次の日 帰り道で 元彼がやってきて頼まれたからより戻してって言ってきた
もちろん嫌 浮気してないのに浮気しただなんて言いがかりつけて しかも彼女作っただなんてそんな人嫌い 私は断ってあいつの後を追った
『まだ帰ってなかったの??そうそう、彼氏どうなったの?大丈夫?』 優しすぎるよ いつもはからかってくるくせに
『良い戻したいって言われたけど断ったよ。好きな人いるからごめんって言った。』
『え。好きな人いたの??え!俺君のこと分かってたつもりだけど、知らないこともあったんだね!』
『何もあんたはよくわかってないよ!』
『わかってるって!あいつかな好きな人?クラスにいる?具体的に教えてよ』
『。。。クラスにいて、よく私をからかってて、元彼により戻してって頼み込むような人!』
『え。。。それって。。。俺?』
私はスマホのメールで送ってやった
『気づいたら好きになってた付き合って』
それはまだ誰も知らない 私たちは結婚することを そして元彼はもう二度と彼女ができないことを
温もりが溢れていく
潤った目はぼやけた世界を映して
視界を虹色に染める
瞬きが重たいのも
やけに目元が冷えるのも
全部冬のせいにする
一般人の俺が、奇跡的に能力者集団に潜入できた。その感動を噛み締めていると、あの二人が俺を呼びつけてきた。そちらへ寄ると、部屋を出るようにとのこと。
それに従い彼女らについて外に出ると、目つきの悪い方が深刻そうに尋ねてきた。
「……見沼さん。降霊術を行った、と言いましたよね。あれ、本当のことなんですか?」
「……と、言いますと?」
思わず冷や汗が流れる。
「私と、こっちの宮嵜さん。所謂『霊感』みたいな能力を持ってるんですけどね」
何か察せた。
「私達の眼に、霊の類は映りませんでした。トモちゃんの反応も何か不自然だったし……何をしたんですか?」
……そうか、何も来ていなかったのか。つまり、『こっくりさんは成功した』わけか。
こみ上げる笑いを堪えきれず、肩が震える。
「……いや、そうか。何も来てなかったか。来てほしいなとは思ってたんだけどなぁ……」
「……? 何を言って……」
「こっくりさんの仕組みが科学的に説明できる、って話、知ってるか?」
2人組は首を横に振った。それなら説明してやるとしよう。
「まあ、簡単に言うとだな。参加者が本当にこっくりさんが来たと信じていれば、無意識の影響と肉体の反応とで勝手に硬貨が動くって話があるんだよ。つまるところ、信仰心は大事ってことだ」
「……私たちは何も来ていないことを知っていましたが」
「多数決じゃね? 2対5じゃ動く方に偏るんだろ」
目つきの悪い方は納得いかないようだったけど、それっきり質問してくることは無かった。
「……あ、そうだ」
目つきの悪い方じゃない方、たしかミヤザキだっけ。そいつが代わりに質問してきた。
「降霊術が失敗してたなら、本当の能力は何なんです?」
「え、そんなん持ってないけど」
「えっ」
「俺はただのオカルトマニアだよ。超能力集団なんて素敵なところに潜入したくて無茶したが……これは内緒な。君ら以外だとトム……じゃなかった、岩室弥彦しか知らないんで。俺はこっくりさんの達人ってテイでよろしく」
2人に頭を下げ、帰り支度をすることにした。
「幸せって何でしょうね?」
名もない花が問いかけます。
「あなたが幸せだと思ったら、それは誰が何と言おうと『幸せ』なんですよ」
桜の花が答えます。
「再来年...また桜さんが咲き誇る時には戻ってこれたら良いな、と思っています。それが僕にとっての『幸せ』ですから」
名もない花は、そう言いました。
「また戻って来てください。次に会える時を楽しみに待っています」
桜の花は、そう返しました。
名もない花は、これからゆらゆら揺れながら、この場所に咲ける日を待っています。
また会う日まで、僕を忘れないでください。
名もない花の名前は、きっと「勿忘草」でしょう。
疲れたな〜
月曜日なのに
いつもよりも疲れた
明日は合唱コンクールっていうやつか、、、
嫌だな〜
まじで先生のせいで
疲れた
練習でいちいちめっちゃ文句言ってきて
ま〜しょうがないのかな
もっと声出して〜とか言ってるくせにまったく先生は歌わないし
歌ってても小声だし
でも、なんだかんだいってみんなが思い出に残るコンクールにしたいって
思ってんだろうな〜
ありがとう先生
明日頑張るね
「サヨナラだけが人生だ」とはよく言いますが。
実際の話、「コンニチハ」で始まる出会いが無ければ「サヨウナラ」のお別れもありませんで。
『サヨナラ』だけの人生を歩むためにも、まずはここから始めましょう。
ってなわけで、私から貴方へ、『コンニチハ』。
この瞬間を
瓶に詰めて
いつでも味わえたらと思う
でも幸せな記憶ほど
賞味期限は短い
「ありがと!一緒にがんばろ!」
彼女から返信がくる。
一緒にだなんて言われたのはいつ以来だろうか…
まさか自分にまだこんな感情が残っていたなんて…
また人を好きになってもいいのだろうか。
好きになれば彼女は呪われるのに
僕は…疫病神だから
あれ以来ずっとそうやって生きてきたんだ。
あの子と同じ涙はもう流させちゃいけない。
僕と関わったら…不幸になるんだ…
一緒にか…
彼女が望むなら、
僕は仕方なく付き合うだけだ。
それならきっと…彼女が縛られることはない
僕が好きになりさえしなければ…
もう僕をこれ以上縛らないで…
彼女から自由になりたい…
好きになんてならなければ良かったのに…