表示件数
0

サルスベリ

夏の花のように朗らかな君だった
僕に向けた笑顔に太陽が綻んで
小さな恋心が動き出した

0

きみ

君だけがいない世界で
君だけが在る全部を見ようとしたんだ
それを探しに出かけたんだ
その場で想った言葉をすてて
いなくなった君を探そうと踠く僕は
君の微笑みの空の下で
それでも君をさがしつづける

0

ぽつり

恋に理由が無いのなら、理由ありのこの状況は恋ではないでしょう。

0

エピローグ。

風の通り道のリビングで
昼寝してたら
西日が眩しくて目が覚めた
秋の気配は
時計の針と短編集のページ
勝手に進めて
いつのまにかエピローグ。

ツクツクボウシのBGMが
middle tempo のコオロギに
今、心の表紙 閉じるとき

何台の車見送っただろう
キズだらけの
君の車が走ってゆかないか
夏の魔物は
君と僕が紡いできた短編集
勝手に閉じて
いつのまにかエピローグ。

ツクツクボウシのBGMが
middle tempoのコオロギに
今、心の表紙 閉じるとき

0

プロローグ。

朝早く起きて 窓を開けて
秋の風が頰に当たれば
それは物語のはじまり

いつもの通学路で
塗りたてアスファルトの匂い
それは物語のはじまり

久々に会ったクラスメイトの
急に大人っぽくなった姿
それは物語のはじまり

新しく買った短編集の
風の表紙の新品の手触り
それは物語のはじまり

何が始まる時、怖くて
消えたくなっちゃうけど
五感 研ぎ澄ませて
小さな変化に気づいたら
勇気を出して心の表紙
めくってみよう

私だけのプロローグ。

0

言葉の海

真夜中にふと窓の外を見た
ふわふわと海月が浮かんでた
気づいたら手を伸ばしてた

音楽と夜を散歩していた
手をすり抜けてく魚
掴まえられない海月
明日なんて来ない気がした
こなくていいなんて呟く

ゆらゆらと
夜を歩いてた

0

言の葉の綿帽子

君に貰った言葉。今でも僕は持ってるよ。

辛くなったら持ち出して、勇気に変えてるんだ。

君がこの言葉をくれたときこう言ってたね。

「これはある人から教えてもらったんだけど…」

今、僕の前にこの言葉を必要としてる人がいるんだ。

だから僕はこう言うよ

「これはある人から教えてもらった言葉なんだけどさ、」

きっと君にその言葉を教えてくれた人も、誰かから教えて貰ったんだよね。

言の葉が、誰かから誰かに伝わって、たんぽぽのように見知らぬ土地で花が咲く



なんだか言葉が旅をしているみたいだ。

また知らない土地へ飛んでいく

0

センス

大人が拒んだもの
それはいずれ
センスとして花となる
ときがある