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円環魔術師録 外伝 後書き

リンネ「さて、外伝も終了だね!」

ミル「そうですね、次週から本編ですかね〜?」

『いえいえ。ちょっと2月にアンケート取った短編を書いてからですね、ちょっとおやすみです。』

リンネ「おお、遂にご本人登場か。帰って?」

ミル「辛辣‼︎仮にも産みの親に向かって!」

リンネ「良いよ別に。歳下の小娘位どうだって。」

ミル「じゃあそれから産まれた僕等ってそれ以下なんですか?」

『そうだそうだ!どうなんだー!』

リンネ「君達さぁ、言ってて悲しくない?」

ミル「...あ、やたろう逃げた。」

リンネ「と言うか、いつまでアリス出さない気なんだろうね。個人的にはとっとと倒しちゃいたいんだけど。」

ミル「まあ伝家の宝刀って奴じゃないですか?」

リンネ「どうせいつかブッ飛ばすから良いんだけどね、いつまで読者待たせるの?って事。」

『.....すみませんマスター....!』

ミル「我が子に負けてるぞこの人...!」

リンネ「じゃ、この辺で!」

ミル「あ、ちょ、まだ何も言ってな...」


...
「円環魔術師録」本編は7月位に投稿予定です。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
本編も何卒宜しくお願い致します。

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視える世界を超えて エピソード8:雷獣 その①

自分には友人が少ない自覚がある。それでも、最近入ったサークルの縁で出会った同学年の白神さんとは、サークル以外でも昼休みには一緒に昼食をとったりする程度には親しい仲だ。
今日も2時限目の後、講義室を出たところでタイミングよく出くわして、食堂に向かうところだった。
「千葉さんや、最近調子はどうですかい」
歩きながら、白神さんが尋ねてくる。
「まあ、ボチボチやってますよ。けど今日も締め切りが明日までの課題が出て、キツいことキツいこと」
こちらも軽い口調で答える。
「ところで千葉さんや。午後の講義の予定は?」
「3限は無いですけど、4限と5限が入ってまして」
「うわぁ、そいつはまた、面倒な入り方してるな……。3限には何も取らなかったので?」
「取らなかったですねぇ……」
話しながら歩いているうちに、食堂に到着した。
「きょーうのメイさんはー、オウドンを食べるー」
「したら自分もそうしましょーっと」
『メイ』とは、白神さんの下の名前だ。漢字でどう書くかは知らないけれど、そういう名前だってことは聞いている。そんなことを言い合いながら、空いた席に鞄を置き、料理の受取口に向かった。

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深夜の迷子 黄昏

子供はゆずの手を握ったまま静止し…そして振り返る。黒い短髪がふわっと揺れた。
「…君さ、もしかして生きてる?」
「え」
子供は困った顔をして視線を彷徨わせた。
「そういえば既に逢魔ヶ時過ぎてるのか…」
その一言になぜか背筋がぞわりとした。冷えた風がゆずの足に絡みつく。
「センドウ様って知ってる?」
「センドウ様?」
「先に導くって書いて、先導。この地域独特の…神?みたいな?」
「ふぅん…」
「最近まで忘れていたんだけど…私はどうやら先導様として崇められていたらしい」
「…んっ?」
話の雲行きが怪しい気がする。ゆずは戸惑うが、子供はそれを見透かしたように、信じてくれと懇願した。
「私は、名前がある者なら、いるべき場所に帰すことができるんだ」
「いるべき場所?」
「ほとんどの迷子は自分の家だな。家じゃない子とも会ったことあるけど」
「へぇ…よくわかんないけど…すごいんだね」
ゆずの言葉に、子供は苦笑いした。
「そんなにすごくはないけど。でも私を信じてくれるなら、名前を教えて」

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視える世界を超えて エピソード8:雷獣 その②

白神さんと二人して天ぷらうどんを購入し、セルフサービスの水を取ってから、席に戻った。
それから、殆ど手を止める事無くうどんを完食し、残った水を飲みながら一息ついた。
この後しばらく時間に余裕があることもあって、気が抜けて深く息を吐きながら、仰け反るようにして背もたれに身体を預ける。と、真後ろの席に座っていた人に後頭部がぶつかってしまった。
「あ、すみません……」
咄嗟に謝罪しながら振り返り、そこにいた人の姿を見て、身体が硬直した。
「ん、いやこっちこそ」
気に留めていない様子で答えたのは。種枚さんだった。この人、ここの学生だったのか。
「およ、千葉さんや。知り合いかね?」
こちらを覗き込んだ白神さんと種枚さんの目が合ったのだろう、種枚さんの目が僅かに見開かれる。
「種枚さん?」
「…………君、友達いたんだ?」
「失礼な……自分を何だと思ってるんですか。彼女は友人の白神さんです」
「……そうかい」
種枚さんはつまらなさそうに答え、そっぽを向いてしまった。
「千葉さんのお友達? 初めまして白神メイですー」
白神さんの自己紹介にも、種枚さんは反応を示さない。
「ありゃ…………あ、ごめんね千葉さんや。わたしは3限あるから、そろそろ行きますよ。お友達とごゆっくりぃ」
まだ3時限目の開始時刻までは少し余裕があるけれど、やはり居心地が悪くなったのか、白神さんはそそくさと席を立ち、その場を立ち去ってしまった。

