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二秘造物外出 Act 16

「いつから?」
「かすみと待ち合わせしてたときから」
ナツィがそう答えると、露夏は、ほぼ最初からじゃんと目をぱちくりさせた。
「…だって、お前らの魔力の気配がすごくしたし」
ちゃんとつけるならカモフラージュくらいちゃんとしろよ…とナツィは呆れたようにキヲンたちの方を振り向く。
「そういえばカモフラ全然やってなかったな」
露夏がそう言ってピスケスの方を見ると、ピスケスはそうねと笑った。
「私も忘れていたわ」
「テメェが忘れてどうする」
ナツィはピスケスを睨みつけるが、ピスケスはまぁそんなこともあるわよと続ける。
「私も2人のデートを見物できて楽しかったし」
ピスケスがそう微笑むと、ナツィはテメェ…と恥ずかしそうな顔をした。
「…で、これからどうするの?」
ナツィ、とふと思い出したようにかすみがナツィに尋ねる。

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二秘造物外出 Act 15

「べ、べべべべ別に、デートのつもりは」
「あれれー、顔赤いぞ〜」
「み、見るなぁ!」
露夏に煽られて、ナツィはつい後ろを向いて顔を隠した。
その様子を見て、キヲンはやっぱでーとだったんだね〜と笑い、ピスケスは口元を手で隠しつつ微笑んだ。
ナツィは恥ずかしそうに震えていたが、不意にナツィ、と呼ばれて声のした方をちらと見る。
ナツィの隣には、さっきまで椅子に座っていたかすみが立っていた。
「あんまり気にしなくていいよ」
ナツィは、最初からきーちゃんたちがついてきているのに気づいてたんでしょ?とかすみはナツィの背中を撫でる。
それを聞いて、キヲンはえっ、と驚いた。
「もしかしてボクたちがついてきてるの知ってたの⁈」
「みたいだよ」
自分は全然気づかなかったけど、とかすみはナツィに目をやる。
ナツィは微かに頷いた。

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二秘造物外出 Act 14

「あ」
「あ、じゃねーよ」
テメェら、とナツィはキヲン、露夏、ピスケスに白い目を向ける。
「勝手に他人のあとつけてきやがって」
なーに考えてんだか、とナツィはキヲンを睨みつけた。
しかしキヲンは臆せず、えーだって〜と口を尖らせる。
「ナツィがかすみと2人きりでお出かけなんて珍しいからだもーん」
ねぇ?とキヲンは露夏の方に目を向けた。
いつの間にか椅子に座っていた露夏は、ま、まぁな!と慌てて腕を組む。
「ナハツェーラーがかすみといちゃいちゃしてる現場を見物しようと思って…」
「随分不純な動機だな」
ナツィの突っ込みに対し、いや別にいいだろ!と露夏は声を上げた。
「お前らが2人だけで出かけようなんていうからきーちゃんが追いかけようって言ったんだぞ!」
文句いうならきーちゃんに言えよ!と露夏は再度立ち上がる。
それに対してナツィは、なんだよ!と言い返した。
「ほいほいキヲンについてったお前もお前だろ‼︎」
「別にいいじゃねぇか面白そうだったんだし!」
「他人のプライベート邪魔すんな!」
「やっぱデートだったのか‼︎」
「うっ」
露夏との言い合いで地雷を踏み抜かれたナツィは、思わず顔を赤らめる。