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メロ

くだらないメモリ書き残して
電車で去っていく
しあわせ願う愚かさを
誰が笑ってくれる?

めっちゃホリデー やってらんないね
ヒマじゃないけど 僕ら笑いあう

よるべないメロディ繰りかえして
まぶたが降ってくる
しあわせになる2秒前
誰がとがめてくれる?

おかしくなれ 心配はない
うそじゃないけど 素直じゃないだけ

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.オウリュウ ⑭

ヴァンピレスに遭遇してから暫く。
ネクロマンサー以外のわたし達5人は、元来た道を戻りつつ走っていた。
とにかく人通りの多い場所に出られればヴァンピレスは攻撃してこないだろうという事で、人の多い大通りをわたし達は目指しているのだ。
「…アイツ、何で急に襲ってきたんだ?」
細い道の交差する所で立ち止まりつつ、耀平が不意にポツリと呟く。
「え、それは、わたし達をたまたま見かけて…」
わたしがそう言いかけると、耀平はまぁそうなんだろうけどと振り向く。
「最近そういうの多いから気になるんだよなぁ」
耀平がそう言うと、確かになと師郎はうなずく。
「たまたまかもしれんが、アイツは妙に俺達を襲いまくってるよな」
暇なのかねぇ…と師郎が後頭部に両手を回し、その隣の黎は静かに頷く。
そこで、ねぇと霞さんが声を上げた。
わたし達は彼の方に目を向ける。
「さっきのあの子って…」
霞さんがそう尋ねると、耀平があぁアイツ?と返した。
「アイツはヴァンピレス」
この街で他の異能力者の異能力を奪って周ってるやべー奴だ、と耀平は前を向いて歩き出す。
それを聞いてわたしは驚いた。

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休息な一時

あなたの傍はいつでも安らぐよ
(*^_^*)

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回復魔法のご利用は適切に!_13

「へっ」
間抜けな声をあげたエリザベスを抱え直し、シオンは伸びたつる植物をちぎって美術室の窓を蹴破って侵入した。
「強引すぎませんこと!?」
「だって時間ないでしょ!あ、リサちゃんは危ないから窓のそばにいてね」
「え、ええ…」
美術室の机や椅子が2つの扉の前に積まれている。不審者が来たときのバリケードの要領だ。教卓には学校の清掃員が耳から血を流して座り込んでいた。シオンは眉を寄せて清掃員に詰め寄る。
「…リサちゃんの足すっごく痛そうだったんですからね。反省してもらいます」
シオンは驚いて声も出ない清掃員をつる植物でギッチリと縛りだした。
「し、シオンさん!そんなに締めたら健康上問題がありますわ!そこまでしなくても私がいつでも魔法を撃てるようにしておけば大丈夫ですわ」
「…うーん…そっかぁ…」
清掃員の口につる植物を噛ませ、シオンはスマホを取り出す。
「通報でいいよね?」
「ええ、手早く通報してしまいましょう。恐らくまだ通報はされていないかと思いますわ」