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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑬

「いや分からんもんは分からんて」
耀平は苦笑いする。
ネロと黎はうんうんとうなずいた。
「ま、それ位しか思いつかなかったって所だな」
そう言って、とりあえず始めよーぜと師郎は続けた。
そうね、と稲荷さんも言う。
「んじゃ、2人は準備に行ってくれ」
耀平がそう言うと、師郎と稲荷さんは手を振ってわたし達の元から離れていった。
「今度こそは負けないからな」
「ふふふ」
2人が去って行くのを見届けた後、耀平は残ったメンバーに向き直った。
「そいじゃ、審査員も行きますか」
そして、んじゃ、と耀平達3人は公園内に散って行った。
わたしも、じゃあまたと言ってその場から離れた。

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それから、

スポットライトのすぐ側の、知る人ぞ知る暗闇の、見えてるはずでも気づかない。そんな空間でお便りを、あなたと送りあった過去は、どれも全てが宝物。
今日はとびきり大きくて、東雲色の飴玉を、輝いている飴玉を、あなたに。
私はまだまだここに居る。もしもあなたがいつもより、真っ暗闇でもがくなら、私はあなたに届けよう。ここならそうよ、話さなくても、その気持ちだけを受け止められる。
距離も時すらも超えそうな、そんなブランコに乗っていよう。

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僕なんか

2枚のレンズ越しに
互いの眼鏡の向こう側で
微かに交わった視線に
ご丁寧にまごついた僕に
目を細めた君には
僕なんか、似合わないんだろう

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24:00

 妄想はやはり口に合うようで、現実はパセリよりすこぶる苦い

《幸福》のプレイリストも終わりが近づき、ループの準備はいつでもできてる

 時計の針は見て見ぬふりを

 ガラスの靴よりモンスターエナジー

 三度の飯よりゲームが好きで、どんなクズより自分が嫌い