それからはさっきまでが嘘みたいにサクサク進めた。
というより、道自体が変わっていってるような?
進み続けるとかなり大きな部屋に出た、上空には光の塊が浮かんでいて各所にエネルギーを流しているようだった。
「すっげぇ…」
「これは…魂か?」
「魂?ソロウの種族は見えるのか?」
「君たちの言語の魂とは少し違うかな。アヴァスのコアとおおよそ同じだ………そういうことか」
「ど、どうしたんだ?」
「この原石を初めて見た時からこれが何なのかずっと考えていた、それが今ようやくわかった。これはつまり■■■■■の魂だ」
どうりで、構造式に見覚えのあるわけだ
ようやく思い出した
こうなると、アヴァスは■■■■■の子孫ということになるのだろうか
「このデカイヤツの魂がレヴァリアイトだって…!?」
「■■■■■は自分の魂を取り戻すためにアリエヌスを惑星に放っていた、だが中々手元に戻らないために待ちかねて■■■■■自ら出てきた…それがあの総攻撃の真相か」
「待ってくれよ、じゃなんで俺たちの星にレヴィアイトがあったんだ?」
「■■■■■は星喰いだ、当然サイズも惑星並みだ。だから元々この惑星の資源としてアリエヌスたちが使っていたのだろう。だがあの宇宙船…アリエヌス達が何をする気だったのかは知らないが、それがノアの惑星に落ちて利用を始めた…といったところだと思う」
なんとも。■■■■■含めてハタ迷惑な種族だと思う
「ならば私のやるべきことは一つ…■■■■■を倒したのは私の先祖達だ、そのケリをつける。ノア、悪いがこの原石はもらってもいいかな?」
「ど…どうする気だ…?」
「私の魂と原石を同時に■■■■■の魂にぶつける、これで恐らくヤツは数千年は動けなくなる」
「ソロウはそれで大丈夫なんか?」
「いや、私は無理だろう。だが、やらねば」
そうして私は手に持っていた原石を胸の魂の中に押し込む、凄まじいエネルギーが循環しているのを感じる
「ノア、君に会えてよかった」
私が手をかざすとノアは空間の歪みとともにどこかに飛ばされた
「私にだって、できるはずだ」
レポート1405
995原住生物と再び接触、一体の鹵獲に成功
記憶メモリーからおおよそこの星の戦闘の現状は把握した
私の支配下におく改造を施し都市に帰還させる
解析してみたが面白い仕組みの兵器だ、『思考』を『物質』に変換させるらしい
レポート1406
都市内に潜入成功
どうやら私が995原住生物と思っていたものはただの兵器だったらしい
旧995原住生物の名称を995鉱物兵器に更新
この995は有機生命体のものだった、以後はこちらを995原住生物と呼称する
それにここは一番エネルギー値が高い
もしかしたら『原石』があるかもしれない
調査を進める
レポート1763
調査を開始してから5ゼタクリックが過ぎた
少しまずいことになった、995原住生物による995外生物の掃討作戦によって惑星■■■■■側も本気になったらしい
都市もいつまで持つのか予測してみたがあまり長くはなさそうだ
それに妙な反応が惑星外縁付近にある、それを見ていると魂に刻まれた恐怖が呼び起こされる
嫌な予感がする
危険な賭けだが、戦闘で破壊されるくらいなら無理矢理にでも原石の確保に向かうことにする
5ゼノクリックの内に絞り込んだ候補地は3つ
とにかく時間がない、私も995に降下しようと思う
レポート----
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