春すぎて 夏来としても いつまでも 青のなか探す 春の残り
あんまり削りたくないんだけど 届かないよりはマシだから ちょっとくらいはしょうがないよね だって違うひとなんだもん 結局僕らは この生暖かく湿ったはこをでられない
指先から生まれたのは 柔らかい肌で感じるには 痛々しすぎる剥き出しの感情
からかわないで わたしの言葉を ちらばってる言葉を あたまのなかでちらばっていく 言の葉のたちをつかまえる たのしいようなくるしいような そんなじかんがわたしはすきです
好きになったひとは板金を咥えていた 作業服にキャスケット 油でキラキラ光った軍手 顔がちょっと汚れてる とても可愛い唇だった そんな口から板金を抜きとり 思わず重ねた同じば所 ミライに感じたのは 柔らかい鉄の味でした
どんなに辛くなったって、 左手に握るのはペンでありたい。
大事なのは きれいなことばっかじゃない きれいなことばばっかじゃない 大事なのは 大事なこと
君がさっき吐いたCO2 何気無く吐いた君のCO2 僕は君の二酸化炭素中毒
いろいろあったけど 今 楽しい だから 今までのいろいろも 許して前に進んでいける みんなに会えたから そのためにいろいろあったんだって 思い込むことにした 理由があったほうが オチが着けやすいから あと1年 みんなよろしく。
いつも横目で君を見てる きっと気の抜けた顔で君を見てる 真ん中に陣取るセンターは君 脇を固めるサイダーは地味 でも君を眺めるには特等席 君の右側には気の抜けたサイダー
天秤座の僕は 星座で悩んでいたことがある 天秤座には何も乗っていないから 常に公平だと思っていた でも何も乗っていないからこそ これから自分は その空いた天秤に物事を掛けて傾けて そんな生き方を するんじゃないか と 不安だった 他の星座ならこんなに悩まなかったのか それとも他の星座なら他の星座なりに 悩んで不安になったのか 来なかった未来と来た今とを 僕は天秤にかけている
目が痛くなるくらいの雲の白をぬけると 言葉では気持ちの通じない場所だった そんな場所で気持ちが通じた 嬉しかった 日本語が伝わることに驚きが無いように 1+1が2であるように 当たり前に慣れていくと 新鮮さが薄れていくのだろう
らんざつな じでかいた おやすみ ねてるきみに宛てた書置き えらで息してた頃くらい むかしから決まってた気もする
いつものグループ いつも背中しか見えなかった君の姿 話し終わって人が散ったあとに 残された君の肩は震えていた あれは単なる思い出し笑い? それともひとりに安堵して流した涙? 今となっては聞かれることも 答えが返ることもない あの日の君への留守番電話
夜空をひっくり返して また君の笑顔を見てみたい でもまだとなりで寝息をたてる 君の寝顔を見ていたい
適度に気侭に適当に 気が向いたときに タネ明かし かけられっ放しの魔法には 驚きってのが足りないから
しばらく留守にします。冷蔵庫のものは勝手に食べていいけど、ビールを一本だけ残しておいてください。 急用の方は携帯を鳴らしてください。ピーッ!
君に電話した 明日の時間割を訊くていだった 受話器を持つ手には力が入り 数字を押す手は震えていた 吸い込んだ息は扁桃体を冷たくなでて 心音が耳にうるさかった 呼出音が何度か鳴って 期待はずれの無機質な声 「緊張しています!!!」 間違いなく 君に言いたいことではなかったが 少なくとも君相手では 決して言えないひとことだった
今日あったことを話すだけ 僕が一方的に話すだけ だから相手なんかいなくても一緒 君の相づちなんかなくても一緒 でもやっぱり 会話にならないのは虚しいな
なまぬるい世界に包まって 好きなものに囲まれて 手の届く温かさに溺れて 息も出来ず沈んでく ただただ水底に届くまで
おとなになったら 折り合いつけてはさ でもしょうがないよなって あきらめられるのかな おとなになんかさ なりたくはないけど これもしょうがないよなって あきらめたりするのかな
しょっぱいな しょっぱいな 涙の味 これからも変わらないんだろうな 十億年先も変わらない涙の味
なんか今日の月は 雲みたいにぽわぽわしてて 君に似て可愛らしかった
定価800円で買ってた感情が 400円値上げされて感動に変わった
左手の薬指の話よりも 大事な話なんて今ない
どうして三日月の日は いつも心が重いのだろう 満月から欠けた分が 重くのしかかってくるようで それでも届きはしないから 横目で睨むくらいしかできないから 思う想いは重く募るばかり
届かない場所を孤高というのなら そこはひどく寂しい場所だし 理解されないことを高尚というのなら そんなものを僕はいらない 誰かと一緒に 誰かに理解してもらいながら 誰かを理解しながら 一緒に此処を歩きたい
好きだった 此処が好きだった 此処だと 見つけたと思った 好きになった 好きになっていた 好きだった はずなのにな 好きだったのにな 変わっちゃうもんだね
あんなに泣き喚いたのに 今はどれも 軽い鈍痛
たまごの中身は黄身と白身 世界の中身は君と僕とみんな かき混ぜて恋を見つけよう 温めて愛をふりまこう 世界の中身はきみ自身