表示件数
0

死神

人間の欲とは、実に恐ろしいモンですねぇ
欲望に飲まれてとことん墜ちていく
そうでしょう?そこの旦那?

0

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ④

わたしは思わず立ち止まる。
相手は咄嗟に目を逸らした。
「…」
わたしは暫く相手の姿を眺めていた。
白いブラウスに黒いスカート、赤い紐リボンと、近くの高校の生徒だろうか。
高校の制服姿の少女は、気まずそうにそっぽを向いている。
あまりにも気になり過ぎて、わたしは思わず声をかけてしまった。
「あの…どうかしました?」
少女はい、いえ、と上ずった声で答える。
「別に…何でも…」
何だか失礼な事をしてしまったな、とわたしは思った。
どう見ても相手はビックリしているし。
「何かすみません…急に話しかけたりして」
わたしはすぐに謝ったが、相手には届いていないようだった。
「何でも…何でもないんです!」
少女はそうとだけ言うと、駅の出入り口の方へ走り去って行った。
…何だったんだろ。
わたしは暫し呆然とその場に立ちすくんでいた。

0

一瞬

あの時、
一瞬でも、
ふたり一緒にいた事実が、
私を淡く溶かしていく。

1

うん……

いやわかるよ?
辛いんだろうなって。
優しい言葉ほしいんだろうなって。
でもさ、
なんかさ、
1度優しくしたらさ、
ずっと支えてないといけんのかなって思って、
ずっと負の感情受け止め続けなきゃいけんのかなって思って。
私も新しい環境で、
まだ安定しとらんし、
どこまで受け止め続けられるかわからんし、
というか普通に嫌やし。
なんかいつも私ばっかりやし、
いいよね?
冷たい人間になるね。

0

こころのささえ

あなたに会いたくて、
こんな日々も進んでいけているけどさ
あなたがわたしのこと
これっぽっちも待ってなかったらどうしよう

2

君の夢や言葉を、たくさんたくさんいただきます。

0

感謝

いつもありがとう
今ここで伝えるね
今まで生きててくれてありがとう

0

無題

愛の歌を歌おう
君にしか出せない
その歌声で
悲しみの歌を歌おう
僕にしかない涙の色で
愛の歌を歌おう
僕らにしかできない輝きで

0

無題

気付いていれば
もっとこうしていられたのに
気付いていれば
もっとこうしていられたのに
いつも いつも
堂々巡り

0

狂歌

貴方の誕生を祝うのは
他の誰でもない
自分自身
踊れ 歌え 狂いだせ
貴方を彩るのは
他の誰でもない
貴方自身

0

厚く厚く 塗り重ねていく
ああ ああ
まるで私の人生
そのものだ

1

図書館

大学にある、新しい図書館
一人でぐるぐる探検したら
きらきら綺麗な星の辞典
手にとって パラパラめくって
よし、この子にするぞ

部屋に戻ってお茶を飲みながら
ほっと一息 本をめくる
まぶしくて 綺麗で 繊細な
美しい星達が
夜間旅行へ連れていく

シリウス ベガ アルタイル

今だけは現実を忘れて
星の世界を旅行しよう