何も考える暇がないくらい暑い夏が好き こころが無でも暑さが勝つから 水ではしゃぎながら走り回る子どもをみるたびに 私も全て捨てて走りたいと思う あんな純粋さどこに置いてきたのか それさえも思い出せない ん?なんか夏らしくない涼しい風が ああ、そうかもう終わるのか 私は今年もまたひとり切なさの入り口に立つ
愛を知るにはまだ早い 恋を知ったがすでに遅し あなたを知るにも 私を知ってもらうにももう遅い 寝苦しい夜 あの子の隣で 誰にも見せないような笑顔で微笑むあなたを 私は盗もう
死にたいわけじゃないけれど 生きていく自信などありはしない 消えたいわけじゃないけれど 同じように過ぎる日々にうんざりした 君がいた街で僕は1人いつかの面影をさがしてる
若いというだけで非難されるようなこの世界で 会ったことも話したこともない大人に お前は馬鹿だなんて言われたって どうすればいいのさ そんなことを平気でいうような大人にだけは なりたくない、いやならない
若草が目にしみた だんだんしんどくなってきた日常を 毛布の間に丸めて いっそこのまま、タイムカプセルみたいに 目を閉じたら、ひゅんって大人になっていたら良かったのに 表面張力を突き破った感情は このまま宇宙の塵になればいいと願った 水溜りに映った透明な空を この世の中は大事にしてくれない
熱い重い言葉じゃなくてふわり風がとおるような 何を言わなくとも分かってしまうような ただ隣にいるだけで愛おしくなるような 赤色よりも透明なしろ ヒロインよりもエキストラ そんな気持ちになれるなら たとえ他の誰かを支えていたとしても 僕は君を
誰かが傷つくくらいなら自分が傷つけばいいと そんないい子にでもなろうとしたんだろうか いつもいつも遠くから眺めて 欲しがっては自分を押さえつけた 届けたい気持ちもろくに届けようともしないで どうでもいいなんてうそだったんだ、本当は。 どうせダメだなんて思いたくなかったんだ、本当に。
哀しくなんかないさ、でも この人混みの中やっとみつけたあなたを 追う自信がもうない 現実よりもレンズを通してみえる世界に 切り取ったばかりの瞬間を忘れないように 歩いていく そうすれば いつか、いつかきっと。
顔を上げて手を伸ばしてみたら まだ届くかしら、あの大きな背中に 懐かしい声がする方へ駆けてゆきたくなる でもやっぱり春風は寂しいから、 ひとりにはしないでね
テレビの中の誰かのことば この世の中は、どうでもいいことと、どうにもならないことでできている もしそうだとしたら、どうでもいいことをしながら、どうにもならないことに挑戦してみるか