「愛してる」はありきたり
「I love you」は薄っぺら
「月が綺麗ですね」も君には足りない
君に贈る一番のことば
ばかな僕にはわからない
君へのことばが見つかるように
賢くなるから、ちょっと待ってて
くどい歌い方のあのsinger
流行りの歌詞のあのsinger
ネットから他人の曲で成り上がりのあのsinger
みんなみんな流され流され流れ着くのは
偽物の自分とやら
本物って何ですか?
一体なんでしょう?
だれかの言葉ばかり並べた人でしょうか?
全部全部自分なのに本物も偽物もねえよ
気にしすぎなんだよ
やりたい放題すればいい
意味なんていらねえよ
全て好きなようにすればいい
全ては君のもの
ゴールデンウィークの明けた今日この日。桜木ノアを取り巻く環境は再び変化を見せた。
先々週時点で桜木ノアはクラスメイト達から避けられていた。彼女とろくに話もしていない連中が悪評を流し、彼女との間に壁を築くことに成功したのだ。
しかしこの休みの間に、その壁の名前は『嫌悪』から『無関心』になったらしい。執拗に嫌がらせを受けることはなく、しかし受け入れられもしない、というのが桜木ノアの現状だった。
彼女がSNSのアカウントでも持っていれば、この状態はもっと酷いものになっていただろうが、彼女の持つ連絡手段はメールか電話なので、事態が悪化することはなかった。
クラスメイトの中で最も時間を共にしているであろう俺からすると、この状態は気持ちの良いものではなかったが、しかし、何をすることも出来なかったというのが事実だった。
いや、そもそもの話。
彼女はクラスメイトとの間に壁が出来ていることを気にしていなかった。
嫌悪されている間は居心地が悪そうだったが、嫌悪が無関心へと変わると、むしろ居心地が良さそうだった。彼女になぜその壁を気にしないのかというのを遠回しに聞いたところ
「だって、嫌われるのは周りにも迷惑じゃない? 嫌なヤツがいるな、と思いながら過ごすのは誰だって嫌じゃん。でも、今は、『いてもいなくても変わらない』って感じでしょ? それが一番ちょうどいいかなって」
と答えた。
ここで『俺はお前がいたほうがいい』とか言えれば物語のヒーローになれそうなのだが、実際に俺が言えたのは「ふーん」という意味のない返答だった。
だから、俺は彼女の言葉の真意にいつだって気づけないのだ。
爽「好きな人はいないの?」
司 (俺、お前の彼氏なんだけど...)
葵『いないよ。でも大好きな人はいるよ(*´-`*)』
司(!?... やべぇ、俺しあわせかよ...)
強く優しく勇むあなたは
自分以外を愛すために
その孤独な荒野を選ぶのね
冷えた鋼を纏って
幾重にも重なる傷を隠して
敬慕の眼差しも
称賛の声も
灼けつく戦火の日々に
あなたを追い込むだけなのに
燃やす復讐心が命を削って
惨憺たる結果を知って尚
その指を鳴らすのは
きっとその真ん中に
心があるせいで
おそろしいくらい青い空が広がる。なかにはなにもない。鳥も飛行機もなにも。
この空のこの青はいつまでも続いていくのだ。なにも変わらずなにもないままで。
地上では今今今が過ぎていくことでなくなっていく大切な気持ちが宙を舞う。それに気づかずに、否、気づかないふりをしてそのまま暮らしている愚かで哀れな人間どもがいる。心にあいた穴は誤魔化しようもなく心に引っかかる棘は二度とぬけることはないというのに。
空は静かで地上は騒がしい。
空ではなにも起きないのに地上では理不尽が人びとを支配する。
さあ、この世はなんと可笑しなことでしょう。
揺らいだ心は
行き場のない感情に溢れて
ぐらぐらと不安定にぐらついて
好きなのかわからないまま
無くならないでと願うまま
もやもやとズキズキに
悩まされる
あなたの手を掴めたなら
こんなもやもや、なくなるのかな
愛しいこのしゅんかんよ
あぁどうか消えないで
ときが止まればいいのにとさえ
そんなふうにさえ思うんだ
ぼくはちょっとおかしいのかな
しあわせなこのしゅんかんを
ぼくのてのひらに
閉じ込めてしまいたいんだ
あぁだからどうか
どこにもいってしまわないで
このしあわせなしゅんかんよ
もう一度とは言わない
もう二度と必要ない
いまがずっと続けばいい
だけど実は知ってるんだぼくは
時間がもってるちいさな秘密
しあわせなときは過ぎていってしまうくせに
かなしいときはずっといすわる
ちょっとずるいきみ
でもきみがいなければこのしゅんかんは
こんなにも輝いていなかったんだろう?