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深夜の迷子 黄昏_2

「えぇ…」
ゆずは困惑した。子供とはいえ知らない人が急によくわからないことを散々語り、名前を聞いてきたのだからゆずでなくても混乱はするだろう。
「あ、勝手に手繋いでたわ。ごめん」
今更ながら、さっきからゆずの手を握っていた『先導様』がゆずの手を離した。ゆずはそのままの格好で固まる。
「う〜ん…」
ゆずは考えるのが苦手だ。更に勘だけで生きてきた人間だ。できればややこしいことをうだうだと考えていたくない。ゆずは自分の命運を勘に託すことにした。
「…うん、信じるよ!私の名前は、坂上ゆず。あなたは?」
さらっと名前を言ったゆずを驚いたように見つめ、子供は困ったように微笑む。
「…私に名前はないよ。好きに呼んで」
「ないの?うーん…あ、先導様、だっけ?だったらさ、せんちゃんとか」
「せんちゃん」
「可愛くない?」
「…うん、気に入った!」
先導様…もといせんちゃんと名付けられた子供がにっこり笑った。
「ゆずの家がわかった。まずは下山だな」
「え、ほんと!?」
「ああ。私から離れないように」
せんちゃんはゆずの手を握った。

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少年少女色彩都市・某Edit. Outlaw Girls Duet その①

休憩室の扉をノックする軽やかな音が3度響く。
「入ってどうぞ」
ロキが言うと、扉が開き理宇が入ってきた。
「あ、ふべずるんぐ先輩。お疲れ様です。タマモ先輩は……?」
「ロキで良いよ。タマモはこの間の戦いで両腕骨折したからしばらく療養。座ったら?」
ロキに促され、理宇はタマモが普段座っている席の向かいに座った。その斜向かいにロキも掛ける。
「…………あのー……」
「…………」
ロキは理宇の存在を意に介することなくスマートフォンを操作している。
「あの、ロキ先輩?」
「……あ、ん、何?」
スマートフォンから目を離し、初めて理宇の目を見る。睨むようなその視線に臆しながらも、理宇は対話を試みた。
「今日は、何かやることあるんですかね?」
「いや特には」
「さいですか……。あ、これは全く関係ない世間話なんですが、ロキ先輩ってタマモ先輩といつから組んでるんですか?」
「……そろそろ1年かな。何だかんだで私がリプリゼントルになってからずっと一緒に戦ってる」
「へー。どんな感じで出会ったんです?」
「…………まあ、それはタマモ自身に聞いて。あいつが話したがらなかったら諦めてやって」
「あっはい」
しばらく無言の時間が流れたが、不意にロキのスマートフォンから通知音が鳴り、ロキが立ち上がった。
「行くよ。仕事だ」
「はい、了解です!」
「……あれ、あんた何ていったっけ」
「あ、魚沼理宇です」
「うん、じゃあ行こうか、リウ。あいつがいない分、私のこと守ってくれる?」
「お任せください!」

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fate destroyer

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俺はそのまま騎士団の基地まで連れて行かれた。
着くと、そこには先程のキャラバンが待っていた。

「我々のためにここまでして頂いて...ありがとうございます。一応、ここまでの護衛依頼でしたので、報酬をお渡ししたく...」

成程。だから待っていたのか。
善人の鏡みたいな集団だ。
今じゃ当たり前かも知れないが、昔は違ったからな。
ここぞとばかりにとんずらこいてタダ働きなんてザラだった。

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視える世界を超えて エピソード8:雷獣 その③

4時限目の後、白神は帰宅のために大学の正門をくぐった。そのまま歩道に沿って1歩歩き出し、すぐに足を止める。
「……およ、さっきの……千葉さんのお友達」
「よォ。シラカミメイ、だったか?」
「はいメイさんですよ。ちゃんと聞いてたんだ?」
「私は人の話は聞くタチでね」
「で、千葉さんのお友達さん?」
「種枚。呼び名は短い方が良いだろ」
「了解クサビラさん。わざわざ出待ちまでして、メイさんに何の御用で?」
「この場で話すとなると人目が気になるからなァ……良い場所を知ってるんだ。ついて来な」
そう言って白神に背中を向けて歩き出した種枚に、一瞬の逡巡の後、白神も続いた。

「……そういやメイさんよ」
道中、振り返ることも無く種枚が背後の白神に話しかける。
「何ですかいクサビラさん」
「あの子……チバとはどれくらいの付き合いだい?」
「それは長さで? 深さで?」
「とりあえず長さで」
「そんなに長くないよー。後期が始まってすぐくらいの頃に、わたしのいたサークルに入ってきた縁でね。だからまだ……2、3か月?」
「へえ、私とそこまで長さは変わらないわけだ。深さは?」
「週3でお昼をご一緒するくらいの仲だけどクサビラさんは?」
「私はあの子の命の恩人だけど?」
「…………」
「…………」
2人の間に、重い沈黙が流れる。そのまま数分、無言で歩き続け、不意に種枚が立ち止まった。
「……なーんだ、良い場所なんて言うからどこかと思ったら、ただの公園じゃないですか」
「夕方にもなればすっかりひと気が失せるからねェ。さ、行こうか」
ようやく白神に一瞥をくれた種枚が敷地内に踏み入り、白神もその後に続いた。

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シリーズ「夢からの伝言」始めます!

こんばんは! 人間素直がいちばん!です!

今日から、僕が見る夢の世界でのお話や、夢での不思議な遭遇などを
小説風に書いてみようと思います!

そこで、僕にとっての初めての企画なのですが、
皆さんにも夢で見た出来事などをポエムで書いてほしいです!

夢でアドバイスもらったこと、夢で恋をしたなど、「夢の中」に関することであれば、なんでもいいです!

#夢からの伝言をつけて書き込んでいただきたいと思います!
期間は、5月末まで!
ぜひ、お待ちしてます!