しゃぼん玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
壊れて消え……ない……?
馬鹿なッ、何故、何故消えないッ!?
ほんのちっぽけな、子供の戯れで作られたくだらない、たかがしゃぼん玉一つだぞッ!!
畜生め、こうなったら私がじきじきに手を下してくれるッ
くたばれェェェッ!!!
なッ、何ィィィイイィーーーッ!?
なぜ壊れないッ、この私がッ、自らの手を叩き込んだというのにィーーーッ
くふふふふ、ふははははははは!!!
き、貴様ッ、何をしたッ!!!
ふっふっふ、まだ気付かないのか?
な、何を言っているッ!……ハッ!まさか!
今頃気付いたか、馬鹿めッ!!!
く、くそぅ、この外道があああぁぁぁああ!!!
死ぬことが純粋な完成を生み出すはずだったのに
生き延びてしまったのだ
君は生きる世界の理を間違えた
未完の完成品
人の影に隠れて世界を喰らう魔物
人々は奴らを敵だと言った
拒絶 断絶 根絶
滅ぼせ 滅ぼせ 滅ぼせ 滅ぼせ 滅ぼせ
人々は様々に異物を嗤う
化け物だと嫌う人々の様子は化け物そのもの
対して嫌われ者は
命を守るために命をかけて喰らう
少し 少し 少し 少し 少し
消えてゆく
彼らにも愛はあった 友情はあった
人々が持つ重んずるべきそれを彼らも持っていた
ただ 人々の理から外れて生きることしか出来なかった
それだけが彼らに悲劇を与えた主たる理由だった
欠落者たちよ 君たちは君たちであろうとするが故に
君たちではなくなるのだ
お互いが可愛いままで良かったのだ
理は滅ぼしあうことでしか戻らない
歪んだ世界は調整されて然るべき欠陥品
あの日はなにも感じなくて
となりで泣いているともだちを
笑いながらなぐさめていたのに
今になって
もうあの日々は二度とはもどってこないのだと
もうあのひとたちと馬鹿みたいに騒げはしないのだと
そうおもってさみしくなるのは
いったいどうしてでしょう。
そうしてやっとわたしは
あんなにたいくつしていた毎日が
ぬけだしたいとおもっていた三年が
宝物みたいにきれいでたのしくて
大好きだったと知るのです。
4日目
少しだけ獲物たちが頭を使い始めた
だけどまだつまらないよ
敵を見極められない集団なんて軽く潰せる
だけど
このゲームを盛り上げてくれそうな奴はいるみたいだね
さて
君はこのゲームはどんな終わりを迎えると思う?
僕?知るわけないじゃない
僕が作ったのはこのゲームであってゲームの終わりじゃない
描かれた終わりへ向かう遊びに満足するのは小学校低学年でさよならしたよ
環境と小さなエサだけ与え続け獲物が自らが動く
だからゲームの終わりは誰にも分からない
あらゆる力が作用しあって矢印は様々な方向に変わるんだ
・・・・
少し話しすぎたかな
じゃそろそろ
僕のゲームを盛り上げる駒になってよ
さよなら...
さぁもっと近づいておいで
ゲームスタートだ
僕は多分、ブラック企業にいると思う
寝る時間も起きる時間も制限されて
ぐちぐち嫌味を言われ続け
自分の時間なんてほとんど無くて
僕の気持ちなんてどうでもいいみたい
もうつかれたよ
無口な君が
ボリュームを2つあげて
ほんの少しスピードをあげる瞬間が
たまらなく好きだ