列車は定刻の5分遅れでオイローパシティに位置するHBFに着いた
「ここが故郷の姉妹都市なのか…」そう呟くと横で彼女が時計を見ながら「ブランデンブルク門、今からなら行けるかなぁ」と呟く
「ブランデンブルク門なら、ここからシュプレー川を渡ってティーアガルテンを抜ければすぐさ。それに、俺たちはEUレールパスを使うんだから、通る国さえ間違えなければ列車は好きなタイミングで乗れるから大丈夫さ。どうせ、ハンブルクかケルンで1時間近く待つんだから」そう言うと、彼女が「森鴎外の舞姫の舞台、行ってみたかったんだ〜」とめちゃくちゃ喜んで早速シュプレー川を渡りに行き、俺は走って追っかける
「この橋の名前知ってる?」そう訊くと、「ここはドイツ帝国の都だったから、帝室の名前からホーエンツォレルンじゃない?」「ホーエンツォレルン橋はケルンのライン川の橋さ。この橋はモルトケね」そう言うと、「モルトケってあの、プロイセンの軍師モルトケ?」「そうだよ。あっでも、俺はビスマルク派なんだけどね」と返すと「あっ、アレ、戦前に放火されて建て直されて冷戦期は立地上の問題で使われなくなって放置されてた建物じゃない?」と彼女が進行方向右側を指差す
「そうだね。昔はあの屋根の上にソビエトの兵士が赤旗を掲げたんだよなぁ…そう考えると感慨深いな」とまたもや歴史談義が始まる
そこで悪戯っぽく、「首都とかけて、俺の彼女ととその心は?」と謎かけを始めてみると「どちらも大好き。違うの?」と訊かれたので「どちらも何度か変わったけど,もう変わらない」そう自信満々に答えると、彼女もつられて笑い出す
偶然か必然か、俺たちの頭上には演習中のドイツ空軍のアクロバット航空隊が描いたハートのスモークが浮かんでいた
残暑が続く9月の初旬。
寿々谷市では夏休みが明け、学校の2学期が始まった。
クラスの皆は知らない間に日焼けしていたり、背が伸びていたり、イメチェンしていたりしていた。
一方わたしはと言うと、それと言った変化もなく普通に夏休み明けを迎えていた。
クラスの様子もそこまで変わりない、そう思っていた。
しかし…
「ねぇ聞いた聞いた? このクラスに転入生が来るんだって!」
「マジで⁈」
「あー聞いたよその噂」
夏休み明け早々、わたしのクラスは転入生の話で持ち切りになっていた。
「どんな子かな?」
「美少女だったりして」
「おいおい」
情報が錯綜していて詳しい事はよく分からないが、わたしのクラスのメンバーが1人増える、この事は確かだった。
君と居ると心が澄む
心から笑える
そして 幸せと思えるんだ。
だけど
それにもしも名前をつけてしまえば
色をつけてしまえば
後悔するのも泣きたくなるのも知っているから
今日も私は
友達という名の「空白」に逃げ込んでいる。
空気の切れ目から 君の声がする
はやく手を引いて そこに連れて行って
僕の切れ目から 君を見つめてる
はやく目を見て それを見透かして
空気の切れ目から でかい音がする
イヤフォンちぎれて 似非の慰め 忘れてしまう
一人じゃ足りないぐらい名言が多いので、ご了承ください。
母からこの仮面ライダーを聞いてびっくりして、You Tubeで見てハマった仮面ライダーです!まず、一人目!
『ッ!馬鹿野郎ッ 死んじまうぞ! 俺を呼べよ! わかった! もう二度と泥棒の味方したり金の要求とかしねえ! だから俺を呼べッ 良太郎ぉッ!』
この名言は声優さんが好きなこともあって、動画を見てハマっています!二人は仲がいいのかよくわかりませんが、なんかかっこいいんですよね。。。
二人目!
『俺はとっくに消えるはずやったって言うたやろ!お前のおかげでここまでおれたんや!命だけのことやない。俺は時間も持てたんやからな。カイのアホが言うとったように俺らには思い出すような過去はない。せやけど、良太郎に拾われてからのことは全部思い出せる。俺は自分よりこの時間を守りたいと思おとる!』
この人は、めっちゃ強いんですけど、優しくてかっこいいんですよね・・・
三人目!
『早くしないと仔犬が死んじゃうよ!!』
この人は優しすぎてかっこいいですね!
以上の三人でした!
揺れる視界
夢見心地
ただ 流れに身を任せて漂う
君の言った言葉さえも 呑まれて消えていった
悲しくはない 虚しくはない
寝台列車赤い矢号は8時間走り続け、吹雪のモスクワに着いた
「全然眠れなかった…とりあえず寝たいからモスクワ観光お預けで良い?」彼女が死んだ魚のような目つきで尋ねる
「あんな旧式でガタガタ煩い列車の二等で寝ろって…無理な注文だぜ…俺も眠れなかったから、そのつもりだったよ。憧れの街、モスクワに着いたけど仕方ないさ」体調を考えると観光は諦めざるを得なかった
泊まる予定のホテルに向かう途中、グム百貨店に寄って予約注文した商品を受け取る
宿に着いてチェックインしたら部屋に入るや否や、ベッドに飛び込む
翌朝、ベルリン行きの列車に乗ったがその車内でも爆睡した
国境チェックの度に起こされていたが,ポーランド入りしてすぐ深い眠りにつくと、気付いたらドイツ入りしていた
そして、彼女が一言かかる「寝てたらあっという間だったね」「そうだな。もうベルリン郊外だからなぁ」そう言って笑う
寝ている間にスモレンスクも、ミンスクも、ワルシャワもすっ飛ばしてベルリンに到着した
たまに思い出してしまうこの2人…
『おい、知ってるか?夢を持つとな、時々すっごく切なくなるが、時々すっごく熱くなる、らしいぜ。俺には夢がない、だが夢を守ることはできる!』
『夢っていうのは呪いと同じなんだ。途中で挫折した者はずっと呪われたまま…らしい。お前の罪は…重い』
夢を失った2人が言うセリフにはやっぱり説得力みたいなものがあって…今でも胸の中で自分に語りかけてきます。