部活が終わって帰るとき
私はグラウンドできみは体育館
部活中は会えないから
帰る時は会えるかな
そんなことを考えながら
いつもタイミングを考えてる
そんなこと
きみは知らないだろうなぁ
好きな人とLINEやDMする時は、お互い即レスじゃなくてゆっくりなテンポで会話したい。私自身が文章力とか表現力無くてあんまり得意じゃないし他にもしないといけないこともあるっていうのもあるけど、1番はちゃんと考えて伝えたいから。
でも、それでも、返事まだかな…とか、何てくるかな…って気になるのは、きっとあなたのことがスキだからかな。
風が吹く
嗚呼今日も憂鬱
それなのに心臓は脈打つ
朝目覚め履くのは黒い靴
暗い心に黒い靴
似合っているとよく言われる
ホントはそんなの嫌なのに
この世界なんて嫌いなのに
嗚呼今日も退屈
相も変わらず海は波打つ
乗ってる電車も窮屈で
息もできていないことに気づく
死んでしまうのかもしれない
誰も引き止めないかもしれない
でも、君がここにいるから
風が吹いたら木が揺れる
風に吹かれた葉が落ちる
そんな世界でも生きてられるよ
落ちた木の葉が腐るのも
美しい変化なんだと思えるよ
いつか僕も君も彼も彼女も
年をとってシワができるの
それも美しい変化なんだと笑っていたい
いつか憂鬱な日々をも笑いたい
また風が吹く
君は眼鏡の似合う子で
君はマスクをプライドだって言ってて
私のことを可愛いだなんて
気になるだなんて
そんなことを言ってくると聞いたから
今度は私が本気になって
そして散った
本文を始める前に、レスにあったことについて補足をば一つ。本作の主人公の少年の『死神』モードについてですが、これはマジックアイテムの変身機能とは別物です。変身による変化は飽くまでもローブだけで、骸骨姿は彼の魔法によるものです。追加で変身魔法を使ってるんだと思っていただければ大体合ってます。そんな訳で本編再開。
「ふう、終わったか」
『死神』はローブだけを残して、その姿を少年のものに戻した。しかし、
『……とでも思っていたのか?』
「何!?」
死んだはずの〈ケットシー〉の声が聞こえてきて、少年は慌てて『死神』の姿に戻る。声のした方を見ると、そこには三毛猫が二本足で立ち上がろうとしていた。
『フフフフフ……。ただ殺すだけで頭の足りない馬鹿に教えてやろう。我らファントム〈ケットシー〉は、一にして全!全にして一!言うなればこの猫の群れ、猫の治める国そのもの全てが〈ケットシー〉なのだ!お前にこれまで話しかけていたのは、代表として動いていた、たった一匹に過ぎないのだ!そして我々は既に半径にして500m単位で貴様を包囲している!逃げ場など無い!さあもう一度、【人を殺す歌】を!仲間の仇を討つのだ!全体、歌い方、始め!』
しかしネコ達は、たった一息吐くほどの間も与えられずに、ある者は首の骨を折られ、またある者は八つ裂きにされ、別のある者は訳も分からず心臓を止められ、皆、様々な方法で死んでいった。半径500m圏内、殆ど全てのネコがだ。
(何……だと……。まさかここまで恐ろしい魔法使いだったとは。連れていたネコ達も、9割方殺されてしまった)
〈ケットシー〉も焦りを隠せない。
(クソ、こうなったら最後の手段だ)
「大好き」の単位って、自分で決めるものだから、
言葉で全て伝えても、
貴方にはいまいち、伝わらなかったのかな。
僕は馬鹿です。
「檸檬」←この漢字の読み方を
知りません。
三平方の定理の証明の仕方を
知りません。
君に伝えたいことがあるんだけど、
それが何なのかわかりません。
僕は嘘吐きです。
本当は全部わかっています。
僕は馬鹿です。
もう君には会えないのだから。
埠頭までの直線距離自体は比較的近かったが少し寄り道することにした。魔力のテストのためだ。
通行人数人に思い付く限りの呪文をかけてみたが確かに制限は外れており、どんな魔法でも自在に行使できるようになっていた。
ふむ...考察は正しかった...なら...
