表示件数
0

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 15.オーベロン ⑬

「それは本当にお前が望んでいる事なのか⁈」
ネクロマンサーの意志なのか⁈と耀平はネクロマンサーに問いかける。
黙れ‼とネクロマンサーは返す。
「これは、これはボクの意志だ‼」
ネクロマンサーはそう叫んで耀平の腕を振りほどく。
そして少女に向かって走り、鎌を振りかざした。
「ネクロ‼」
耀平は思わず声を上げる。
しかしネクロマンサーの鎌は少女にあたる寸前で消えた。
「…え?」
ネクロマンサーはついそうこぼす。
「…どれ位強力な異能力でも、私の前では無駄よ」
少女は静かに言う。
「私の異能力…”オーベロン”の前ではね」
その言葉と共に、ネクロマンサーは膝から崩れ落ちた。
「…そんな」
そんな、とネクロマンサーは震える声で呟く。
「だから復讐なんてハナから考えるべきではないわ」
少女はそう言ってネクロマンサーに背を向けた。

0

不器用

「今日もかわいいな〜」心の中でささやく。

3月になり、過ごしやすくなってきたある日のこと。
もうすぐで修了式。「今の学年が終わる前に、伝えないと。」そう思った僕は、その人に声をかけた。
「最近、過ごしやすくなってきたね」
(まずは軽い世間話から始めよう)
「そうだね。でも、めずらしくそっちから声かけてくれたね。なんかあったの?」
(予想外の返事だ。ここまでは考えてなかった)
「まあね。あ、次の授業、畑の整備だって。来年度に
向けて、少し広くするらしいんだ。」
(とりあえず授業の話をしよう)
「へぇ〜。そうなんだ。でも、大変そうだね。」
「そうだね。」
(なんとか世間話はできた…)

チャイムが鳴り響く。畑の前に集合した僕たちは、
早速畑の整備に取りかかった。
「じゃあ、〇〇は、〇〇さんとその辺の雑草抜いて。
間違って植えた種の草抜いたらどうなるか分かってるな」先生が言った。
(え?!あの人と2人でこのエリアやるの?!!)
少し驚いた。でも、顔には出てなくて安心した。
(まあ、とりあえずやるか。)
僕はいつも通り雑草を抜く。雑草を抜いたらその場所の土を軽く戻す。基本はそれの繰り返しだ。
あの人は僕から少し離れた場所でやっている。
僕はふとあの人の方向を見る。
(ちょっと大変そうだな。手伝いにいこう)
「大変そうだね。手伝うよ。」
「ありがとう。」
そのあとしばらく、2人で同じ場所を整備した。
(… 会話できない。でもなぜだか居心地が良い。)

つづく… かも?

2

最近暇なので

最近は暇で暇で仕方ないから、創作物のリクエストを受け付けてみようと思います。
何か書いて欲しいテーマ・ジャンルがあったらレスください。
どうしてもぼくの技術力上、物語しか書けませんが。
あ、「ハブ ア ウィル」関連でも、「造物茶会シリーズ」関連でも構いませんよ。
とりあえずなんかレスください。

0

行こうか、相棒。

君の強みも得意も、全部知っている。

お前の駄目なところも醜いところも、よく知っている。

だからこそ、僕なら君の良さをどこまでも伸ばせる。

だからこそ、俺ならお前の弱点を全部潰して補える。

それじゃあやろうか、相棒。

おうとも相棒、勝ちに行くぞ。

0

お酒は二十歳になってから

落語家の世界、呑兵衛が多いのだ。
古典落語「親子酒」で、熱燗を飲む場面があった。それはそれは美味しそうに飲む様子や何度も酒をねだるすがたを見て、酒ってそんなに美味いのか、と思った。

以下妄想。
冬の日の仕事終わり、外はちらほら雪が降っている。寒さに耐えられず駆け込んだ居酒屋で、熱々のおでんをつつきながらすうっと熱燗を啜る。ぽうっと温まったことだし、さあ帰るか。

うまそうじゃない?気にならない?

元々あたりめや燻製チーズ、刺身など酒のつまみといわれるものが好きだ。
親戚に居酒屋に連れて行ってもらった時に鰯の刺身を注文したら「お前将来酒飲みになるぞ」と言われた事がある。

いやあ、楽しみっすね。お酒。

0

Speaking

毎日飽きるほど顔を見て、声を聴いて。
今日は元気そう、とか
なんか悲しそう、とか
やな事あったのかな、とか
話したくてうずうずしてるな、
何かいいことあったのかなとか。
君の顔を、その表情を、その目を見ながら話を
してきた。
あなたの話を聞いて、わたしの話を聞いてもらって、そうやって繋がってきた。
文字だけで繋がることは誰にでもできる。
だけど
思ったことを、話したいことを心から伝えるためには何かが足りない。
勢いが、感情が。その言葉が孕むほんとの意味が。文字には全てが乗り切らない。

やっぱり声を聴きたいよ。
その顔を見て話をしたいよ。
ほらもう、さくらが咲いてきたね。あのバンドのあれがとっても良かったね。なんて他愛ない話でいいからさ。
君と、あなたと話したい。

0

よく笑って
大切な人のためにはちゃんと泣けて
得意なことがあって
とにかく自分が大好き
それら全ては口に出したら傲慢でおわり

0

断末魔

抑えられてた動悸
箍が外れてしまってもう無理だ
内蔵ひとつ剥がしただけそう痛くない
心臓がひとつ抜けただけ
もうあんなところあんな人あんなこと大嫌い
私と白馬に乗る奴が誰だ何だ
そう私と貴方じゃないの
私はあいつと行くの
それなら描くのも幾らか楽よ
もうなんて素敵でしょう??