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やさしい

疲れきったのも感じないわたし
しあわせすぎる

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いつか

あの苦しさと痛みは
一生忘れられないかもしれないのに
あなたと会えた今日のことは
もう思い出せないかもしれない

それでも今を生きるしかない

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わかれ

またね。
その言葉に確信が持てなくて
じゃあね。
もう会えない気がして
ありがとう。
会えて嬉しかったよ
いつか。
再会を願い

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抱きしめる

悲しそうな お前の顔
見たくなくて 抱きしめる
泣き出した お前に俺
何も言えなくて 抱きしめる

夜は嫌いだぜ ダーリン
お前が寂しそうだから
夜はなんでか ナイーヴ
ただ 柔らかくなって

昔の人や、うさぎの飴
全部覚えてるなら
それごと もろごと

夜は嫌いだぜ ダーリン
俺はお前抱きしめる
夜はなんでか ナイーヴ
だから抱きしめる

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きっと

気づいてたんだよね
私が泣いてることだって
上がったり下がったりした心に
気づいてて
知らないふりが1番優しいと思った
大好きだ
君のその歌声も
君と笑った色水だって
全部あったかい思い出で
だから絶対会うんだよって決めて話すの

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夏の終わりの一夜

歩道橋から見た空
ゆっくりと暗くなっていく
ふと上を見たら
一番星が輝いていた

輝いているお店の看板
ささやく木の葉
ふと前を見たら
笑顔の君がいた

心地良い沈黙
静かに確かに流れる時間
街灯が付き始める
別れるのが嫌で
ゆっくり歩いたんだ

結局私は人といるのが好きなんだな

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世にも不思議な人々㊸ 度を越した神職その1

と言う訳で、今回彼の大男は件の神か少年に話を聞きにやってきました。
「よー、神か少年。ちょいと話があるんだが」
「何?えーっと……確か……鈴木、いや、佐藤?ごめん、誰だっけ?」
「クラスメイト名前忘れるやつがいるか?」
思いっ切りブーメランですよ。
「まあ良いや。で、何の話?金なら貸さないよ」
「そんな話ではない。そもそも俺は人に金は借りない」
「ほう。じゃあ何だ?あ、待って、予想する。えー、あ、分かった!…いや、やっぱ分からん」
「どっちだよ。まあ、話ってのはうちのクラスの陽太郎と陽介のことなんだが」
「あー……」
神か少年は何かを察したような顔をしました。
「肯定ととって良いんだな?」
「ああ、うん。構わないよ。ということはお前もだったりする?」
随分あっさりとお認めになる。
「ああ。その通りだ」
「こんな偶然あるんだねえ。そうだ、折角だから僕の力の結晶を見せてやろう。ちょっと待って。呼ぶから」
呼ぶ?召喚系の能力?でもそれだとちょっと待つ理由が分からないしねえ。
「お、おう。……そういえば、お前の能力ってどんなのなんだ?」
「お前のは?」
「不死身の能力だと思ってもらえればだいたい合ってる」
「そう。僕の能力は、『神だと思った人間を神格化する』能力だよ」
「あー、よく分からん。要するに?」
「現人神量産」
「なるほど、よく分からないということがよく分かった」

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晴れた日に

迷い込んだ森の奥
空にぽかりと三日月が浮かぶ夜
私は流した涙をごしっと拭って
見つめた森の木々たちに笑顔を向けるんだ
しあわせ、なんだ
森をぬけていつものように
電車に揺られて
私は
わたしは
綺麗に磨かれた気分だった

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変わってく

あの時は
思わずに ただ毎日毎日
泣いたり喜んだりして歩いてる意思さえ感じずに
流れに身を任せてだけだったのに
気づけば僕らは
染まる色を選ぶようになってた
最初に染まってしまった色を必死に塗り潰そうと
苦しみながら
染まる色の先を見ようと 先だけを 綺麗な終わりを
自然と求めて 自らの意思で歩みだすんだ

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泡の嬢

こんばんは
お客様 番号札を持ってお待ちください
ぼくは何番ですか?本番ですか?
それともこれは茶番ですか?
僕は貴女の何番目ですか?
看板には「今晩お背中流しませんか?」
繋ぐかどうかは要相談で
9時半前からもう後半戦
3万円なら一緒にいける?
そんなの今なら貴女にいえる?
排水口に吸い込まれながら
回る花びらのように流れてる