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あの時

今日で東日本大震災から5年。中学1年生の時でした。当時は海外の日本人学校に通っていました。
2011年3月11日。離任式がありました。東北出身の先生方が深刻な表情で話をしていました。まだ私は何が起こっているのか分かっていない状況でした。
震災があったのを知ったのは学校から帰宅した後でした。
普段テレビをつけない母が言葉少なにテレビでやっているニュースを指差しました。
目に飛び込んできたのは釜石市が津波に飲まれていく映像でした。その映像に衝撃を受けました。息が止まりました。
震災の1年前、福島出身のクラスメイトが日本に帰国しました。彼は海沿いに住んでいるという話を聞いていただけに心配でした。
彼と彼の家族は無事でした。
同時に彼の知り合いや友達は津波に巻き込まれてしまいました。
この話を聞いたときは胸が痛かったです。
海外にいる自分が悔しかった。日本にいない自分は無力だと思っていました。
私は当時委員長をやっていました。
そんな私にできることは何かと考えた時に思いついたのは自分の委員会で既にやっていた募金活動でした。そこで私は少しでも東北の皆さんの力になりたい。今やっている募金を東北の皆さんに寄付したい。と話をしたところ学校の皆が協力してくれました。そして日本大使館に寄付金を渡しました。
当時は海外に住んでいて地震は経験していません。でも私も同じ日本人です。けっして他人事ではありません。そして5年たった今もあの時の悲しみを抱えている方もたくさんいると思います。
あの時のことに耳を傾けること、あの時のことを忘れないこと、いつ何が起こるのか分からない今日を精一杯生きることが今私にできることだと思っています。