目の前の壁は高く、厚かった。しかし、幅は無かったので、横を通るのは容易かった。
その先にまた壁があった。それは厚く、幅広かった。しかし、低かった。上を乗り越えるのは造作も無いことだった。
その先に更に壁があった。それは広く、そして高かった。しかし、軽く叩いてみたところ、厚さは大したものではなかった。人間が素手でも壊せるほどのその壁は、無いに等しかった。
その先に、またもや壁があった。その壁は、高く厚く、そして幅広かった。
しかし三枚の壁を越えてきたその腕には、爆薬が十分な量抱えられていた。
たたいてみると
あの芸能人のかおが出てくるし
はなしをすこし変えられるし
きみに言葉が送れます
たったひとつ指で押すだけ
そのおそろしさを知りなさい
きっと彼女はそう言いたかったんだよ。
黒い色をした変な生き物が
私の事を包んで離さない。
まとわりついて心をむしばんでいく。
ちょっとした事で
胸が気持ち悪くなる。
どうして貴方は私の事を選んだの?
私なんて食べても美味しくないよ?
だって
貴方がまとわりつかなくても
私は貴方と同じだもの。
あれ?
私はこの変な黒い生き物と同じなの?
「メイド使っておうさま殺そうとしたのお前だよね?」
木の茂る森。どんどん奥深くへ進むリアムに違和感を覚え始めたときに放たれた言葉。
「……何を言っているんだ」
この先は、腹をすかせた獰猛な狼が巣食うテオの森__ルードヴィクは察した。
「あ……あ……」
殺される、と。
リアムは人良さそうに微笑む。
「あんな安易におうさまは殺せないよ」
「た、た、た、たすけ……」
リアムの瞳孔が開く。
「消えろ、愚図が」
森にはふさわしくない色が、リアムを彩る。重なる肉塊を掴み、投げ捨てた。遠目に、狼の影がゆらりと揺れる。
リアムは、口元に飛び散った血しぶきを舌で舐めとった。
「おうさまを殺していいのは、俺だけなんだから」
A「今日は月が綺麗だね。」
B「えっ?曇ってて月なんて見えないじゃん?」
A「うっ…」
A、心の中 告白のつもりなのに……………(¯―¯٥)
B、心の中 なんて言うのかな………?(笑)
大切にしたいの、
ちゃんと
しまっておくんじゃなくて
紡ぎたいし、届けたいと思っていた
つもりだった?
かなしいもさみしいも音にならなくて
涙も出ないまま夜が終わってしまう
言葉が見つからないとき
隠れているのはわたしのほうだってこと
本当は ずっと知っていた、
知っていたよ
みずたまりに映るかわいそうな顔がだいきらいだ
未来はどうなるかなんて、
誰も分かりやしない。
けど想像することは出来る。
君は何を思う?自分には何が出来る?
僕はこの体、心、脳で考える。
イヤホン両耳に突っ込んで
何も考えず自転車を漕いで
ひらけた道にでたとたん
まっさらな風が吹き込んだ
若葉の海が波をたてた
上空で泳ぐ燕の向こうに
ただただ青い空が僕を見下ろして
君も同じ空を 風を 感じてるのかな
「ルードヴィク侯爵、久しぶり」
「お前は……私に何の用だ」
しかめっ面をして応えるルードヴィクと呼ばれた人物に、リアムはにこやかに近づいた。
「ねえ、聞きたいことあるんだけど。__ちょっといい?」
この日、1番冷えた声だった。
500mlの水の向こうで
キラキラと歪む君の背中
見つめすぎてゾッとした背筋
振り向いた君と目があったなら
それが僕のテレパシー