つかれた
なにもしたくない
無気力な夜に
甘くあたたかいココア
サクサクのクッキーを添えて
夜のおやつの
微かな罪悪感は
甘いしあわせのスパイスに
真夜中3時
私だけの幸せ
私が小さい頃に見ていた戦隊ものの名言です!ナレーションがカッコよくて、ずっと大好きでした。
これこそが名言かなと思い書きました。
「世界は目に見えるものが全てではない。
夢見る力、想像する力。すなわちイマジネーションを持つ者だけが見ることが出来る世界がある。イマジネーション。それは不可能を可能にし、世界に光を灯す無限の力である!」そしてもう一つ!
「俺も(信用とまではいかないけど)、裏切られる前から疑うのをやめる」
何事も恐れずに、人を恐れずに立ち向かっていける、この名言でグッときたのを覚えています!
「へー」
転入生かーと師郎は彼女の顔を覗き込む。
「どこから来たんだ?」
師郎がそう聞くと、坂辺さんはますます顔を赤くする。
「え、えーと」
「ほら師郎、相手が怖がってるじゃんかー」
師郎の顔が怖いからだよーとネロが師郎の腕を引く。
「えー仕方ねーじゃん」
元々こんな顔ですーと師郎は笑う。
「ごめんね、坂辺さん」
わたしの友達、ちょっと変わってるから…と言いかけた所で、不意に坂辺さんが口を開いた。
「…大丈夫」
大丈夫だから、と坂辺さんは帽子を目深に被る。
「大丈夫って…」
わたしがそう言いながらふと前を見ると、”彼ら”の姿はそこになく、”壁”だけがあった。
「…え」
わたしは思わずポカンとする。
「あれ…?」
わたしはそう呟いたが、それを遮るように坂辺さんがこう言った。
「行こう、不見崎さん」
あ、でも…とわたしは言ったが、坂辺さんは気にせずショッピングモールの階段の方へ向かう。
「…」
何なんだろ、とわたしは思いつつ、彼女に続いた。
何処へ?
前へ。
遠くへ。
向こう側へ。
夢を叶える場所へ。
挫折を味わう場所へ。
愛を与える世界へ。
愛を懇願する世界へ。
もう戻れない毎日へ。
戻りたいと願う毎日へ。
青々とした17は 昨日の中に閉じ込めた
苦楽も何も 分からない
ハリボテのまま 飛び込んだ
期待してるよ、18歳
列車はランカスター駅3番線を出る
「そう言えば、2人とも例のマラソン大会のボランティアやったんだっけ?」そんな幼馴染の質問にまず、俺が答える
「やったよ。ゴール地点でね。俺、入る所間違えたせいで待ち合わせ時間に間に合わなくなってめちゃくちゃ恥ずかしかったなぁ」「確かに、30分も遅刻して来てたね。もしかして、交通整理かかって近道使えなかったの?」「地元なのに間違えることあるの?」そんな女性陣の質問連発にタジタジになっていると、幼馴染が間に入り、話題を変える
「もう過去のことなんだし、そんなに質問責めにしなくてもいいんじゃない?とりあえず、この先の予定確認しようか」「そうだな。帰りの関係上滞在時間が3時間になるんだが、予定としては港の向こう岸に向かうことになってる」そう言うと「ただ、問題は帰りだね。」と幼馴染が言う
「「「どういうこと(だ)?」」」俺達の質問に対して幼馴染はスマホの画面を見せて「君はリバプールのホテルに泊まってるんだろ?でも、僕達3人はロンドンの宿に泊ってるんだ」と言う
即座に俺が「そういうことか!」と反応する
「流石は鉄道ファンだ。そう、僕らが帰りに乗るロンドン行きの列車はリバプールを迂回するように走るんだよ」「じゃあ、どうするの?」今度は俺の彼女が質問する「選択肢は2通りさ。一つは、ウォリントンで乗り換えて1本。あるいは、俺達が乗るロンドン行きの次の便がマンチェスター行きで、それに終点まで乗ればウォリントンで乗り換えるのと同じ列車に乗り換えができるんだ」と俺が答える
「よく言ってくれた。それが言いたかったことなんだ」と幼馴染が感心したように言う
「感心してる場合か?ポイント渡ったってことはもう到着じゃないか?」と訊くと「あっ時間的にそうだね」と言って慌て出す
「「「しっかりして(くれ)よ!」」」と言いながら荷物を纏めて降りる
バスを乗り継いでいると、途中で青森の深浦を彷彿とさせる海岸線に出る
予報では雨のはずが、アイリッシュ海上空をダブリンに向けて虹が対岸を繋ごうとしている
私の大切な方
私が危険なときすぐに駆けつけてくださった貴方。
暖かな日差しを私にいっぱい浴びせて下さいましたね。
貴方に逢えて良かった。
8時30分、ロンドン・ユーストン駅13番線からAvanti-West Coast線グラスゴー中央駅行きの特急が定刻通り発車する
「これからどのくらいかかるんだ?」「5時間。博多行くもんだと思えば良いさ」「本当に感覚で言えば福岡行くのと同じだな」そんな風に談笑していると、俺ではなく幼馴染に向かって「久しぶりだね」と日本語が飛んできた
話を聞いていると、幼馴染と仲良さそうに話す若い女性は中学時代の同級生、そして周りの男衆はその知り合いのようだ
「お前、もしやストライクか?」「中学の英語キャンプ以来じゃん!皆久しぶりだな」「それだけじゃないだろ。ほら、中3夏のコンテスト」「あっ!確かにあの時各校の名前背負ってたけど皆いたな」「やっと思い出したか」「忘れててごめん」
幼馴染は同級生と、俺は2泊3日苦楽を共にした4人の友と話していると、膝枕で寝ていた彼女が起きて「騒がしいけど何かあったの?」と訊いてくる
「起こしちゃったよね。すまない。別に騒ぐほどのことじゃないさ」と返す
そして、俺の彼女も交えて談笑して30分が経つ
「そろそろウォリントンだな。俺達4人はここで降りるんだ。またあの時の皆で集まろうぜ。グループ入れてやるよ。」そう言って西中のリーダーが画面を差し出す
「ありがとう。また地元で会おう」
そう言って4人とは別れる
「これで俺達3人の旅は再開だな」「いや、4人だよ。紹介が遅れたね。こちら、僕の彼女さ。というか、中1の時のキャンプで同じグループだったそうだから君は知ってるよね」「当時はネイティブ講師と意気投合してたんだよなぁ」「レクでイギリスからアメリカのブースに行った時『Are we immigrants?』って質問したよね。中1で歴史を絡めたあの台詞言ったのは凄いと今になれば思うよ。あと、書き取りゲームでネイティブ受けが良い単語だけ選んでたよね」「オージー相手の時はそうだったね。俺、母さんの母国以外で初めて訪れたのがシドニーだったんだ。シドニー行った当時は動物が好きで、タロンガ動物園で見た動物を片っ端から書き出してただけさ。スポーツだって、俺はサッカーのつもりでFootballって書いたらオージーに誤解されそうになってBritish-Footballって言ったのさ」
思い出話をする2人とそれを聞いて驚く2人を乗せ列車は北上を続ける
あの日と同じワンピースに
おろしたてのマフラーを添えて
鏡の前でくるりと回ると
1番かわいいわたしのできあがり