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insomnia

カーテンの隙間から朝が漏れ出している
僕たちの夜は稜線の向こうへ落ちていって
稲妻が雲間を繋いでは消える
雲間から落ちた光が街のあちらこちらを照らしては揺れ動く
トンネルとトンネルの間でつかの間の陽だまりに出くわしたみたい
奇跡みたいにね 少しだけ眠らせて
夢は終わる 朝が燃える
役目を終えた灯台の最後の灯り
雨粒が歌いだして 君は目を覚ます
死んでいなかったことを思い出したかのように
そうしてまた 人間のふりをするんだ
空っぽだよって君は泣きそうに笑った
空っぽなのは失ったものばかり大切にしているからだろ
優しい人
永遠に光り続けるものってあるかな?
永遠に続く闇ってあるかな?
これは誰かの猿真似かもしれない
やっぱり僕は僕を好きにはなれない
それでも君に会えたんだよ 大切な人

奇跡みたいだね もう少しだけ眠らせて

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自由

 奴隷の男女がひかれ合い、やがて子どもができた。ちょうどそのころ、奴隷制が廃止された。
 自由になった男は女の奴隷、自由になった女は子どもの奴隷として一生を終えた。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 4.フェアリー ④

わたしはわたしで、なぜか話しかけてくる笛吹さんに戸惑いながら、とりあえずは平穏に過ごしていた。
が、この平穏がずっと保たれるわけはなく。

「…あれ?」
席替えから1週間ぐらいが経った日の、休み時間のこと。
たまたまトイレから戻ってきたわたしは、自分の机の上に、何となくどこかで見たような気がするペンが置いてあるのに気付いた。
もちろんわたしのものではない。
これって、確か…、わたしはそう思いながら、ファンシーなデザインのそれを手に取った。
どっかで見たような気がするけれど、イマイチ思い出せない。
多分なんか床に落ちていたから、近くにあったわたしの机に誰かが置いたのだろう。
ずっと自分の机に置いておくわけにはいかないから、誰のかはさておき、わたしはこれを教卓の上に置こうと黒板の方へ向かおうとした、が。
「あ、それ」
教室の入り口の方から、フッと知っている声が飛んできた。

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利己主義

利己的なばかりでは駄目だと言うけれど。
自分のために誰かに生きていて欲しいと思うことはそんなにいけないこと?

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ナイネ

泣いて
割いた

希望 愛情 友情
無くて
泣いて

願いも 無いね

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桜木ノア お休みのお知らせ

本日更新予定だった桜木ノアちゃんは作者の超個人的都合によりお休みです。

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やさしさ

今なら言えると思って
筆を握ったんだけど
優しさがなんなのか 俺にだってわかんなくて

ただたっぷりの柔らかさで
君に送りたいんだけど
愛情ってなんなのか 歳を取っても知れなくて

ただ抱きしめるだけで
全部伝われば楽なのにね

なんて 君はそんなの欲しくないって
俺も何となくわかってるんだよね。

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もうこれ以上苦しくなりたくないけど
大人になるってゆうのに
これが必須なら
頑張るしかないのかも。

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あかいろ

真っ赤なりんごは
涙を流して
青かったときを
思い出していた

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白い花

何にも染まる
何にも染められる

けれども
何より純粋で儚げな
美しい花