霞さんと出会ってから数十分。
わたし達は駄菓子屋でお菓子を買ったのち、早速いつものショッピングモールに向かった。
そして3階にあるゲームセンターへと足を向けた。
「あ、あのぬいぐるみ可愛い!」
なんとも言えない動物の形をしたぬいぐるみのクレーンゲームに目をつけたネロはそちらへと走っていく。
「ネロ、お小遣いは足りてるのか?」
「この間今月分もらったから大丈夫だよ~」
ネロと耀平はそんな会話を交わしながらクレーンゲームの中のぬいぐるみを眺めていた。
「あのネロっていう子、耀平くんと仲良いね」
霞さんがそう呟くと、師郎はまぁそうだなと腕を組む。
「ネロは耀平が拾ったようなモンだし」
ネロがアイツに懐くのは当然と言えば当然だ、と師郎は続ける。
霞さんはふーんとうなずきつつ、黎の方を見やった。
黎は師郎の左隣に立って霞さんの方を見ているが、霞さんの視線に気づいて慌てて視線を逸らした。
霞さんはふふと笑う。
沢山の人々
沢山の言葉
沢山の喜怒哀楽
沢山の気持ち
そんな沢山からこの世界は成り立っている
もしかしたら違うのかもしれないけれど
まだまだ沢山はいっぱいある
それは自分でもわからないくらい
それを探して埋めていくのが私達生きていく人たち全員の
試練なのかもしれない
第一章 あなたはだれ?大王雀!
新学期。それは始まりの季節。中村友奈は新たな一歩を踏み出そうとしていt
「そこの方!」
うああ。びっくりしたあ。急に何だ?誰かにこんな大声で呼びかけるなんて。。。うん、変人だな。変人がここに1名いるだけ。よし、気にせず行k
「お〜いあなたですよあなた!」
え、私?私、そんな変なことしたっけ?聞き覚えのない声だし。。もしかして、私、変な人に目つけられちゃった〜?!うん、きっと気のせいだ、気のせい。私には言ってないと思うし。
「トントン!ちょっと、あなた、なぁ〜に無視してるんですかぁ〜?」
か、肩を叩かれた。。。こ、これはもう。。。た、助けてぇ〜(声かけられてるだけ)でも、新学期だ。ここで逃げてはいけない!うん、勇気を持って振り向いてみよう。新たな新学期と思って!そして、私は振り返った。
「は、はいぃ〜?」
うん、我ながら最悪の始まりだ。こんな最悪な声が出るなんて。。また逃げてると、おとなしいと思われる。噂されて。。。ああ、また_____
「あいつ暗すぎw」「それな?」「この前、発表でまぐれであたったとき緊張しすぎて「ああっああっ」しか言えなくてw」「いじめても何にも言わなそうw」「いっそやってみる? w」「やろw」ああ、ああ、ああ!やめて、やめて。。。
「何をボーっとしているんですか我が信者よ。」
はあっ?し、信者?!そう思いながらも私は緊張してその人の顔を見られない。
「ど、どういうことですか?」
そう言って少し顔を上げる。
って!ショタやないか〜い!え、なんでここにいるの?ここ高校だよ?
「ま、迷子かな〜?」
「わし、高校生だもん。」
そりゃそーだ。ってえ?!ちびすぎん?
「そんなことより!我が信者よ!」
だから信者って何?
「わからないのか?わらわにこえをかけられたということはいか教の信者ということだぞ!」
しらないよ!そんなルール!ていうかいか教って何?もう、かたっぱしから変な人!(背が小さすぎるし!)
「もう、、、行くから。。。」
そう言って私は猛ダッシュ!こう見えて私足速いし。
「まて〜い!」
って!足はっや!はぁ、はぁ、ここまでくればもう大丈夫?
どうなっちゃうんだ〜?!
続く。。。
俺は悔し涙に振り回されている。
特に職員室で。
先生に注意されただけで泣くし
習い事でできなくて泣くし、
合格に惜しくも届かなくて泣くし
今日だって面接練習明日だと思ってたのに今日で
勘違いした自分とパニクってできなくて泣くし
ほんと泣き虫か?
いや俺は悔し涙に振り回されているだけだ。
だって俺は泣きたくて泣いているわけじゃない。
心が正直なだけだ。
俺は涙出てくるなっていってんのに
出てくるんだよ。
だから俺はいつも悔振り回される
悔し涙というものに。
秋の風に吹かれて
君がしあわせならそれでいいと思っていたはずなのに
君がしあわせだと知れたとたん
君のいちばんになりたいだなんて思ってしまうなんて
私のこころの勝手さに困ってしまいます
真っ赤に熟した実が枝をしならせて
月明かりに照らされる
今年もちょっととおい
君に振り回されています
次の目標に向かって
次の夢に向かって
どんなに挫けそうなことが起きたとしても
1歩1歩踏みしめて進んで行こうかな
嬉しいとき
怒ってしまうとき
悲しいとき
楽しいとき
そんな時間を大切に
未来までの時間を
作っていけたらな