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空想少年要塞都市パッセリフォルムズ -Japanese Robin- 6

「ねぇねぇ、クリスとモザはどう?」
「みんなで遊びに行こうよ!」と提案するロディを見て、浅黒い肌のアヴェスことモザは「そうだな!」と頷く。
「おれたちアカのことそんなに知らないし、せっかくなら仲良くなりたい!」
モザの言葉にロディは「でしょでしょ〜?」と明るく続ける。しかしクリスは「どうだかな」と不意に呟く。
トログ、モザ、ロディの3人は思わず不思議そうな顔をした。
「お前ら、アカのことそっちのけにしてるだろ」
クリスはそう言って自身の後ろにいる橙色の詰襟に白い和袖の外套を羽織ったアヴェス、アカの方を見やる。アカはトログたちの方を気にせず“橋”の欄干から見える風景に目をやっていた。
「……」
モザとロディは思わず沈黙し、トログは「アカ」と仲間に近寄って話しかける。
「今度みんなで遊びに行こうよ」
「この街には面白いものがいっぱいあるんだ」とトログは笑いかけるが、アカは「そんなどうでもいい」と帽子深く被った。トログは「どうして?」と首を傾げる。
「アカは世界最大の要塞都市・パッセリフォルムズには興味ないの⁇」
「別に」
トログの質問に、アカは短く答える。
「自分のやることはこの街をアリエヌスから守ることだけだから」
「それに関係ないことは、興味ない」とアカは淡々と答える。その言葉にトログは「それじゃ寂しくない?」と尋ねる。
「確かにボクたちは要塞都市を守るために生み出され、そのために戦ってる、でも……」
「戦うだけの人生じゃ、つまんないよ」とトログは俯く。トログのその様子にアカはちらと目を向けたが、気にせずトログは続ける。

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空想少年要塞都市パッセリフォルムズ -Japanese Robin- 5

防衛組織・ドムス総本部の中層階からは、要塞都市を囲む壁に向かって放射状に“橋”が伸びている。
要塞都市の壁の上部には有事の際に都市を守る天蓋を展開するための回路が張り巡らされているのだが、それだけでなくドムス本部から有事の際に出撃していくアヴェスたちが天蓋の外に出るための出入り口も存在している。そのため人類の敵・アリエヌスが襲来してきた際は、その“橋”を経由してアヴェスたちは天蓋の上へ向かうのだ。
もちろん平常時も許可を得られれば壁の上に出ることは可能なので、アヴェスたちは訓練などを目的に“橋”を渡っていくことは多い。そういう訳で、アカたち5人は各々の武器・レヴェリテルムの入ったケースを持ちつつ“橋”を渡って壁の中へと向かっていた。
「ねぇねぇ、今度の休日、みんなで街を散歩しようよ〜」
“橋”の上を歩きつつ、黒と桃色のジャケットを着たアヴェス、ロディが後ろを歩く仲間たちの方を振り向いて言い出す。それに対し、空色の地に黒いストライプの入ったジャケット姿のアヴェス、クリスが「どうしたんだ急に」と聞く。
するとロディは「えー」と笑った。
「だってアカはまだここの要塞都市のことよく知らないだろうし」
「ロディたちで案内してあげようよ!」とロディは飛び跳ねる。クリスは「お前なぁ……」と呆れたような顔をするが、ベレー帽のアヴェスことトログは「それいい‼︎」と手を叩く。
「ボクたち最近そんなに遊んでなかったし、これをキッカケにカテルヴァに入ったばかりのアカと仲良くなりたい!」
「ロディあったまいい〜!」とトログはロディに近付く。ロディは「えへへ〜」と照れ臭そうにした。

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私に向けた言葉

反省しろ。でも後悔はするな。

後ろ向きだと肩がこるよ

他人も大事。自分も大事。

自分を見くびらないように。

ドタキャン禁止。自分にもね。

人は変えられない。変えられるのは自分。

なりたい自分に遅すぎるはない。

今、始めない理由はある?

変化は試練じゃなくチャンス。

ビビらずワクワクしよう。