くろーいもやもやしたきもちも
ぜーんぶくしゃくしゃのゴミにして
いーっぱいゴミ箱に捨てたなら
溢れた分だけ空は黒く染まって
綺麗な星が浮かぶんだよ
転がっていった
下り坂 私は陽炎
やけに黒いアスファルト
小さな画面にはTVスター
誰にもならない誰でもない私の
夢は入道雲、いつも雨
通り雨はザァッと 街を雑に濡らして
俺の火まで消してしまった
だけれども 俺はなんか 気持ちが良くて
雲のちぎれた所に 青をみた
心はマイナー調で ぐにゃり曲がりそうだ
でもいいや、このまんま。
どうせなら旅に出るとしよう
強い風が俺の 髪の毛を崩して
ロウソクまで消してしまった
なんだけど 俺は何故か 気分が良くて
視界のちぎれたところに 君をみた
どうやら 幻の類のようだけど
幻を道連れに
家に帰るとしよう ah
とぼけた老人の 長い靴下
少年のよれたTシャツの首元
虚ろな表情の信号待ちの1分間
俺はどこかに 君を探す
心はマイナー調で ぐにゃり 折れ曲がりそうだ
でもいいんだ、このまんまでいい
たとえ幻の類が俺の胸ぐら掴んでも
振り払いもしない キスしてやるさ
あかんべーでもして 御見舞してやるさ
きずいたら君のことが好きになっていた
優しい君が好き
可愛い君が好き
頭のいい君が好き
運動のできる君が好き
でも君のことが嫌いなときもある
僕の気持ちにきずかない君は嫌い
気持ちも知らずに話している君は嫌い
これが好きということなのだろうか
「さて、何を使って治そうかねぇ?」
少女がわくわくした表情で大男を見下ろしています。
「あ、そういや君、どうやってそいつの傷を治すつもり?」
尋ねたのはヨースケ(陽太郎)の方。表記が大変ややこしいです。
「そうねぇ……。よし、こうしよう」
そう言って少女は徐ろに手を貫手の形にし、大男のボロボログチャグチャの右腕に思い切り良く突き刺しました。
「えええええ何やってるの!?」
「おいおいおいあまりにグロ注意過ぎるぜ」
これには流石のヨースケ(陽太郎)&ヨータロー(陽介)も引いてます。無理も無い。多分僕も引く。
しかしその手が腕から抜かれた時には、もう傷は全て治っていました。
「これが私の能力。『何かで突き刺した対象の外傷を完全に治す』能力だよ。すごいでしょ。痛いけどね」
「うへえ……。治すために刺されにゃならないのか……。」
「俺だったら御免だな……」
「俺は痛覚無いから平気なんだよ」
陽太郎(ヨースケ)と陽介(ヨータロー)は怖がってるようですが大男は平気そうな顔。
「けど私もこのやり方はもうやりたくないな。これでもいけるかなって思ったけど、ぶっちゃけ感触が気持ち悪い」
何言ってるんだこいつは。
「何言ってるんだお前は。自分でやっといて勝手な」
あらま。大男と感想が被った。
「そういえば、君たち誰?」
少女が今更な質問を二人組にしてきました。
「ああ、こいつらが件の能力者疑惑の奴らだよ。実際そうだった」
答えたのは大男。
「へえ、二人はどういう経緯で能力者に?」
「ああ、俺達はねー」
「あいつの影響だな」
「あいつとは?」
「「神か少年」」
二人組の声が揃いました。
「いや誰だよ」
男が突っ込みました。
「ほら、ケイドロの時もいたろ?」
「『お前神かよ』が口癖のあいつだよ」
「あいつか!へー、そいつぁあ面白いや。そいつも能力者ってことで良いのか?」
「多分?」
「恐らく」
「じゃあ少年。次はそいつだな!」
そういうわけで、次回はそいつに話を聞きに行くようです。
浴衣の下駄に映えたらかわいいなって思ったのに
あなたに会えないから、剥がしちゃった
なんか、寂しいなあ
恋がリンスINシャンプーならいいのに
なくなる時は2人一緒
だから寂しくなんかない
シャンプーの彼とリンスの私
