モノの名前をふたつ捧げてください
例えば、フライパンと目玉焼きとか
ぬいぐるみとクローゼットなどなど
得意の妄想力でそのふたつの物体の
ストーリーを好き勝手考えたいです
意味不明な企画ですが好きな食べ物
とかでも構わないのでレスください
鍵だ。
いや、サイズからしても形状からしても、とてもどこかの扉を開けるには適さなそうな物体ではあるんだけれども、それでも第一印象を強いて述べるなら、鍵だ。そんな感じの物体が、路上に転がっていた。
下校途中、普段なら道路に落ちてるものなんか見向きもしないし、拾うなんてあり得ない。
けれど、その物体はあまりにも魅力的過ぎた。引っ張られるようにそれに近付いていく。屈んで、その物体に手を伸ばす。あと少しで手が触れる、というところで、背後で甲高い音が聞こえた。
はっとして振り返ると、少し怖い雰囲気の若い男性が、自転車に跨って私を睨みつけていた。慌てて道の端に避ける。
自転車が通り過ぎたところで、改めて鍵の方に向き直ると、鍵は既に消えていた。いや、周囲を見回すと、少し離れたところに移動していた。
動いた?何かに運ばれたのか、意思でも……、いや、それはいくら何でも馬鹿な考えか。
しかし、ますます気になってきた。駆け寄っていって、そのまま拾い上げる。
金メッキの剥がれた古ぼけたその物体は、それでも魅力的に日光を反射していた。
これは良いものを拾った。宝物にでもしてやろうとポケットに鍵を入れようとしたその時だった。
「ミラークロニクル」
声が聞こえた。
三分後
落ち着いた・・・私としたことが。
でもこいつ、ヤッバイ。
一口をフォークの先っぽ位に切って食べてんよ。だから遅っっっっそい。
「氷結」
いや凍らせて非常食にしようとすんなし!?
すぐに私が溶かして口に押し込む。
「モガモガ・・・ゴクンッ。な、何をするんで・・す・・・か・・・」
私のハンパない圧力で黙らせる。テヘッ。
さて食事も終えたし観光でもしよっかなあ~。
青い海、沢山の木、倒れてる人、そして綺麗な空。
ん?倒れてる、人?やばい・・・これはやばいぞ・・・
私のめんどくさいレーダーがガンガン反応してる・・・
面倒くさい事にならないよう、そーっとスルー・・・
「どうしました?大丈夫ですか?」
ガッデム!!私のお人好しが勝手に!!
それじゃスルーできないじゃんか・・・
「あ・・・あなた方は?た、助けて下さい・・・み、水が・・・
無くなってしまって・・・ゴホッゴホッ」
「ウォーター」
「ガボッ!!ガボガブ!ブエッファー!!りょ、量が多すぎ・・・」
「あ?問題でも?」
「い、いえ。えーっと私はマユカ。こんな事言っても信じらんないかもだけど、
私、転生者なんです・・・」
「!?」
「てんせー?」
「マジか!?」
「はい。」
「(声を小さくして)実はわたしもだ・・・」
続く
ママとパパが僕の染色体に乗っけてくれた
道しるべと取扱説明書が
どうしても見つからないんだ
結局最後まで見つけられなかったんだよ
僕の中の螺旋階段を
上がっては降りを繰り返していた
そしたら君に出会ったんだ
君を見つけたんだ
過ぎていく日々が惜しいと思うなら
それは君が変わったってことだから
何にも悲しくなんてないよ
そうでしょう?
移りゆく世界で、今日も知らない誰かの
素晴らしき誕生日なのだから
こんがらがっちゃった運命と
絡まってしまった
ママと繋がってたへその緒と
くっついて離れなくなった
君に触れるための3本目の腕を
愛せるかな、果てるまで
消えないように
私は放課後、忘れ物を取りに行った。教室に入ると、教卓の上に鍵のような物があった。(誰かの落とし物?)そう思いながら手に取ってみた。すると…。「ミラークロニクル」男性か女性か分からない不思議な声が聞こえた……。目を開けるとそこには引っ越したはずの親友がいた。「な、何で…?何でこんな所にいるの?」言葉が口をついて出る。私の言葉を聞いた親友が喋りだした。「引っ越してから寂しくて、毎日あなたに会いたくて仕方がなかった。引っ越し先で不思議な鍵を作れる人に、親友に会える鍵を作ってもらったの」「そうだったんだ、私もずっと会いたかったよ。せっかく会えたんだし何時間でも喋ろうよ。…って!なんか鍵がポワポワしてる…」「もう時間だね。短かったけど楽しかったよ!」「待ってよ!早すぎる!もっともっと話したいよ」無情にも私の意識は薄れていく。意識が途切れる瞬間、私の視界に輪郭のぼやけた親友の姿が映った……。
私は廊下を歩いていたアルを捕まえる。
「アル、おはよう。」
“ん?まだおはようなのか?”
「おはようのほうが言いやすいの!」
私はそう言うとアルの手を取り駆け出す。
“どこ行くの?”
「勘違いしないでよね!」
“いや、どこ行くの!?”
私は先生の部屋の前で止まるとノックする。
『は〜い。』
先生の返事を確認すると、扉から顔だけを出す。
「先生、今、暇?」
『おう。入っておいで。』
「今日はアルも連れてきた。面倒くさかった。」
私とアルは先生の部屋へ入る。
“せめてどこに行くかだけは教えてくれよ。”
「そうね〜。」
私は少しそっけない返事をすると、先生に耳打ちをする。
そして、私と先生はアルを見てニヤリと笑う。
“なんですか……?”
「『魔法見せ』」「て」『ろ』
私達は語尾が違ったことに笑う。
「先生のやつ、もう命令じゃん(笑)!」
『これくらいがちょうどいいだろ(笑)?』
“ちょうど良くないですよ〜!!嫌ですっ!”
「え〜、この間、見せてくれるって言ったのに〜!」
“そもそもこんな所で魔法を使ったらいけないんだ。”
『私は彼女に何度も魔法を見せてる。』
「爆発させた事もないし、私も手伝った!!」
『こっちの世界で使ったらいけないこともないし、この部屋は誰も来ないし、彼女は誰にも話さない。』
「ほら、先生もここまで行ってるんだからさ。」
“う〜。”
『私達の勝だな(笑)。逃げられないぞ(笑)。』
先生はイタズラに笑う。
3人で準備をすると、アルは先生と同じ様に魔法の薬学を見せたくれた。
先生の魔法のほうが綺麗だっていうのは私だけの秘密。