僕の居場所が見つからないから
指先ひとつでこの世界ごと
ぱぱっと消してしまおうか
今週って用事あるの?
土曜はバイトだよね?って遠回しに聞くけど
会いたいんでしょ、分かってる
上から目線なのは許してね
でも貴方があまりにも口を尖らせて
拗ねたように聞いてくるから
日曜なら暇だけど。
って偉そうな口聞いちゃうわけよ
「永遠に愛してる」とか
「生まれ変わっても一緒」とか
そんなださい言葉ひと言もいらないから
黙ってあなたのやり方で抱きしめて。
「会えなくて寂しかった」とか言わなくていいし
「おかえりのキス」とかそういうのもだるいからいらない。
ただ、家に帰ったら
あなたのみそ汁が飲みたい。
好きだよ
冗談ぽくなら簡単なのに
本気は相手を困らせる
ごめんね
好きなんて言って
寿々谷市で一番栄えている所は?と聞くと、多くの人が「寿々谷駅前」と答えるぐらい、寿々谷駅前は栄えている。
市内に1つしかない鉄道路線が通り、駅前には大きなバスロータリーがある。
近くには市内で一番大きいらしいアーケード商店街があり、学生たちのたまり場、ショッピングモールもある。
他にも病院、市役所など、様々なものがあり―市の中心部、という言葉が相応しい場所だ。
わたしは、駅自体を使うことは少ないけれど、ショッピングモールや塾へ行くために、よく近くまで行く。
だが今週は、ショッピングモールに行こうとは思えなかった。―なぜなら、”彼ら”に出会ってしまうかもしれないと思うからだ。
一緒にいて、とにかく楽しかった”彼ら”。友達がほとんどいないような状態だから、友達になれると思ったのに、―なのに。
―”異能力”にまつわる物事に、常人は下手に関わっちゃいけない―
手を伸ばせば届きそうなのに、”彼ら”は自ら離れて行ってしまった。
もしかするとわたしは”誰かと一緒”は無理なのかもしれない、そう思った。
でもさすがに独りは嫌だった―が、かと言ってまた”彼ら”に会いに行くと、嫌がられそうな気がする。
学生が多く集まるショッピングモールに行って鉢合わせたら、ものすごく気まずくなりそうな気がして、今週は行こうとは思わなかった。
腐るなら
夢を見て未来を選んで
腐る方がいい
輝けせたいのは自分じゃない
自分の生きる道
もしも自分に子どもができたら、幸せになってほしい。
私みたいに場面緘黙にはなってほしくない。
私みたいにネガティブ思考になってほしくない。
私みたいに「私みたいになってほしくない」って言う人になってほしくない。
人を育てるって、難しい。
人の人生を左右してしまうなんて、恐ろしい。
私の親も同じことを思っていたのだろうか。
だとしたら、私が今辛くて苦しんでるのを見るのは同じように苦しいのだろう。
そんなの嫌だな。
自分がこんな性格なのは、全部親のせい?
けれど、私は無事17歳になった。
苦しくて辛いことだってあるけど、楽しいことだってある。
美味しいご飯だってあるし、綺麗な服だってある。
住む場所も、自分の部屋だってある。
他に何を望むのだろう。
親は立派に育て上げてくれていた。
これからは自分の人生。
自分で創り上げる人生。
きっと変えられる。
性格も思考も。
簡単じゃないけど、やってみる価値はある。
自分の人生を人のせいにするなんて、あまりに子どもじみた考えだ。
自分の人生なのに、まるで親の人生みたい。
そんなのつまらない。
私の人生だ。
私がどうにかする。
「どういう風の吹き回し?」
面白そうに聞く正面に座った望は、少し戸惑ったように、それでも人好きのする顔で聞いてきた。
瑛瑠は、どう答えたものかと苦笑する。
質問に質問で返すのは忍びない。望が誠実な人だから。
「正直に答えてもいいですか?」
結果的に、やはりこうするのが彼に対する正しい姿勢であると瑛瑠は判断した。
望が笑って頷くから、瑛瑠は小さく息を吸い込む。
「行きたいとは思っていたんですよ。でも、」
曖昧に微笑んでしまう瑛瑠。
望は珍しく瑛瑠が答えるのを待っていた。これではごまかせない。
瑛瑠は続ける。
「でも、望さんと気まずくなるかもしれないと思ったら、それは嫌で。」
望は微笑った。
「見くびりすぎ。」
「そうみたいです。」
古文(?)苦手すぎて
みんなのよんでる詩の意味すら分からねえ…
(素晴らしい詩だということは伝わってる)
みんな解説とか書いて欲しいなり←
好きって伝えたいけど、
相手に気持ちが届くか届かないか不安で不安で堪らなくて声にならない…
だから今日も好きって気持ちを
伝える術を
私は探している
彼に伝わって欲しいから。気づいて欲しいから。
どれだけの日が経っても
きっと私は探し続ける
ずっとずっと、見つかるまで伝わるまで、私は探し続ける。