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あぁ、

友達に誕生日のお祝いLINEをした。
久々のLINEで、やり取りが続いた。
何気ないことなのに、それがとっても嬉しくて楽しくて。

数分おきにやり取りが続いて、急にやり取りが終わった。
話の流れ的には変じゃないタイミングだけど、自分のメッセージに既読が付いてないから、少しだけソワソワしてしまった。
「未読スルー」「ひどい!」とかでは断じてないのに、なぜだか気になって……
(↑「恋!?恋なのか!?」と、一人で茶番劇を繰り広げる)

そのまま何もないまま、数日後。
お祝いLINEをした彼に、別の友達に送ろうとしたスタンプを誤送信してしまった。
慌てて取り消したけど、「取り消しました」っていう表示は残ってて。

その後、その彼から何事もなかったかのように、やり取りの続きが送られてきた。
その流れで私が、誤送信したことを謝って、
「"送信取り消し"を気にしてのLINEかなって

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 15.オーベロン ⑭

「ま、待て‼」
待てよ‼とネクロマンサーは呼び止めようとしたが、少女はスタスタと歩き去ってしまった。
「…」
その場に沈黙が流れる。
「なぁ、ネクロ」
耀平が声をかけると、ネクロマンサーは静かに振り向いた。
「…」
その目はもう光っておらず、涙だけが溜まっていた。
「耀平」
ネロはそう言ってふらふらと耀平に近付く。
「…どうして」
どうして、とネロは耀平に抱きついた。
「何で、何で…」
ネロは耀平に抱きつきながら暫くそう呟いていたが、やがて大声で泣き出した。
わたし達3人は思わず駆け寄る。
耀平は黙って泣きつくネロを見つめていた。
「…」
見かねた黎がネロの背中をさする。
しかしネロは声を上げて泣き続けた。
静かな建物裏に、少女の泣き声だけがこだました。

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不器用②

授業が終わり、もうすぐ下校の時間。
(たまには一緒に帰ろうかな)
帰りの学活が終わり、僕は声をかけた。
「ねぇ、一緒に帰ろ」
「うん。良いよ」
あの人と僕の帰り道は、徒歩10分くらいの最寄り駅まで一緒だ。いつもはお互い時間が合わなくて、
なかなか一緒に帰れないけれど、今日からしばらく部活はないし、あの人も放課後は特に何もないらしい。だから、一緒に帰ることにした。
「今日も疲れたね」
「そうだね。特に畑の整備…」
「確かに。腰が痛いもん。笑」
そんな何気ない会話をしながら、ゆっくりと僕たちは歩く。
(あ。そうだ。あれを出そう)
僕は思い出した。この時のために用意した、あれを…
「あのさ、」
「ん?どうした?」
「これ、ずっと渡そうと思ってたんだ」
僕はかわいい柄の封筒を渡した。
「なにこれ?まいっか。ありがと」
少し戸惑った表情をしていたが、無事に受け取ってくれた。
「それじゃ、また来週!」
「うん!またね!」
駅に着いた。
僕は、あの人が道を曲がるまで手を振って、見送った。

(なんで直接言えないんだろう…)
バスに乗り、ふと頭によぎった。

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ブレブレ

あんなに激しく主張してみたけど
四捨五入のヒーローがこれはこうじゃない?って
私が丸だと思っていたものを、四角だと言うのなら
うーん、やっぱそうなのかもって
思えてくるような、そうじゃないような?

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声フェチ

今回は人の声って良いよねって話。はい、声フェチです。
配信者やアニメ好きの方に声フェチって多いのではないでしょうか。

私の好きな声の方。
まずは、Vtuberの甲斐田晴さん、オリバー・エバンスさん。
2人とも話している時よく声が裏返るというか、高くなるというか。そういうところが好きだ。特に甲斐田晴さんの歌声が好きだ。とにかく声が綺麗。

女性の方でいうとadoさん、松本梨香さん。
adoさんの歌声というより地声が好きだ。あの低めで気怠さを感じる声でASMRをやって欲しい。
そして松本梨香さん。アニポケで10数年毎週声を聞いているんだ。そりゃあ好きになるだろ。パワフルで熱くなれるような声、良いっすね。

以上、好きな声の方の話でした。今回はそれだけです。

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輝ける新しい時代の君へ Ⅸ

「いいとおもう。べつに」
  少年のいつも通りの口調で言ったその言葉に、男は顔を上げた。少年は本当に、それでも良いと思っただけだった。彼にはまだ話の意味も男がどんなに苦しんでいるかもよく分からないし、他人の気持ちに寄り添う能力も乏しい。しかし何となく、別に良いと思った。
「ぼくもたまにな、さびしいってほんとうはおもったりするんだ。おじさんのとはちがうとおもうけど。ぼくも、きくだけならできるぞ」
 いつも通りの何を考えているか分からない顔で、いつも通りの心地良い風に黒く細い髪を揺らし、いつも通りの住宅街の狭い青空を睨む。その間、男の方を見ることはなかったので、彼が何を思っていたかもどんな顔をしていたかも分からなかった。別段興味があったわけではなかったし、それに何となく、知る必要はないと思っていた。
 今振り返ると男は困惑していたと思う。六歳児に愚痴を聞いてもらおうとしている自分に嫌気がさしたと思う。しかしきっと、彼の話を聞いたのは正しいことだったのだろう。
 男は自分の中で折り合いがついたのか、再び俯いてゆっくり話し出した。
「俺、本当はずっと言いたかったよ。死にたくないってね。妻や子供のためなら死にたくなかったよ。普通に考えれば分かった筈なんだよ。死ぬのが無駄どころか、損害にしかならないって。でも考えなかったから。考えることそのものが無駄だったから……」
「……」
 少年は何も言わず、微動だにせず、ただ雲一つない空を睨んでいた。
「あー、えーっと、ごめん」
 男は項垂れたまま、焦り気味に軽く謝罪した。
「おお」
 それに対し、考えられるだけ考えた結果、短く生返事をすることになった。
 少年には男が三十代から四十代位に見えていたので、戦争に出ていたことを意外に思った。確かに五十代だ、六十代だと言われればそう見えるような気がする。ただ、五歳児の年齢感覚だ。到底信用できたものではない。