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我が妹

可愛い可愛い
君に出会えて
本当に幸せよ

どこか大人びた
あなたの言葉は
私の心のなかで
ずしりと響いて
辛くても大丈夫
あなたのおかげ

これからも
いつまでも
私の可愛い
妹でいてね

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飛ばないペガサス

飛ばなくたっていいじゃないか。
ペガサスが飛ばなきゃいけないなんておかしいじゃないか。

だったらその背中についている翼はなんのためにあるのか、と、そう思うかもしれないね。

はじめから意味のあるものなんてきっとないのさ。あとから誰かが勝手に見出だすものなんだ。

僕は自分の背中に翼がついていることを知った上で、飛ばないことを選択したんだ。
僕は本当は空を飛ぶよりも、地面を走ることの方がずっと好きなんだ。
みんなほど強くないから、そんなに速く飛べなくて、すぐに疲れてしまうんだ。
だったら飛ばずにいたいんだ。

僕らは選ぶ権利があるんじゃないの?

僕は背中の翼に意味を見出ださなかっただけなんだ。
後ろ向きなわけでもなんでもなくて、

僕は流されたくない。
自分の生き方は自分で決めたい。


僕は飛ばないペガサスになりたい。

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UFOの落ちた夏(4)

 今思えば、随分と馬鹿な質問をしたものだ。他になかったのか自分。
 すると、男の子は憎たらしい顔で嘲笑った。
「姉ちゃん、馬鹿だろ。もっとマシな質問ないワケ?」
 ……生意気。いや、自分でも馬鹿な質問だとは思ったけどね?こんな小さい男の子に馬鹿にされた屈辱。一体、どうしてくれようか。
「君は、どこからどうやって来た、どこの何君なのかなー?」
 頬がぴくぴくと張っているのがわかる。こんな子供にムキになるなんて大人げない。そう言い聞かせて、我慢して優しく聞くよう努める。だが、
「見ればわかんじゃん。これに乗ってきた。やっぱ馬鹿だな、姉ちゃん」
 無理だった。こいつ、可愛げがない上に生意気だ。優しいお姉さんはやめよう。
「質問に答え切れてないじゃない。まず、名前は?」
 男の子は、一瞬押し黙る。今までの言葉遣いからは感じ取れないくらい真剣な眼に、私は息を呑んだ。
「宙(そら)。宇宙の宙で“そら”」
 私は、驚いた。

続く

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Moomin Monsieur

ムーミンムッシュ
舌死の君らには、特性味なしジュースをあげる
見た目のカラフルさだけ
きっとわからないよ

ムーミンムッシュ
馬鹿舌の君らには、特性匂いなし花束をあげる
枯れない綺麗さだけ
きっとそれでいいだろ?

きっとわからないよ
きっとわからないよ

わかろうとなんてしなかったろ?

きっとわからないよ
きっとわからないよ

今更だね、さよなら

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空白

たしかあの日 私が空白で埋めた人生は
叶うはずもなく儚い“白”い夢と
惨めでどうしようもなく見上げた
狭すぎた“空”で出来ていた

ーーー思い出した。

そうだ
私の人生は
空白なんかじゃなくて
何色にでも塗れる白紙だっただけなんだと

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日記

拙い言葉だけど
文字にするだけで
何か変わる気がするよ

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人生の全部
楽しいとか
嬉しいとか
悲しいとか
寂しいとか
で満たされている
というわけではない

じゃあ他の部分
(睡眠時間除く)
何で満たされているの?

分からない
17年の人生

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君に

I LOVE YOUじゃ物足りない
月が綺麗ですね、は もはやありきたりで
12本の薔薇なんかじゃ表しきれない
最初で最後だと思えるぐらいに
愛することができた君だから
僕だけの愛を伝えたい

なんてさ、もどかしすぎるね
あとは、目の前の君に伝えるだけだ。

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空を超えて繋がってられたら
とても幸せだ

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父の日返詩

初め、君は妹のような
そんな君だと思ってた
放たれた言葉の数々は
君と僕をつないでいた
君が僕のことを初めて
父さんと呼んだ日から
君が僕をそう呼ぶから
そういう人間になった

君の言葉に心動かされ
君の冗談に腹を抱えて
君の悲しみにこっそり
涙を流したりもしたな
だからこそ僕の言葉は
君になど届きはしない
そんなことを思ったり
口を噤んでみたりした

勿論この言葉達だって
君に届くとも思わない
でも僕は伝えるんだよ
君への、そう、愛情を
心はずっと震えたまま
君との友愛を確かめて
君は僕の娘なんだ、と
そう君に語りかける。

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ふたり

煙草に火をつけたあと
紫煙のむこうに顔をしかめたきみが見えて
喫煙を迷った。

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鏡の前にいる
そこのお前は
一体誰だ?

僕は
そんな顔だっただろうか

憎むような
苛立たしげな眼が
こちらを睨んでいる

僕は
そんな風に人を
見ていたのだろうか

知らないこともあるものだ
知らないことが
自分の顔に張り付いているんだもの

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UFOの落ちた夏(3)

 軽く叩くと、パンパンと何とも覇気のない音がする。もう少し力を入れて叩くと、カンカンと少し高い音がした。もう一度叩いてみようとしたとき。
「うっさいなぁもう!」
 そこには、宇宙人なんて呼べる存在はどこにもなかった。明るい茶色の柔らかい髪を持つ男の子。背は、私より随分と低い。そして彼の黒い眼は、吸い込まれそうなくらい深く、澄んでいた。
「君は、宇宙人なの?」

続く

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どこにしまったか忘れていた折りたたみ傘を引っ張り出した。
あの日あなたが貸してくれた可愛げのない傘。
本当は嘘ついてた。
いつもちょっとだけ左肩濡れてたの。

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御手洗きな子の同輩は。

同じような放課後の
同じような帰り道
妙な距離が ねじれてこじれて
今にも触れそうな 右手が遠い
教室よりも近くに立って
教室では見られない角度で
今日 質問をしようかと
思い立ったが思いとどまった
とどのつまりは想いがなかった
愛の足りない告白はいらない

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あなた

結局私は
あなたが好きなのです
大好きで大好きで仕方がないのです

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この光景は何かな?面白いな。

自分はその時ベンチに座ってスマホをいじって
いたそのベンチに座った事が運命だったのか
自分は陰と陽の真ん中にいた気がする…一つは
人の事を嘲笑い自分達は何もしない何も目指さ
ないバカな人達。一つは学園祭かな?何かの
出し物をする為に恥じらいながらも頑張って練習
する人達。自分はそこに陰と陽の存在をみた気がする…自分は光の方が好きだな。