閉じた十代。 悩み、苦しみ、ギリギリのところを行ったり来たり。 緑の黒板に置かれた白い文字は、私にとっての酸素だった。 あれから7年。 まだ、生きていることについて。 なぜかわからない。未来は見えない。 けれど、これだけは確か。 あのとき、死ななくてよかった。 隅に映る「21歳」は、私が生き抜いた証。
眠れる場所を手に入れて 太陽と共に生きている。 日常に埋もれて 見えなくなった黒板の はじめましての言葉の中に 久しぶりの人を見つけた。 いつでも帰ってこれるから いつもはここに来ないけど 誰かの記憶の中にいたい。 黒板の隅に 言葉を残して。 (大学生活と一人暮らし、一応まだ続いてます。4ヶ月も学校に通うのは初めてのこと。ここだけが居場所だった中学生の頃には想像もつかなかったこと。毎日必死にしがみついてます)
広い部屋の片隅に 毛布を敷いてうずくまる。 まだ何もない部屋が 初めて出来た 「居ていい場所」。 今まで得てきた傷を見つめて、新しい人生をつくること。 世界が変わる。 ここから始まる。 これから始める。 (京都で一人暮らしを始めました。大学は刺激だらけ。勉強は楽しい。とりあえず、それだけ) ひとまず、二十年分の休息を。
心の中を埋めるもの。 何か私にちょうだいよ。 言葉は要らない。 心を満たして。
満たされないことに慣れて、動くこともなくなって。 夜と寄り添うのも、十数年のこと。 小さな部屋で呼吸するだけ。
午前7時前、四畳半に沈んでる。 たった数時間を振り返り、 無理矢理に短針を回したくなって、 それも面倒くさくなって、 毎秒をただ無駄にして。 遠い遠い夜を待つ。 時計が止まる時を待つ。
死にたい衝動。 生き延びてしまった後悔。 必死に続けた唯一のこと。 十数年間続く、ぎりぎりの葛藤。
亡霊がついてまわる。 しにたい、しにたい、しにたい、しにたい。 救いはどこか。まだ先か。 光させば強まる亡霊。 振り切るが早いか、死ぬが早いか。 飲み込まれてはいけないか。
死にたくてたまらない日も、一先ず鼓動を刻んでる。 生きてて良かった、なんていらない。 生き延びていたらそれでいい。
岐路のように見える今も、実のところはどうなんだろうか。 片方の道を選んだとして、選ばなかったもう片方が亡霊のようについて回る。 選択ばかりの人生で、あれかこれかが私の実存。 後悔しないように生きたらなんて、他所で勝手に言っといて。 直感が動かなければ、まともな人生歩めやしないな。 まともに人生歩めやしないな。 (仙台の大学に行くか、京都の大学を受けるか。ずっと悩んでる。期限は日曜。)