『優しすぎるから。
君は優しすぎるから。
誰も傷つけずに自分を傷つける。
無理していなした傷が
無理してよそ見したままの涙が
積もり積もって
もう取り返しがつかなくて
溢れ出したのだろう。
助けてって何度も何度も叫んだのだろう。』
周波数が違う鯨のように
何度も叫んだ声は届かない。
周りと違うことで
不便はきっとあるだろう。
でもそれが
独りだと言うのとは違う。
僕の周波数が違うなら
この世の何処かに同じ周波数がある。
その周波数を手繰り寄せるだけだ。
取り返しがつかないことなんてない。
今ならまだ間に合うから。
一歩だけ戻ってみよう。
隣にはきっと
同じ周波数の誰かがいる。
耳で留めたほちきす
洗われて消えてゆく
布地なら
約束をひっかけたりなんか
しないのに
素でいいんだよ
あなたからの嬉しかった言葉
あなたもこんな言葉を欲しかったのですか
寂しいな
笑いながら言っていた
不登校になるかもしれない
何気ない会話の流れだった
友達いない
そんなことないよ、なんて無責任な言葉を返してしまった
全部SOSだったのですか
今となっては話す機会もなく
いざ話せても怖くて尋ねることはできない
いつも戯けていたあなたは光だった
でもあなたも私と同じで心は闇ですか
そのお道化は猫だったのですか
私の優等生が猫であるように
私は薄々気づいていたのでしょう
でも私は手を差し伸べなかった
ごめんなさい
次は手を差し出せるでしょうか
わたしが
この両手を広げても
受け止めきることは出来なかった
わたしが
まっすぐ見ようとしても
目を開け続けるのが困難だった
そんな貴方の存在が
もし消えてしまったら
わたしの目の前から
無くなってしまったら
考えるだけで恐ろしくて
今ある貴方の全てを受け止めようと
記憶のフィルムに焼き付けようと
わたしは必死なの
貴方の腕の中に包まれる
ほんの5秒ほどの瞬間も
貴方がわたしの目をちゃんと見る
かすかな時間さえも
もしもに備えて
わたしはちゃんと生きる
ねぇ笑って
その声で名前を呼んで
わたしはそんな貴方の
たった一人でありたいなぁ
ねえ貴方はなにが欲しいの
声を種にするから
なにもできなくてもとりあえず育てていようよ
間引きしてほしくないなぁ
ずっと一緒に居たいなぁ
叶わないことも覚悟の上で。
彼は思われ人に何個もポエム書かれてるなんて思ってもみないんだろうなぁって
次々と変わり行くこの渦の中で
私だけは変わらないものであり続けよう
たとえ君以外誰も彼も私の名前を知らずとも
君がここにいる限りわたしは変わらずここにいる
嗚呼、
君は何故僕の好意に気づいてくれないのさ.
嗚呼、
僕の気持ちに気づいて見つめてくれないか.
僕は君の事が好きなのさ.
始めて会った時から
君の事が大好きなのさ.
早く云わせて.
そう
貴方が好き
空の香りに包まれて
ふわふわの中に引き込まれる
一度触れたら離してくれない
だから私は自分の世界へ出かける準備をする
今日はどこで誰と会おう
無数のドアに囲まれる
扉の向こうには何があるだろう
今から始まる魔法の時間
気づいた時には覚えていない
儚く消えるガラスもの
彼女はここから
靴を置き去りにして
深い眠りへとついていったのよ
あの彼女の笑顔も声も姿も
もう何一つ戻らないのね
彼女の書いた手紙にある
たくさんの「ありがとう」は
わたしたちの心を強く揺さぶって
やり場のない後悔を与えたわ
きっと彼女は今も
空で泣いているのね
ずっと止まない雨は冷たくて
わたしたちに打ち付ける
今も
彼女はここから
最期に何を思ったのかしら
このちっぽけな世界に
何を与えて去っていったの
ねぇ、、、
その後も冷たい雨が降り
その雨が花を育て
やがて美しく咲いた
小さな小さな白い花
彼女の可憐な笑顔のようだった