月初めで掲示板にリセットがかかったので、4月分の連歌企画の状況をまとめてここに提示したいと思います。(もうちょっと早くやれば良かった)
順番(敬称略)
fLactor→ホタルとシロクマ→藤しー→サクラボーズ→333と書いてささみ→稀星-キセ-→るーびっく→イカとにゃんこ→サキホ→りんごのおひたし→ちょっぴり成長したピーターパン
(10周が目処)
お題「時間」
1周目
令月は よを眺めんと 昇るらん
数多のひかり とづかん彼方よ
先よめぬ うしろめたけれ わが道は
いつとはなしに 落ちいたりけり
覗き込む 奈落の底に 舞う蝶の
消ぬがに姿 涙こぼるる
戻らぬは あの日の夢と 落散る砂
波瑠の望月 花弁を照らす
君のため 戻してみせるよ この「時間」
進む時計の 針をもどして
昇る月は 平らに成ってしまい 零から始まる
2周目
春あかつきやまとに届けば
日出ずる方は 今も変わらず
忘れ置き 過去に残した 思い出よ
胸の奥底 焦がしてくれるな
舞う君の過去も知らずに悩ます
涙さえ 乾いたことにも 気づかずに
見上げた空の 皮肉な青色
君と僕 歩いて帰る 黄昏を
紅い夕暮れ そっと微笑む
蒼空に 時よ止まれと 願い込め
誰かと違えば 輪に入れない
みんな横並びが大好きな奴ら
今の僕らはそのルールの下でしか生きる事が
出来ない
輪の中にいる事が全て
つまらない
いくら自然が好きだといっても鬱蒼としたジャングルのなかに身を置きたい人間はいない。
現代人が最も好むのは人間のコントロール下にある自然。つまり人工的な自然なのだ。
田舎の山奥によくある緑のなかにぽつんとたたずむ廃墟と化したドライブイン。こうした人工物がなぜ普通の人工物より悲しく感じられるかというと──もちろん自然とのコントラストから来る視覚的インパクトのせいもあるが──人は自然との競合に負けてしまうということを象徴しているからである。
そんな人間も自然の一部なわけだが、一般的には自然と人間は分けて考えられている。もちろんこれは単なる定義の問題だ。何をもって人は自然を自然と認識するのか。いや、ばかばかしい問題提起だ。結論から言うと人間は自然のヒエラルキーの最下位にある。適当なピラミッドを即席で描いてみると、トップに来るのが気象、地殻変動、次が植物、次が人間以外の動物か、これは地球の誕生からの歴史を当てはめているわけではない。人間が畏怖する順のヒエラルキーだ。バクテリアを畏怖する人間はそうはいない。人間が自然と日常的に意識しているのは自然の先輩のことなのだ。
いちいち先輩づらするしょうもないやからに辟易している人もこの時期多いかと思うが、先輩づらされたときは思い出してほしい。どうあがいても自然という先輩にかなう奴はいないのだということを。
どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です。突然のお知らせで申し訳ないですが、テスト2週間前なので連載は一旦お休みにしたいと思います(ホントは今日も連載したかったけど、今日は学校掲示板しか動いてないこと、テスト勉強があることにより書き込めませんでした。ごめんみんな)。でも心配しないでください、24日にはテストが終わるので、24日には再開します! それまで暫しの間、待っててくださいね。それでは!