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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ⑭

「お前さん、最近何かあったのか?」
「えっ」
わたしはどきりとして、師郎の方を見やる。
師郎は目線だけわたしの方に向けて、いや、なぁ…と苦笑した。
「今日はいつもの時間帯にいつもの場所にいなかったから、個人的にちょっと気になって」
師郎はそう言ってペットボトルのフタを閉める。
わたしは師郎に自分の考えを読まれたと思って焦ったが、そうでもなかった事が分かって心の中でホッとする。
「…別に、今日はたまたまだよ」
ちょっと家を出るのが遅かっただけ、とわたしは作り笑いを浮かべた。
師郎は…そうかい、とだけ言って、クレーンゲームの台の前ではしゃぐネロ達の方に目を向ける。
わたしは”ヴァンピレス”との事を彼らにバレなくて済んだという事で安心していた。
何せ、彼女にこの前会った事や”提案”の事をネロ達に話せば、わたしの記憶は奪われるのだ。

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秋はいつもきみの色をしている

君が見せてくれる景色はいつだって
穏やかで暖かい色をしている
目覚めて見た海も
やけにかわいい丸い石垣も
ふわふわしたサボテンだって
根強く思い出に染み込んでいる

本当に君がいてよかったと思うよ
大事なものが崩れそうな夜も
君が寄り添ってくれたから
私は眠れたんだと思う

途切れない絆に私はずっと救われているよ
板挟みになって悩んじゃうこともきっと絶えないけれど
君はいつも私のともだち
なんでもないことでいつまでも笑っていたいね

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心はコップ

「辛い」をどんどん注がれて

溢れそうでも注がれて

溢れていても注がれて

どんどんどんどん注がれて


『頑張れば何とかなるんじゃない?』

その言葉がコップにヒビを入れる

『どうしたら少しでも楽になる?』

その思いがコップを小さくする


いつしかコップは割れてしまう

溢れたコップはどうにかなるけど

割れたコップはどうにもならない

割れたコップは破片となり

身体中を傷付ける

溢れて行き場を失った「辛い」は「無」となり

身体中を黒く染める

こうしてヒトは壊れていく


心はコップ

「辛い」をどんどん注がれて

溢れそうでも注がれて

溢れていても注がれて

どんどんどんどん注がれて


いつしか心は消えていく

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闇を知っているから

光が自身を包むの

だから朝が来るんだ

闇があるから

地球の影の部分を守る私が

光を

浴びれるんだ

だから周るんだ

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バレンタイン

今年も渡せないチョコ

ずっとね、渡せないままなんだ。

こんなにも好きなのに、ね。

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布団に潜り眠りに落ちて夢を見る
幸せ
紛れ

定時刻に目が覚めて今を見る
日の光
ある種の絶望