思いもかけない言葉に、今度は瑛瑠が呆けてしまう。
感謝こそすれ、怒る理由は思い当たらない。
瑛瑠はチャールズに助けを求めるも、困ったように、本当に困ったように微笑むだけ。
「……なぜ?」
「だってキミは、ジュリアのせいで記憶を失ったんだから。」

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こんなことで足掻いている僕を
いっそ笑ってくれ

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欠片でもセンス

天変地異ってRADっぽい
とか言われちゃったら
無視して無理して
あなたの煙吸って
噎せてるみたいにかき消したい

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未成年禁止

私、煙草の香り嫌いなの。

だって大人だけの特権でしょう

スーツを着て煙草を吸うなんて

ずるいでしょう

ねぇ、もう煙草はやめにして

私、貴方の香りに包まれたい。

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ポエムティック

夜道を歩け

ちょっとだけ
この世界みぃつけた
腐った身体が星になる瞬間

あはん、人間なんてどこにもいないんだよ

って

得意げに上顎あげて

さぁ風呂だ、フロ