完璧な詩が描きたかった。 海を鎮め、目玉を抉るほどにただ、美しいだけの。いつだって夢のような夢を観ながら泥臭いことばをこねくり回しては放り投げて、諦めたのはみんなぼくだった。 こんどは手加減なしだよ… (本気で素晴らしい詩、自分も納得できて誰にも文句は云わせないぜってぐらいのものが描きたいです。本気でやります…)
ずっと手に持っていたそれは ぐったりと萎れていた もう遅かった みっともないただの雑草 自分の手で壊した 自分の手で醜くした 潰れて花弁が落ちた黄色い花 馬鹿みたいに取り残された私の手
マシュマロみたいにふわふわしていて。 チョコレートみたいに溶けてしまいそうなやわらかさで。 「大丈夫」 僕は大切な君に言いたい。 何が大丈夫なのかわからないんだ。 それでも君が言ってくれるみたいに 大丈夫だよ って言うの。 君の言ってくれる大丈夫みたいに ホットミルクみたいな心地いい温かさで お菓子みたいにほっぺが綻んでしまうみたいな 大丈夫 が言えたらいいな。
放課後が薫る、風がふいて 吸い込んだ、ぼくの吐息で せかいは黄色く暮れていく ね。
ラップトップ閉じて、おいでよ ゆらゆら 感情優先船 つまらない嘘は投げすててきて ちゃんと僕は傷つくんだから
風がふいた 冴え々えと 朱い、そら 沈んでいく 淡いみどり 熔けて、流 れて、消え た
詩人の皆様、こんばんは。すっかり肌寒くなってきましたが、風邪などお召しになっていませんか? 今まで二度開催した三題噺、楽しんでいただけているようでなによりです。皆様のそれぞれに個性的な作品の数々、ぼくも楽しく読ませてもらっています。 さて次回のお題は「あったかい缶コーヒー」、「立方体」、「夜」になります。上記みっつのお題をすべて使っていただければどんな作品でも大丈夫です。もしよければタグ「三題噺」を使ってやってくださいな。 それではよろしくお願いしますね!
陽がゆっくりと沈んだあとに、 澱んだようなそらが残った。 いつかみた紅茶色と、よるの
目を開いて 鏡に映った 自分の姿 ───本当に? 本当にそれが 自分の姿か? 鏡に映る世界が 瞳に映る世界が カメラに映る世界が 本物だなんていう確証 一体何処にある? 生まれたときから 当たり前のこの世界 何が真実かなんて 誰に分かる?
あなたが渡した傘 あれから少し気になっていて でもこれ、胸がドキドキしないの 恋ではないということかしら でも雨の日には思い出すでしょう だって、自分は濡れてもいいから 傘貸してやる、なんて そんなかっこいいことできるの あなたしか知らないわ つれないわね、愛愛傘