先になくなるのは彼の方
私はまだ半分残ってるのに
だから恋が終わった時
いつも傷つくのは私の方
恋がリンスINシャンプーならいいのに
なくなる時は2人一緒
だから寂しくなんかない
シャンプーの彼とリンスの私
恋の汚れ落とす役の彼と
2人の仲滑らかにする役の私
なくなる前に詰め替えて
満たせあげれば長持ちする
メリット・デメリットもあるけど
やっぱり彼は私にとって
とってもessentialな人
La La La La La La La …
あの子が残して云ったのは
飲みかけのクリームコーヒと
ドアについてある鈴の音
苦い想いまぎらわそうと
シュガーポット取ろうとして
右腕がグラスに触れた瞬間
こぼれた こぼれた 床に こぼれた…
ふたりのガマンが
こぼれた こぼれた 遂に こぼれた…
まだ残ってたのに
おぼれた おぼれた 恋に おぼれた…
ヒゲを生やしたマスターが
代わりにと持ってきてくれた
冷たいカフェ・ド・オレ
思い出の苦いコーヒーと
マスターの優しさのミルクを
飲み干したら夏が終わった
La La La La La La La …
月にむかってずっと歩いて行ったら
いつかは追い越して月に背中をむけられるかしら、なんて。
*黒ヤギさんがボヤいてた
白ヤギさんから返事が来ない
白ヤギさんはお仕事中です
朝は眠ってて夜のお仕事です
毛並みが荒れてしまったいまでも
それでもあなたを忘れられない
だって体が覚えちゃってる
わんちゃんでもお馬さんでもなくて
真っ黒な毛色のあなたのことを
二人きりのあの部屋のなかで
10分後にはオオカミになる
猫を被った様な羊頭の黒ヤギさん
べつにそんなの見たくないけど
キミだけだよとか言われたら
「特別」感じてしまいます
*白ヤギさんが悩んでた
黒ヤギさんへの返事が書けない
わんちゃんねこちゃんお馬さんに羊さん
リップサービスの「また来てね」
でも 黒ヤギさんには待ってるね
最近 黒ヤギさんにハマってるね
顧客の数だけ持ってる番号
黒ヤギさんにだけ押しそうなハンコ
恋心?そうかこれが「特別」の正体だ
そうとわかれば我が家に招待だ
いま始まる私のハッピーバースデー
とりあえず本物のアカウント
渡しとく 私「特別」感じてます
弱虫だ
弱虫なんだ
君に声もかけられない弱虫
勝手に待って
結局来なくて
寂しいなんて甘えられずに
開いていく君との距離に
耐えられずに涙を流して
明日になったら君の気持ちも
変わるかもしれないのに
何も出来ない話せない
こんな私のどこが好きなの
「あ、あと! あと! ハルカは小学校からの異能力者仲間なんだ!」
「ちょ、ちょっと亜理那ぁ!」
突然の発言に、鷲尾さんは動揺した。
「なんてこと言うの⁈ バレちゃいけないのに…! 常人に見えている世界から隠さなきゃいけないモノを、何で…」
もう信じらんない…と彼女は手で顔を覆い隠す。
あ、勘違いしないで!と亜理那は慌てて鷲尾さんに説明する。
「あのね、サヤカはただの常人だけど前々から異能力のことを知ってるんだ! だから大丈夫! 多分他の普通の人たちには言ってないし!」
だから安心して!と亜理那は鷲尾さんを落ち着かせようとした。
それを聞いた鷲尾さんは静かに顔を上げる。
「多分て…それでも1人にバレてる時点で相当大変なことなんだけど?」
あーっ、まぁね…と亜理那はうなずく。
「でも、サヤカはサヤカの方で異能力知るキッカケになった人たちに脅しとかかけられてるハズだから! きっと平気!」
確かにそうだけど…わたしは多分言ってないのに、何で亜理那はその事を知ってる?
…それにしても、亜理那が会わせたい人って、予想通りやっぱり異能力者だったんだな、とわたしは思った。
まぁ、それがまさか面識のある人だとは思わなかったけど。