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君へ

中学生の頃、友達がいじめられていました。優しいその子は、教室で殆ど声を発することができませんでした。周りは彼女を嗤いました。陰で暴力を振るいました。
そんな彼女が唯一声を出せたのが、部活の時間です。「美術部はオタクの集まり」「スクールカーストの最下位」。そんな目で見られても、わたしは構いませんでした。彼女が他の部員と普通に話して笑ってくれる時間が好きでした。
彼女と同じクラスだった時、わたしはクラスメイトに立ち向かいました。
でも周りはわたしを無視しました。わたしの言葉なんか聞こえないみたいに。
普段は普通に話しかけるくせに、その時ばかりは黙って、遠巻きに見るだけでした。むしろ向こうが言い返してくれればよかったのに。
「こんな行動に意味はない」
そう、気付いてしまいました。担任も最初から他人任せ。次第にわたしも声を発する自信がなくなっていきました。あるクラスメイトはわたしのことを「可哀想な子」と言いました。…彼女は生徒会役員でした。
……じゃあどうして助けてくれなかったの?
今でもあの子を支えきれなかったことが悔やまれます。あと少し自分に勇気があったら、あと少し踏ん張れてたら…。ごめんね、途中で手を離したりなんかして。友達失格だ。罪悪感と後悔は消えないままです。でも、たった一人でよかったんです。たった一人、味方をしてくれる人が欲しかった。それは高望みだったんでしょうか。
私の言葉は、誰の心にも届きませんでしたか?

今もしもいじめがあって、それを止めようと思う誰かが近くにいるのなら。
絶対に見捨てないであげてください。一人の勇気をなかったことにしないでください。いじめの連鎖を断ち切ってください。そのたった一人の味方を待っている人がきっといます。そしてできることなら、君がいじめを止める最初の一人になってください。
わたしの経験なんてよくあることかもしれない。でも今もずっと苦しいままです。
長々失礼しました。

3

立ち直った

最近学校がきつすぎて、行くの嫌だった。勉強しても成績が上がらないし、上がるどころか下がっていく一方。同級生や先生たちからは、『お前よくこの高校受かったな』とか言われて、メンタルもボロボロ。親にも相談できなかった。今日は朝起きたらものすごく胃が痛くて、学校休もうかと思った。最近勉強の事考えると胃が痛くなるし、辛いから…だから、それを親に言ってみた。そしたらお父さんからガチで怒られた。『まだ高1の6月なのに挫折するんか、そんなら退学しろ』って言われた。”なんでこんなに私のこと理解してくれないの”って思って、意地張って家から出なかった。1時間目は1番好きな現代文の授業だったのに、行く気がしなかった。でも、お父さんが会社に行ってから、お母さんとじっくり話した。お母さんは、吹奏楽部の超強豪校に通ってたから、やっぱり部活と勉強の両立が大変で、しょっちゅう体調を崩してたらしい。だから、私の気持ちめっちゃ理解してくれた。『学年1位を取れとも言わんし、学年ビリとっても構わんけん、卒業はして欲しい』って言われた。それで元気出て、3時間目に間に合うように学校に行ってます。(今、学校に向かう電車の中です)大好きな現代文を欠席するほど疲れ果てている私を励ましてくれたお母さんに、ホントに感謝。あと2週間で期末。もう学校サボらない。ビリでもいいから、自分にできることをする。