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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 18.メドゥーサ ㉒

ネクロマンサーとコマイヌは手を取り合ってメイを探し始めた。
2人の異能力を組み合わせることで圧倒的に人探しの効率は上がっているらしく、2人は確かな足取りで森のようなエリアを歩いていった。
わたし、黎、師郎も、その後に付いて行った。
「…あっ」
木々が生い茂る中で1人、髪の長い少女を見とめたネクロマンサーは、思わず彼女に駆け寄る。
「メイ!」
ネクロマンサーが異能力を使うのをやめつつそう声をかけると、メイはネロ!と笑顔を見せた。
「どこ行ってたの?」
再会早々メイに聞かれて、ネロはえ?と驚く。
「どこ行ってたって…」
どっか行ってたのはメイの方じゃ、とネロが言いかけた所で不意にネロの背後から高笑いが聞こえた。
「⁈」
バッと声がする方を見ると、さっきまで誰もいなかった場所に白ワンピースにツインテールの少女が立っていた。
「ご機嫌よう」
ネクロマンサーにまだ見ぬ異能力者さん、と少女は笑みを浮かべる。

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視える世界を超えて エピソード3:人怖 その③

一瞬遅れて聞こえてくる破壊音。そちらに目を向けると、種枚さんの貫手が、自分の顔のほんの数㎜真横を通過し、背後のブロック塀に突き刺さっていた。
「……く、種枚さん?」
「なァ君」
「は、はい」
種枚さんが、表情だけは笑顔のまま話しかけてくる。
「霊感、欲しくないか?」
「え……」
ゆっくりと開かれた彼女の眼は、あの巨大な人影に遭った時と同じ、金色の虹彩と縦に切れ長の瞳、そしてあの時とは違って白目の部分が真っ黒に染まった、明らかな人外のそれだった。
「霊感、欲しいだろ? 奴らに対抗する力。何、ほんの一口怪異存在を喰うだけで良いのさ。喰ったものは身体を作る。多少人間を外れはするが、別に良いだろ? 今の君は人間だから私は手を出せないけど、ただの化け物に成り変わっちまえば、君を殺すのは私の義務だから仕方ないよね?」
ぐい、と目の前に顔を寄せ、何かを言い返す隙も無いペースでまくし立ててくる彼女の語調に、怒気と殺意が混ざっているのを感じる。
そういえば、背後からは何か冷気のようなものを感じる。ただの悪寒かと思ってそちらに目をやると、ブロック塀に突き刺さった彼女の手を起点に、薄く氷が張って少しずつその範囲も広がってきている。

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note

鼻が赤くなる気温
白い息にまじって雫もすぐに枯れる

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我流もの書きスタイル 世界観について

僕は所謂、「創造神スタイル」ではないので、参考にならないかもしれませんが、キャラについて書いたので一応。

1.兎に角綺麗、美しいところのある世界にする。
だって見てて幸せじゃないですか。そこで好きなキャラ達が動くんです、綺麗な世界にしてあげたいと思いません?(親馬鹿)

2.覆ることのない宿命を創る。
縛りがあった方が面白いし書きやすいです。(個人の意見です)

3.終わりのある世界にする。
物語の世界は無限かつ永遠です。そこに美と価値を持たせる為に、物か朽ちる等、大小はあれど、「終わり」の存在する世界にしてます。(個人の感想です)

と、いう感じです。又、僕は、自分もその世界の一部、その世界と命運を共にし、その世界の宿命に踊らされるその世界の住民です。(没入型と呼んでいます)なので、「創造神スタイル」がいい!と言う方は別の方を参考にしてください。
ご参考までに。

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我流もの書きスタイル キャラクターについて

僕は好きなところから書き出すタイプなので、キャラからストーリーやシーンを創る事もあれば、ストーリーやシーンからキャラを創ることもあります。
(後者が多めですが...)
なので、キャラ決めには超×100拘ってるつもりです。そして、そこで拘ってるポイント。

1.「こいつと言ったらこれ!」と一言で言える部分を創る。  人間って複雑なので、一言で表すのは不可能です。でも、「こいつと言えば」があれば書きやすいし、魅力的になります。(と思ってます)

2.芯をしっかり創る。   芯のないキャラは没にしてます。書きづらいかつ鬱陶しいので。(個人の意見です)でも、敵やモブキャラは芯をあえて創らないこともあります。

3.兎に角自分が愛せること。   愛着のないキャラでものを書くのはつまらないし辛いです。こいつクズだなー、みたいなキャラでも、自分が好きなら書きます。逆に、どんな良いキャラでも愛着が無ければ没。又はモブキャラ、噛ませ役に転生させます。

以上、3つのポイントは気にして書いてます。
完全なる自己流ですが、良ければご参考までに。

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クリスマス小説祭プレゼントNo.3

「何かが崩壊している者」さん、参加有難う御座います。それではどうぞ、題名は「Fate destroyer」

1 プロローグ
「やーっ!」 「...」 「とーっ!」 「...」
ここはとある東方の国。夕暮れの村で竹刀を振り回す少年と、それを無言で避け続ける初老の男の姿があった。男の名はレン。かつて、北方の紅星騎士団にて名を馳せた騎士であり、「運命に噛みついた者」の異名を持つ。
「今日はここまでだ。ルイ、早く家に入れ。」
「はい、師匠。」
今は一線を退き、この東方の小田舎で弟子と共に生活をしている。
「師匠」 「?何だ?」 「師匠って、昔は何をしてたんですか?」 「!昔...か...。」 「はい!僕も何か、師匠の真似をすれば、少しは上達するんじゃないかと思って!」 「成程。真似はできないだろうが、まぁ善いさ。却説、何から話すかな...。」

ー2へ続くー

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我流もの書きスタイル アイデア編

「発想力がすごいんですね」と言われたことがあるけど、自分の発想はどこから来るものなのか分からないのよね。
普通に生活してるとアイデアが突然降ってくることがあるってくらいで、どうしたらアイデアを生み出せるのかはさっぱりなんだ。
強いていうなら、普段から色々と頭の中で物語を展開させているからかな〜と思ってる。
あとはインプット。
文学作品でもアニメでも、何かに触れている内にその時は何も起きなくても暫く経ってそこからアイデアが生まれることは稀にあるので。
そんなもんかなぁ?