「ちょ、ちょっと待ってちょっと待って!」
昼休み、暑いながらもそれなりに人がいる廊下を、わたしは同じクラスの亜理那に引きずられて走っていた。
「とりあえずちょっと待って!」
わたしの必死の叫びをやっと聞き入れたのか、亜理那は立ち止まってわたしの方を振り向いた。
「なぁにサヤカ?」
「何って…」
イマイチ状況を理解していない亜理那に、わたしはちょっとあきれてしまった。
…ついさっきまで、わたしは教室でいつものように本を読んでいたはずなのだ。
だけど亜理那に、ちょっと会ってほしい人がいるんだけどさぁ…いい?と聞かれ、暇だからいいよ、って答えたら…こうなった。
誰かに会うと聞いて、教室出てすぐかな、と思っていたが、教室出てすぐどころか、廊下の突き当りのほうまで移動してきてしまったのだ。
…しかも走って。
走らなければいけないって事は、何か重要なことなのだろうか。
なんとなく、察しがつきそうな気がするけど。
「ねぇ亜理那…一体誰に会うの?」
誰に会うのかまだ分からないから、わたしは尋ねてみた。
「え、それはね~…まだ秘密!」
そう言って亜理那はまだ誰に会うかも伝えず、ただ人差し指を立てるだけだった。
誰かが私のことを大切に想ってくれる
数じゃない
良し悪しもない
たった一人でいい
心からのコトバをくれる〝誰か〟がいてくれれば
それが、それこそが一番の幸せだと思うんだ
僕は血に塗られた戦場を行く
身を削られ、えぐられる感覚を感じながらも歩む足を止めなかった
天国も地獄もない
あるのは今、見ている現実だけだ
必死に刃を振りかざし
時には誰かを容赦なく切り捨て
踏み台にして
必死になって戦い続けた
死を恐れてないわけではない
生きるのに疲れてないはずもない
けど、この戦場で戦い続ける理由が僕にはあるから
守るべき人がいるから
僕はこの血に塗られた戦場で刃を振るうのを止めない
君に幸あれと‥‥
ただそれだけを願って
風を起こした 嘘をついた
あばらが傷んで 足がもつれた
新しいギター 低く構えた
つまらないギター それで良かった
かわいいギター 時を止めて
ずっと 嵐ん中
シャラシャラ鳴った 空気 割いた
煙散らした 眼鏡 ずれた
新しいギター 寝転がってた
ボロくさいギター 甘く響いた
かわいいギター 歌詞を揃えて
ずっと 頭ん中
つまんないから 笑ってた
あの子がいないから
笑えないから 歌ってた
あの子はいないから
かわいいギター 音 くゆらせて
ずっと あの子ん中
ずっと 体ん中
晴れた日の夕暮れみたいに
当たり前にあなたのそばにいて
愛されていたいと思うのです。
電停に立つふたり
"時のトラム"が通過した
愛だけを奪って
乗り遅れたふたりは3年後、
"時のトラム"にのった
きっと、3年前も今も
ふたりは手を繋いで歩く
ただ一つだけ違うのは
そこに愛はない
今では気心知れたfriend
展望台に立つふたり
一緒に行った街のエーガ館
今では跡形もなく
オフィスビルが建っている
台風一過の空を写して
きっと、74年前も今も
頭の上には一面のAoi空
ただ一つだけ違うのは
2羽の白いハトが
平和な時を運んでること
仏様ってのは案外
人間のことが嫌いなのかもね
たかだか108の煩悩も許せないなんて
ひとの許せないところなんて
せいぜい一つか二つでしょ
全くの完璧を求め過ぎるのかもね
自分みたいな完全無欠をさ
神様くらいゆるくていいのに
女神さまくらい愛してくれたらいいのに
君がね他の人とね
仲良くしてるの見るとね
なんだか心がくるしくなって
焦ってしまうんだよ
私の1番に君がいないことも
君の1番に私がいないことも
どっちだってつらいなんて
ただの我儘ってわかってるのにな
鳴りやまない
あの言葉が
あの一行が
あの文字が。 A,本
鳴りやまない
あの歓声
あの拍手
あのイントロ。 A,ライブ
鳴りやまない
花火の音
下駄の音
景品が倒れる音。 A,夏祭り
鳴りやまない
グラウンドをかける音
体育館に響くボールの音
外にいても聞こえる合奏。 A,部活
鳴りやまない
君だけの着信音
LINEの着信音
君の声
体育館シューズの擦れる音
胸の鼓動
どうしよう
鳴りやまない
君の、きみの、キミの………
全てが。 A,恋
わたしの夏休み