なんだかんだで日暮邸にわたしは上がらせてもらった。
全く知らない女の子に案内されている状態が少し不安だが、ここにネロ達がいるみたいなので、信じて付いて行く事にした。
「…」
廊下を少し歩いた所で、とあるふすまの前で結香吏は立ち止まった。
そして彼女は無言でふすまを開ける。
「師郎」
部屋の中に座り込む長身の少年に対し、結香吏はポツリと言う。
「お、結香…は?」
こちらを見た師郎は、わたしの姿を見とめてポカンとする。
室内にいるあとの3人も驚いたような顔をした。
「え、何でコイツいるの?」
「え、え、は?」
困惑する4人を見て、結香吏は不思議そうにこちらを見た。
「…”コイツ”?」
「あ、あ、それはね、ものすごく深~いワケが…」
結香吏に対し、わたしはどうにかはぐらかそうとしたが、ここで師郎が結香吏、と割り込んできた。
企画名、「続きが知りたい。」
今月から今年いっぱいでやります。
この企画名を#に書いた人のポエム、小説の続きを書く、という企画です。
続きを書く人は企画名を#に書かなくていいです。でも、どの話の続きか分かるように、前作の作者のラジオネーム、タイトルを#に書いてほしいです。「続きが知りたい。」に対して続きを書いた人が、また続けてほしいと思ったときは、#に「続きが知りたい。」を書いてください。
書き込むタイミングが重なって、同じ話に対して何人かの人が書くことになっても大丈夫です。
ずっと続いている話でも短編でも#「続きが知りたい。」を書くとこの企画に参加できます。
つまり、話のもとネタをかく側にもなれるし、続ける側にもなれるという企画です!
参加してくれたら嬉しいです。
「……そうかい」
ライトニング・クォーツは落胆したように肩を落とし、何気ない所作で二人に片手を向けた。
「聞いてくれると、嬉しかったんだがなァ」
ライトニング・クォーツの言葉と同時に、二人の間を電撃が走り抜けた。
「言うたろ、雷神様ッてよ。ここまでノコノコ来た時点で、お前らァ儂に従うか死ぬしか無ェんだぞ?」
「……だってよ、クリスチャン。どうする?」
ライトニング・クォーツを見つめたまま、ネコメが尋ねる。
「んにゃぁー……やー……」
電撃がぶつかった足下を見ながら、クリスタルが反応する。
「ふーむ……今、見えてる?」
「みえてる」
「オーケイ」
じりじりと後ずさるクリスタルの足元に、牽制するように電撃がぶつかる。
「オイオイお前さんら、こんな目の前で逃げようって腹づもりかイ? 言っておくがなァ、儂の電撃は相当な速度でお前さんらを殺せるぞ? 核程度なら容易く焼き砕ける」
「……いやァー、逃げようだなんてそんなもんじゃァ無いやい」
クリスタルを庇うように数歩前に踏み出したネコメの胸の辺りに、電撃が直撃する。
「ぐぇっ」
「何を企んでいるのか知らんが……ガキ一人で儂の異能を止められると思うなよ?」
「痛てててて……止めようとか、クリスチャンだけ逃がそうとか……そんなんじゃないノヨ、雷神様……」
クリスタルが倒れ込んだネコメに心配そうに駆け寄り、抱き起す。
「あー、大丈夫、ダイジョウブよクリスチャン。熱くて痛くて痺れてるだけだから……」
「んにゃぇ、そーゆーのダイジョブくないっていうの……」
「そうかな、そうかも?」
2人の様子を眺めていたライトニング・クォーツが、不意に電撃をクリスタルに向けて放った。
「……ボクらの『勝ち』ですぜ、雷神様」
ネコメが呟いた。
・トロイライト
鉱石:鉄隕石 核:右手と一体化した流星刀の刀身
能力:高威力・長射程の斬撃を放つ
能力の由来:『流星刀』とかいう実在するクソかっこいい武器と隕石の持つエネルギーの大きさから。
『隕鉄一派』の一員にして大幹部三人衆の3番手。“流星刀”の異名を持ち、自身の核を加工した武器を用いて強力な斬撃を放つ。その一撃は、刀が僅かに前方に触れただけで数十m先まで届き、その根元から先端まで鋼鉄でも容易く斬り裂けるほどの威力を持つ。
・テーナイト
鉱石:鉄隕石 核:下半身の大部分を飲み込んだ形の八面体の金属結晶
能力:鉄隕石を狙った場所に落下させる
能力の由来:“天鉄刀”とかいう実在するクソかっこいい武器。シンプルに隕石。
『隕鉄一派』の一員にして大幹部三人衆のトップ。“天鉄刀”の異名を持ち、下半身の代わりに巨大な鉄の結晶が生え、磁力反発によって空中浮遊している。
能力は隕鉄の塊を狙った場所に落下させるもので、落下時の衝撃は操作可能。衝撃波で破壊を起こすのは“天鉄刀”の名に恥じるとしてあまり好んでいない。隕鉄そのものが対象を破壊してくれなくてはと思っている。軽減された衝撃のエネルギーはテーナイト自身に吸収され。磁力浮遊のための電磁力を生み出すエネルギーに変換されるので無駄が無い。
・カマサイト
鉱石:鉄隕石 核:頭部から生えた角のような隕鉄刀の刃
能力:自身の持つエネルギーを刃に触れたものに全て伝える
能力の由来:“隕鉄刀”とかいう実在するクソかっこいい武器と隕石が与える被害の甚大さ。
『隕鉄一派』の一員にして大幹部三人衆の2番手。“隕鉄刀”の異名を持ち、蹄を模したサボ(木靴)と前脚を模した杖というか籠手というかな感じの武装、背面が重厚に補強された金属鎧を身に付けており、その姿はリノセラス(犀)のようでもある。能力は突進や落下によって生じる運動エネルギーや位置エネルギーの全てを、額の隕鉄刀を通して衝撃として伝える能力。対象は固体または実体のあるものに限られる。受けたダメージすら隕鉄刀を何かに当てておけば回避できる。唯一の弱点は、能力を発動するとその性質上、動きが完全に停止してしまうこと。