桜改めサクラは気配を消して今度こそ埠頭まで行くことにした。
埠頭は既に地獄の門と化していた。哭羅はファントムに怒ったように何か指示を出している。多分、私を探しているのだろう。
そんな時、一体のファントムが哭羅へ反乱した。だが触れるより前に喰われてしまった。
「(まぁ...一体ならこんなものか)」
無感動に海に向かってサクラが呪文を唱えると海が沸き立ち始める。
「甦れ亡者よ!私がお前たちの新たな主人だ!」
サクラの切り伏せたファントムが海から哭羅めがけて突撃する。
哭羅はもちろん、周りのファントムたちも何が起きたのか理解できなかったようで動きが止まるがすぐに応戦を始める。
しかしこの一瞬が命取りで皆防戦一方だった。
「...散れ!」
サクラが一瞬ずらして突撃し、魔力で巨大化させた鎌を振り下ろす。
傀儡ごとファントムは全滅させたが、哭羅に対しては腕と足を持っていったものの避けられてしまった。
これだけ斬れれば十分だろう...
哭羅の真上まで上昇し、鎌を天に掲げて呪文を唱える。
同時に哭羅も咆哮と共にサクラへ手を伸ばす。
「届くまい...己の部下と共に砕け散れ!」
先ほど全滅させたファントムの傀儡が哭羅の足をつかむ。
無慈悲に振り下ろされた鎌は空の亀裂ごと哭羅を斬り裂いた。
「好き」って告白して
返事待ち
あなたのいない世界なんて
生きていけません
「…やぁ」
バケモノを退治した後の少年の背後から、声が聞こえた。
少年が振り向くと、そこには見覚えのある顔があった。
「…大賢者さん」
「そうだよ、わたしさ。久しぶりだね、“村雨 千夜”くん」
センヤ、と呼ばれた少年に、大賢者は笑いかける。
「随分戦いに慣れてきたね」
「そうですか?」
そう答えるセンヤの服装は、昔風の軍服から学校の制服に変わった。
「…まぁ、魔法使いになってから2年くらい経ってますからね」
センヤはオルゴールの形をしたマジックアイテムをポケットの中に入れながら言った。
その様子を見ながら、ふと思い出したように大賢者は呟いた。
「…そういえば、キミの願いは何だったかな」
センヤは笑顔で答える。
「いじめてくる奴らに、同じ痛みを味わせたい」
「…まさに因果応報ね」
大賢者はボソっと言った。
「手に入れたのが、“自分が受けた痛みをそのまま相手に返す”魔法で本当によかったですよ。お陰であいつらに復讐することができたし、ファントムの退治もできるし」
本当にありがたい、とセンヤはにこりと笑う。
そうかい、と大賢者は素っ気なく答える。
「キミが後悔してないみたいで本当に良かった」
こういう願いっていうのは、途中で後悔することがよくあってね…と大賢者は苦笑する。
「…後悔なんてするわけないじゃないですか」
センヤは明るく返答した。
なら、本当に良かったわね、と大賢者は呟い
た。
そしてぽつりと一言こぼした。
「…やっぱり、人間って面白いわね」
「?」
センヤは不思議そうに大賢者の顔を見た。
「…色々な願いを抱えて生きてるからねぇ」
大賢者はセンヤの目を見据えたまま答えた。
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どうも、大賢者の代弁者です。
企画は早くも後半戦に突入しますね。
今からでも、企画への参戦は大歓迎ですよ。
あと参加するときは作品に「魔法譚」のタグを忘れずに付けてくださいね。
…さぁ、後半戦も、楽しんで参りましょう!
ーひゅん、ひゅぅん、と何かが風を切る音が聞こえる。
音のする方角では、昔風の軍服を着た少年が、鞭を振りまわしながら奇怪な生物に立ち向かっていた。
「…っ」
伸び縮みする鞭で、ライオンの胴体に観葉植物のような頭のついたバケモノに少年は攻撃を加えていたが、怪物の側頭部から伸びた蔓のようなものに弾き飛ばされてしまった。
だが、少年は地面に打ち付けられた衝撃をものともせずに起き上がると、手の中の鞭をオルゴールに変身させ、そのゼンマイを巻き始めた。
「={${*}”{>;‘,$\>\<;’;!」
無防備になった少年に向かって、バケモノは悠々と唸り声をあげながら近づいてくる。
しかし、あと数メートルのところで、バケモノは足元から崩れ落ちた。
「$;“\<\<⁈」
バケモノが己の身体をよく見ると、全身のあちこちにミミズ腫れやアザのような傷ができている。
何が起きたのか分からないバケモノは、必死になって立ち上がろうとするが、痛みに耐えきれないのかすぐに動けなくなった。
少年は音の鳴らないオルゴールを片手に、静かに化け物に近づいていった。
「”これ”が、さっき君が僕に与えた痛みなんだよ?」
少年は笑みを浮かべながら、オルゴールを鞭に変化させた。
そして無言で鞭を思い切りバケモノに振るった。